MENU

コワーキングスペース開設に使える補助金とは?国・自治体の制度と申請時の注意点を解説

コワーキングスペースを開設するときは、物件取得や賃貸借契約、内装工事、Wi-Fi環境、デスク・チェア、予約システム、広告宣伝など、開業前からまとまった費用がかかります。

個人で小さく始める場合でも、利用者が安心して作業できる環境を整えるには、それなりの初期投資が必要です。

こうした開設費用に対して、国や自治体の補助金・助成金を使える場合があります。

コワーキングスペース専用の制度だけでなく、創業支援、シェアオフィス・サテライトオフィス整備、空き店舗活用、企業立地、地域活性化などの制度が候補になります。

ただし、補助金は「コワーキングスペースを作るなら必ず使える」というものではありません。

対象者、所在地、創業年数、施設用途、対象経費、申請時期、交付決定前の契約可否などは制度ごとに異なります。

開設準備を進める前に、自分の計画に合う制度を確認し、資金計画とあわせて検討することが大切です。

目次

コワーキングスペース開設に使える補助金・助成金

コワーキングスペース開設には、国や自治体の補助金・助成金を使える場合があります。

対象になる制度は、コワーキングスペース専用とは限りません。

シェアオフィス、レンタルオフィス、サテライトオフィス、創業拠点、地域交流拠点など、制度上の目的と合う形で申請できる場合があります。

最初に押さえたいのは、「何のために開設するコワーキングスペースなのか」です。

起業家向けの作業スペースなのか、地域の交流拠点なのか、企業のサテライトオフィス受け入れ拠点なのか、空き店舗を活用した地域活性化施設なのかによって、確認すべき制度が変わります。

国や自治体の補助金を使える場合がある

コワーキングスペース開設では、国や自治体の補助金・助成金を使える場合があります。

たとえば、新たに事業を始める場合は創業支援系、地域に新しい拠点を整備する場合は企業立地・サテライトオフィス関連、空き店舗を活用する場合は商店街活性化や空き店舗活用系の制度が候補になります。

補助金の対象になりやすい開設費用には、次のようなものがあります。

費用項目内容
内装工事費壁・床・天井、間仕切り、受付、会議室整備など
設備工事費電気、空調、照明、通信、防犯設備など
備品購入費デスク、チェア、ロッカー、複合機、什器など
IT機器・システム費Wi-Fi機器、予約管理、入退室管理、決済システムなど
賃料創業支援系の制度で対象になる場合がある
広告宣伝費Webサイト、チラシ、看板、オープン告知など

ただし、これらがすべて対象になるわけではありません。

制度によっては、内装工事費は対象でも賃料は対象外、備品購入費は対象でも汎用性の高いパソコンは対象外、広告費は対象でも販売促進に直接関係しない費用は対象外、といった違いがあります。

実際の現場では、「内装費が大きいから補助金でまかなえるはず」と考えてしまうケースがあります。

しかし、補助金は支出の一部を支援する制度であり、全額をカバーするものではありません。

まずは対象経費を細かく分け、自分の開設計画と制度の目的が合っているか確認しましょう。

補助金と助成金では制度の性質が異なる

補助金と助成金は似た言葉ですが、制度の性質には違いがあります。

一般的に、補助金は審査や採択があり、申請しても必ず受け取れるとは限りません。

一方、助成金は要件を満たせば支給される可能性が比較的高い制度もあります。

ただし、名称だけで判断するのは危険です。

違いを整理すると、次の通りです。

区分主な特徴
補助金審査・採択があり、予算枠の中で採択者が決まることが多い
助成金要件を満たすことが重視される制度が多い
共通点対象経費、申請期限、必要書類、実績報告などのルールがある
注意点名称ではなく、募集要項・交付要綱で判断する必要がある

