メールマーケティングに効果的とされる配信時間や時期は?運用のコツも解説
「メールマーケティングには配信する時間が重要って本当?」 「効果的なメールマガジンの配信時間はいつなの?」 「メールマガジンの配信時間を決める際のポイントは?」 このように、メールマーケティングを始める予定の方には、様々な疑問や不安があるのではないでしょうか。
本記事では、メールマーケティングに効果的と言われる配信時間に加え、配信時間を決める際のポイントについて紹介しています。
この記事を読むことで、メールマーケティングに重要な配信時間について把握できます。また、メールマーケティングを運用する際のコツについても触れていますので、メールマーケティングの効果をいまいち感じられない方にとっても、参考になるでしょう。
今後メールマーケティングの運用を検討されている方は、是非この記事をチェックしてみてください。
目次
メールマーケティングには配信時間が重要?
メールマーケティングを行う上で、配信時間はとても重要だと言えます。
メールマーケティングを行う目的として、「商品やサービスを購入してもらうこと」があるでしょう。
メールを配信する時間をミスしてしまうと、貴重な顧客獲得・売上アップの機会を失ってしまいます。
また、登録者のライフスタイルは全員同じではないため、メールを開封する時間帯も異なります。
そのため、配信時間を間違うと、メールは受信ボックスに放置されたまま存在を忘れられてしまうこともあるでしょう。
そのため、ターゲットに合ったコンテンツを適切な時間に配信することが重要だと言えるでしょう。
メールマーケティングに効果的とされる配信時間や時期
メールマーケティングには、ターゲットごとにそれぞれ効果的だと言われる配信時間や時期があります。
ターゲットのライフスタイルによって、タイミングを調整するのが良いでしょう。
ここでは、メールマーケティングに効果的とされる配信時間や時期について紹介していきます。
是非チェックしてみてください。
通勤時間帯の配信
午前7〜11時頃までは、会社員や学生の通勤・通学の時間にあたります。
この通勤・通学時間を利用して、スマートフォンを使い、メールをチェックする方はかなり多いでしょう。
特にBtoB向けのコンテンツは、会社員が会社に到着し、朝一番にメールをチェックした際に目立つよう、8〜9時頃に届くように配信すると効果的だと言えます。
一方、主婦をターゲットとする場合には、家事や育児などで朝の時間帯は忙しいことが多いため、この時間帯はあまり向いているとは言えません。
ランチタイムの配信
13〜15時頃のランチタイム後の配信も効果的でしょう。
特に、ランチから戻る会社員や大学生には、開封される可能性が高いと言えます。
また、主婦も比較的自分の時間を確保しやすい時間帯でしょう。
少し遅くなると、子供のいる家庭ではお迎えに行ってしまったり、夕飯の準備を始めたりするため、ランチタイム付近を狙うと効果的だと言えるでしょう。
就寝時間前の配信
就寝時間前の時間帯も、メールマガジンの配信に適しています。
1日の終わりに、好きなことをしてゆっくりと過ごす方が多く、メールの開封率も高い時間帯だと言えます。
しかし、ターゲットを会社員とする場合には、飲み会や接待が行われる時間と被ってしまうため、この時間帯はあまり適していません。
また、深夜になってからの配信はクレームを招く原因になるので十分注意が必要でしょう。
火曜日・木曜日・金曜日のいずれかの配信
配信する時間帯だけでなく、曜日を選ぶことも重要でしょう。
1週間の中で、メールマガジンの開封率が高く、効果が出やすいのは、火曜日・木曜日・金曜日だと言われています。
月曜日は、週初めのため、必要性の高いメールから開封されるでしょう。
また、週末はメールをチェックしない方も多く、開封率は平日の半分程度まで下がると言われています。
長期休暇に入るゴールデンウィークや年末年始、夏季休暇の連休明けも避けたほうが無難でしょう。
メールマーケティングにおける配信時間を決める際のポイント
先述したように、メールマーケティングを行う際には、ターゲットごとに適切な配信時間を決めることが重要でしょう。
また、ターゲットのライフスタイル以外にも配信時間を決める際のポイントがあります。
ここでは、メールマーケティングにおける配信時間を決める際のポイントについて紹介していきます。
是非チェックしてみてはいかがでしょうか。
- 配信先のユーザー層を考える
- 開封されるタイミングを考える
- 開封率を測定しながら決める
配信先のユーザー層を考える
メールマガジンの配信時間を決める際には、配信先のユーザー層を考慮するようにしましょう。
どのような層がメールマガジンの受信登録をしているかを把握し、層に合った配信時間を選ぶことが重要だと言えます。
以下では、ターゲット層ごとの適切な配信時間について紹介していきます。
学生をターゲットとした場合の決め方
学生をターゲットとする場合には、学校の始まる前の8〜11時頃や、学校やアルバイトの終わる21〜23時頃が適しているでしょう。
ただし、現在の学生はスマートフォンを持ち歩く習慣がついており、メールをチェックする頻度も高いと言えるため、配信時間に強くこだわらなくても問題ないでしょう。
主婦をターゲットとした場合の決め方
主婦をターゲットとする場合には、家事が一段落する13〜15時頃や、全ての家事が終わる21〜23時頃が良いでしょう。
会社員や学生とは異なり、主婦は朝の時間帯にバタバタとしていることが多いです。
朝ごはんやお弁当の準備、子供の送り出しなど、やることがたくさんあるでしょう。
お昼過ぎや夜の時間帯は、比較的自由な時間を過ごしている方が多く、メールの配信を行うタイミングとしても適しています。
会社員をターゲットとした場合の決め方
会社員をターゲットとする場合には、通勤時間帯の配信が効果的でしょう。
