誰も教えてくれない。広報活動でしくじった話。
本メディアにて、何件か広報の記事を書かせてもらってるんですけど、意外としくじった話ってないですよね。
ちょうど着任して半年ほどの時にしくじりました、私。
今回はそのときの話を紹介させていただきます。
取材アポイントに舞い上がる
広報に異動してから、初めての取材お問い合わせが来ました。
しかもテレビです。某局です。そりゃあ嬉しくて嬉しくて、速攻社長に報告しました。笑
企画内容も事業内容と一致しており、二つ返事で承諾しました。
取材日程まで時間がなかったため、過去のデータや当日の社内アポ取りなど、多くの連携を迅速に進めなきゃいけない状況でした。
社内のメンバーもかなり前向きに協力してくれて、当日は上手くオンスケで進めていくことができました。感謝。
え!?
撮影翌日が放映予定で、全社にも全国に放送されますよ!!なんて言って盛り上がっていました。
しかし放送内容を見たら愕然。結論を言うと、同業サービスでのトラブルによる注意喚起みたいなオチの内容でした。
冒頭はビジネスモデルの紹介、実際のユーザーの声、担当者へのインタビューに始まり、当社にとっては嬉しい内容だったんです。
しかしそこから、トラブル事例や実際の被害者インタビュー、専門家のコメントと、当社のトラブルと思われても仕方ないような内容でした。
放映終了後に、取材担当してくださった記者の方から即刻電話があり「大丈夫でしたでしょうか・・」と一言。
言い方悪いですが、嵌められたと思っちゃいました。笑
恐らく記者の方も会社のマイナスプロモーションに映ってしまったという認識があるため、そのような対処だったんだなぁと。
その時は「聞いてないです!ひどいじゃないですか!(涙)」って言ってしまったんですけど、完全に確認不足ですね。
事業責任者からも不服の申し立てを受けてしまい、結果的に自分の不甲斐なさが残りました。
感謝すべき点としては、これ以降かなり事前確認や見え方のところを確認するようになりました。
取り返しがつかない
大きな損害は出なかったですが、全国放送でネガティブプロモーションに繋がりかねない状況だったことは確かです。
放送してしまったものを「なし」にはできないです。
ここのリスクコントロールや危機管理は、広報として非常に大事だなと思いました。
やはり生活者に届ける情報として、メリット・デメリットを伝えるのは義務だと思いますし、公平性が必要なのは理解できます。
とはいえ構成や伝え方によっては、片一方が悪者になってしまいます。
やはり事前の擦り合わせが大事です。
取材依頼時に聞くこと
- 掲載媒体・コーナー
- 掲載予定日
- 主題
- 企画内容
- 取材内容(誰にどんな質問を)
- 取材日
- 取材(撮影)場所の希望(オフィスとか店舗とか)
- 提供素材の有無
この辺りは一挙に回収します。
その上で、テレビやラジオなど収録後編集されるものでは、何分ほどの放送予定か、視聴者やリスナーに最終的に届けたい情報は何か?まで聞いてます。笑
一回しくじっちゃったので。
最後に
手短でしたが、初心者広報のときにやらかしてしまったエピソードです。
第三者によって情報を伝達するということは、情報伝達力や信頼獲得しやすい反面、出る情報をコントロールできない点を加味しなければいけません。
そのため片っ端から取材対応をするというよりは、目的と自社の方針を見失わずに、判断していきましょう。