コワーキングスペース開設では、創業助成金、立地支援補助金、空き店舗活用補助金、テレワーク関連助成金など、さまざまな名称の制度が候補になります。

名称に「助成金」と書かれていても、事業計画や審査が必要なものもありますし、「補助金」と書かれていても要件確認が中心の制度もあります。

大切なのは、補助金か助成金かという言葉だけで判断しないことです。

どの費用が対象になるのか、いつ契約してよいのか、いつまでに支払いが必要なのか、採択後にどんな報告が必要なのかまで確認する必要があります。

開設目的に合う制度を選ぶことが大切

コワーキングスペース開設には、国や自治体の補助金・助成金を使える場合があります。ただし、制度の目的と開設計画が合っていなければ対象になりません。
創業支援、空き店舗活用、企業立地、サテライトオフィス整備、地域活性化など、どの制度に当てはまりやすいかを最初に整理することが大切です。
補助金と助成金の違いも押さえたうえで、募集要項を確認しましょう。

コワーキングスペース開設で使える補助金・助成金の種類

コワーキングスペース開設で使える補助金・助成金には、いくつかの種類があります。

大きく分けると、創業支援系、オフィス・シェアオフィス利用支援系、自治体独自の開設・立地支援系が候補になります。

どの制度を選ぶべきかは、開設する人の状況によって変わります。

これから起業する人なら創業支援系、既存事業者が新たに拠点を作るなら立地支援系、空き店舗や遊休施設を活用するなら地域活性化系の制度が合いやすくなります。

創業支援に関する補助金・助成金

コワーキングスペースを新たに開設する場合、まず候補になるのが創業支援に関する補助金・助成金です。

創業支援系の制度では、創業初期にかかる賃料、広告費、器具備品購入費、専門家費用、人件費などが対象になる場合があります。

創業支援系の制度が向いているのは、次のようなケースです。

向いているケース理由
これから起業する開業初期の費用を支援する制度と合いやすい
創業後間もない創業年数の要件に該当する可能性がある
小規模に始める広告費や備品費など初期費用が対象になりやすい
地域で新しいサービスを始める起業促進や地域経済活性化の目的と合いやすい

創業支援系の制度では、単に「場所を借ります」だけではなく、どのような利用者を想定しているのか、どのように収益を上げるのか、地域や利用者にどんな価値を提供するのかを説明する必要があります。

会員制、ドロップイン利用、法人契約、イベント利用、会議室貸しなど、収益モデルを整理しておくと事業計画が作りやすくなります。

また、創業支援系の制度は、申請前に特定の支援機関で相談を受けることや、事業計画書の作成支援を受けることが条件になる場合があります。

公募期間だけでなく、事前準備に必要な期間も見込んでおきましょう。

オフィス・シェアオフィス利用に関する補助金・助成金

コワーキングスペースは、シェアオフィスやレンタルオフィス、サテライトオフィスと近い性質を持つため、オフィス利用やテレワーク推進に関する補助金・助成金が候補になる場合があります。

特に、企業のテレワーク拠点、地方のサテライトオフィス、起業家向けの共同利用スペースとして整備する場合は、関連制度を確認する価値があります。

オフィス・シェアオフィス関連で確認したい制度には、次のようなものがあります。

制度の方向性確認したい内容
シェアオフィス利用支援利用料や賃料が対象になるか
サテライトオフィス整備地方拠点や企業誘致の目的に合うか
テレワーク推進通信環境や就業環境整備が対象になるか
企業立地支援新規拠点開設や雇用創出の条件があるか

ただし、利用者としてシェアオフィスを借りる場合と、自分でコワーキングスペースを開設する場合では、対象になる制度が異なります。

利用料補助は「借りる側」が対象、整備補助は「運営する側」が対象になることが多いため、制度の対象者を必ず確認しましょう。

自治体独自の開設・立地支援制度

自治体によっては、コワーキングスペース整備、企業オフィス立地、サテライトオフィス進出、空き店舗活用などを支援する制度があります。

これらは、地域に新しい働く場所を作ることや、企業誘致、移住促進、商店街活性化を目的として実施されることが多いです。

自治体独自制度が向いているのは、次のようなケースです。

開設計画合いやすい制度
空き店舗を改装する空き店舗活用補助金
地方に拠点を作るサテライトオフィス進出支援
企業誘致につながる施設を作る企業立地支援制度
地域交流拠点を作る地域活性化・まちづくり系補助金
移住者や起業家向け拠点を作る地方創生・創業支援系制度