通勤中はスマートフォンを使い、日常の情報収集やメールの確認を行う傾向があると言えます。
そのため、会社に到着する前の8〜9時頃と、退勤後の17〜20時頃が狙い目でしょう。
また、お昼の休憩時間にあたる12〜13時頃もおすすめの時間帯です。スマートフォンを片手に昼食を取る方も多く、目に留まりやすいとされています。
BtoBをターゲットとした場合の決め方
BtoBをターゲットとする場合には、出社直後にメールをチェックすると仮定し、8〜9時頃に届くように配信を行うのが良いでしょう。
また、ランチ中とランチから戻ってきた後にメールをチェックする方も多いため、12〜13時頃も適していると言えます。
週初めや、ゴールデンウィーク・年末年始などの長期休暇明けは、重要度の高いメールから開封されていく傾向が高いため、避けたほうが良いでしょう。
開封されるタイミングを考える
メールマガジンの配信において重要なのは、メールが届いたらその場で開封して読んでもらうことです。
曜日や時間帯を設定したら、次に登録者がメールを開封するタイミングについて考えてみましょう。
開封を後回しにされる時間帯ではないかということを、登録者の目線に立って考えることが重要だと言えます。
「自分だったらどのタイミングでメールマガジンを開いて読むか」を考えてみるとわかりやすいでしょう。
開封率を測定しながら決める
メールマガジンの配信時間を適当に決めるのは、あまりおすすめしません。
より効果の高いマーケティングを行うためにも、メールの開封率を測定しながら決めるようにしましょう。
開封率の測定には、便利なツールがあります。以下では、そのツールについて詳しく紹介していきます。
メール配信システムの配信レポートを確認する
1つ目の便利なツールとして、メール配信システムの配信レポートがあります。
このツールを使うことにより、開封率やクリック率などの配信レポートを簡単にチェックすることができます。
「メールマガジンの到達率」「リンクへのクリック率」「開封率」など、メールマガジンの効果を一目で確認することができて、とても便利でしょう。
また、アンケートを実施したり、配信エラーの原因を探ったりすることもできます。
Google Analyticsで測定する
Google Analyticsで開封率を測定するのも良いでしょう。
Google Analyticsとは、Googleが無料で提供しているアクセス解析のためのツールです。
登録者の属性から成果への達成率、広告効果などを様々な視点から分析することができます。
集計したデータを元に、さらに効果的なマーケティングの方法を練ることができるでしょう。
無料で利用できるため、多くの企業で利用されていますが、正式なマニュアルが用意されていない点に注意が必要です。
メールマーケティングを運用する際のコツ
メールマーケティングを行う上で重要なのは、配信時間だけではありません。
その他にも、事前に把握しておくコツがいくつもあります。
ここでは、メールマーケティングを運用する際のコツについて紹介していきます。
- ユーザーの役に立つメルマガ内容にする
- CTRとCVRを高める文面を意識する
- 開封率を下げる要因を心得て運用する
ユーザーの役に立つメルマガ内容にする
まずは、ユーザーが読みたいと感じるような内容に仕上げることを意識しましょう。
ユーザーは、日々たくさん届くメールマガジンの中から、自身にとって「必要だ」「役に立つ」と感じたものをチョイスして開封するでしょう。
ユーザーにとって有益な情報になるようにコンテンツを作成することが重要だと言えます。
その際、たくさんの情報を詰め込もうとしてしまいがちですが、情報量が多すぎるのもあまり良くありません。
わかりやすく、適切な情報量で配信するようにしましょう。
CTRとCVRを高める文面を意識する
メールマーケティングの基本的な指標として、CTRとCVRがあります。
CTRとは、クリック率のことです。その名前の通り、メールマガジン内のリンクがクリックされた回数のことを指します。
メールを読んだユーザーの割合がどのくらいかということや、リンクに興味・関心を抱いたユーザーがどのくらいいるかを把握できます。
CVRとは、コンバージョン率のことです。コンバージョン率は、メール内のリンクをクリックし、リンク先から購入・問い合わせ・資料請求などの行動を起こした方の割合を表しています。
このCTRとCVRを意識して、文面を作成することを心がけましょう。
開封率を下げる要因を心得て運用する
ユーザーのメール開封率は、様々な要因で上がったり下がったりします。
開封率が低くなってしまう要因をきちんと把握し、運用することが重要でしょう。
例えば、プロモーションが多すぎる可能性が挙げられます。
営業文句が多すぎるメールは、ユーザーに嫌がられるでしょう。どんなに魅力的なコンテンツでも、「営業感」が強すぎるメールは、読まれなくなってしまいます。
また、不適切な言葉遣いや表現がユーザーを不快な気持ちにさせている可能性もあるでしょう。
例えば、「このメールにご返信頂いても対応できません」といった文章でメールが締めてある場合です。
このような文章に対し、否定的な印象を抱くユーザーもいるでしょう。
そのため、「お問い合わせは下記の連絡先へお願いします」などと、ポジティブな印象で締めるように意識しましょう。
メールマーケティングは配信時間を考慮しよう
本記事では、メールマーケティングに効果的な配信時間や時期について紹介してきました。
メールマガジンの運用を行うのは簡単なことではありませんが、ユーザーとの繋がりを感じることができるとモチベーションがアップしていくものです。
ユーザーに「メールマガジンの配信が楽しみだ」と感じてもらえるように、魅力的なコンテンツの作成を行いましょう。
是非、本記事を参考にして、メールマーケティングを始めてみてはいかがでしょうか。