自治体独自の制度は、地域によって対象経費や条件が大きく変わります。

物件の所在地、施設の用途、利用者の範囲、雇用創出の有無、地域への波及効果などが見られる場合もあります。

市区町村の公式サイトや商工担当部署、創業支援窓口を確認し、自分の計画に合う制度がないか探しましょう。

創業・オフィス利用・自治体支援の3方向で探す

コワーキングスペース開設で使える補助金・助成金は、創業支援、オフィス・シェアオフィス利用、自治体独自の開設・立地支援の3方向で探すと整理しやすくなります。
制度名に「コワーキングスペース」と入っていなくても、創業拠点、サテライトオフィス、空き店舗活用、地域活性化などの目的に合えば候補になる場合があります。
自分の開設目的に近い制度から確認しましょう。

国や自治体の補助金・助成金の例

コワーキングスペース開設に関連する補助金・助成金は、国の制度、東京都や関東近辺の制度、全国主要都市や地方自治体の制度に分けて確認すると探しやすくなります。

制度ごとに対象者や対象経費が異なるため、一覧を見るだけでなく、自分の事業計画に合うかどうかを確認することが重要です。

ここで紹介する制度は、あくまで候補として確認したいものです。

補助金・助成金は年度ごとに内容が変わり、受付終了や条件変更が起こることもあります。申請前には必ず最新の公式情報を確認しましょう。

国の補助金・助成金

国の補助金・助成金では、創業、雇用、テレワーク、業務改善、設備導入などの目的に合う制度が候補になります。

たとえば、テレワーク環境整備や人材確保に関わる助成金、創業者向けの補助制度、小規模事業者向けの販路開拓支援などが関係する場合があります。

国の制度で確認したい主な方向性は、次の通りです。

制度の方向性コワーキングスペースとの関係
創業支援開設初期費用や販路開拓に使える場合がある
人材確保・働き方支援テレワークや職場環境整備と関係する場合がある
小規模事業者支援広告費、備品費、Webサイト制作などが候補になる場合がある
設備導入支援IT機器、省エネ設備、業務効率化設備が対象になる場合がある

国の制度では、対象経費の範囲が細かく決まっています。たとえば、オフィス賃料は対象外でも広告費や備品費は対象になる、

設備費は対象でも汎用性の高いパソコンは対象外になる、といった違いがあります。

制度の目的と開設費用の内訳を照らし合わせて確認しましょう。

東京都・関東近辺の補助金・助成金

東京都や関東近辺では、創業支援やオフィス利用、地域での事業展開を支援する補助金・助成金が候補になります。

たとえば、東京都の創業助成事業のように、創業初期の賃借料、広告費、器具備品購入費などが対象経費に含まれる制度があります。

関東近辺で確認したい制度の方向性は、次の通りです。

地域・制度の方向性確認したいポイント
東京都の創業支援創業年数、対象経費、事前要件
横浜市などの創業促進支援市内での創業や事業所開設条件
千葉市などの創業応援制度対象者、助成対象期間、対象経費
シェアオフィス利用支援利用料や拠点整備費が対象になるか

関東圏は制度数が多い一方で、競争率が高かったり、申請要件が細かかったりすることがあります。

特に創業助成系は、創業支援施設への入居、事業計画支援の利用、融資制度の活用など、申請前の要件が設定されることがあります。

公募開始後に準備を始めると間に合わない場合があるため、早めの確認が大切です。

全国主要都市・地方自治体の補助金・助成金

全国主要都市や地方自治体でも、コワーキングスペース開設に関連する補助金・助成金があります。

たとえば、地方でのサテライトオフィス進出支援、企業立地支援、空き店舗活用補助、地域交流拠点整備、移住・起業支援などが候補になります。

地方自治体の制度は、地域課題と結びついていることが多いです。

商店街の空き店舗を活用してにぎわいを作る、都市部の企業を地域に呼び込む、移住者や起業家の拠点を整備する、地域住民と事業者が交流できる場所を作るなど、単なる施設開設以上の目的が求められる場合があります。

自治体制度を確認するときは、次の点を見ておきましょう。

確認項目内容
所在地条件施設が対象地域内にあるか
施設用途コワーキングスペースが制度目的に合うか
対象経費内装、設備、賃料、備品などが対象か
雇用・利用条件雇用創出や地域利用の条件があるか
申請時期着手前申請が必要か
公募状況募集終了や予算到達がないか

自治体制度は、年度途中に募集されるものもあります。

全国の制度を一度に探すより、開設予定地の自治体サイト、商工会議所、産業振興財団、創業支援窓口を確認する方が実用的です。

制度例は地域と目的に合わせて確認する

国や自治体の補助金・助成金には、創業支援、テレワーク支援、シェアオフィス利用支援、企業立地、サテライトオフィス進出、空き店舗活用などがあります。
制度例を知ることは大切ですが、最終的には開設予定地、事業目的、対象経費、申請条件が合うかどうかで判断します。
年度や公募回で条件が変わるため、最新情報を公式サイトで確認しましょう。

コワーキングスペース開設補助金の申請方法

コワーキングスペース開設補助金を申請するには、対象制度と申請条件を確認し、事業計画書や見積書を準備し、申請から交付・入金までの流れを把握する必要があります。

補助金・助成金は、申請すればすぐ入金されるものではありません。

多くの補助金では、申請、審査、採択、交付決定、事業実施、実績報告、検査、入金という流れになります。

開設準備と補助金申請を同時に進める場合は、契約や発注のタイミングにも注意が必要です。

対象制度と申請条件を確認する

最初に、開設予定のコワーキングスペースが制度の対象になるか確認します。

制度によって、法人・個人事業主、創業年数、所在地、施設用途、従業員数、事業規模、対象業種などの条件が異なります。

確認したい項目は、次の通りです。

確認項目内容
申請者法人、個人事業主、創業予定者が対象か
所在地施設や本店所在地が対象地域内か
創業年数創業前、創業後何年以内などの条件
施設用途コワーキングスペースとして認められるか
対象経費内装、備品、賃料、広告費などが対象か
申請時期契約・発注前に申請が必要か

特に注意したいのは、コワーキングスペースの用途です。

会員制ワークスペースなのか、レンタルオフィスなのか、イベントスペースを兼ねるのか、サテライトオフィス受け入れ拠点なのかで、制度との相性が変わります。

施設の使い方を明確にしたうえで、対象制度を選びましょう。

事業計画書と必要書類を準備する

補助金申請では、事業計画書と必要書類の準備が重要です。

コワーキングスペース開設では、施設のコンセプト、想定利用者、料金プラン、収益計画、地域への効果、競合との差別化、開設費用などを整理する必要があります。

事業計画書に入れたい内容は、次の通りです。

項目内容
開設目的なぜコワーキングスペースを作るのか
利用者層起業家、フリーランス、企業、学生、地域住民など
収益計画月額会員、ドロップイン、会議室、イベント利用など
開設費用内装、設備、備品、広告費、賃料など
地域への効果起業支援、交流創出、空き店舗活用、雇用創出など
運営体制スタッフ、受付、予約管理、セキュリティ体制など

必要書類としては、見積書、物件資料、図面、法人書類、本人確認書類、納税証明書、収支計画書などが求められる場合があります。

制度によっては、創業支援機関の確認書や商工会議所の支援計画書が必要になることもあります。

事業計画書では、「場所を作る」だけでなく、どう運営し、どう収益化し、地域や利用者にどんな価値を提供するのかまで示すことが大切です。

申請から交付・入金までの流れを確認する

補助金・助成金は、申請後すぐに入金されるとは限りません。

多くの制度では、審査を経て採択・交付決定があり、その後に事業を実施し、実績報告を行ってから入金されます。

一般的な流れは、次の通りです。

  1. 制度の確認
  2. 申請書類・事業計画書の準備
  3. 申請
  4. 審査・採択
  5. 交付決定
  6. 契約・発注・工事・備品購入
  7. 支払い
  8. 実績報告
  9. 検査・確定
  10. 補助金・助成金の入金

特に重要なのは、交付決定前の契約・発注・支払いです。

制度によっては、交付決定前に内装工事の契約や備品購入をしてしまうと、補助対象外になる場合があります。

物件契約や内装工事を急ぐ場合でも、公募要領や交付規程を確認してから進めましょう。

申請前に条件・計画・資金繰りを整える

コワーキングスペース開設補助金を申請するには、対象制度と申請条件を確認し、事業計画書や見積書を準備し、申請から入金までの流れを把握する必要があります。
補助金は後払いになることが多く、交付決定前の契約・発注が対象外になる場合もあります。
開設スケジュールと資金繰りを見ながら、余裕をもって準備しましょう。

補助金・助成金を申請する際の注意点

コワーキングスペース開設で補助金・助成金を使う際は、最新の公募状況、対象者や会社規模の条件、資金計画を確認することが重要です。

補助金は便利な制度ですが、前提を誤ると資金計画が崩れることがあります。

特に、自治体の制度は年度ごとに内容が変わりやすく、公募が終了している場合もあります。過去の記事や一覧サイトだけを見て判断せず、最終的には公式情報を確認しましょう。

最新の公募状況を確認する

補助金・助成金は、年度ごとに内容や受付期間が変わります。

前年にあった制度が翌年もあるとは限りません。逆に、年度途中で新たな制度が始まることもあります。

確認すべき内容は、募集期間、予算残額、対象者、対象経費、申請方法、交付決定前の着手可否です。特に自治体の制度は、予算に達すると早期終了することがあります。

コワーキングスペース整備を直接支援する制度でも、募集終了や次年度未定のケースがあります。

制度名だけを見て「使える」と判断するのではなく、現在も募集中か、自分の開設時期に間に合うかを確認しましょう。

対象者や人数・会社規模の条件を確認する

補助金・助成金には、対象者や人数、会社規模の条件があります。

法人か個人事業主か、創業前か創業後か、従業員数は何人か、所在地はどこか、対象業種に該当するかなどが確認されます。

たとえば、創業支援系の制度では創業予定者や創業後一定年数以内の事業者が対象になる場合があります。

企業立地支援系では、雇用人数や新規拠点の設置、一定規模以上の投資が条件になることもあります。

シェアオフィス利用支援では、利用人数や契約内容が条件になる場合もあります。

制度の対象外だった場合、どれだけ良い事業計画でも申請できません。

最初に対象者要件を確認し、自社や自分が条件に当てはまるかを見ておきましょう。

補助金だけに頼らず資金計画を立てる

補助金は、コワーキングスペース開設費用の負担を軽減できる制度ですが、資金計画の中心にしすぎるのは危険です。補助金は後払いが多く、採択されない可能性もあります。

また、対象経費の一部しか補助されないため、自己負担やつなぎ資金が必要です。

開設時には、内装工事費、設備費、備品購入費、賃料、保証金、広告費、人件費、運転資金などが発生します。

補助金でカバーできる費用と、自己資金や融資で対応する費用を分けて整理しましょう。

補助金を前提にしすぎると、不採択になったときに開設計画そのものが止まる可能性があります

。補助金はあくまで資金調達手段のひとつとして考え、融資や自己資金も含めて計画を立てることが大切です。

制度の最新情報と資金繰りを同時に確認する

補助金・助成金を申請する際は、最新の公募状況、対象者や会社規模の条件、資金計画を必ず確認しましょう。
補助金は年度ごとに内容が変わり、受付終了や条件変更が起こることもあります。
また、後払いが多いため、自己資金やつなぎ資金の準備も必要です。制度に合わせて計画を作るのではなく、開設計画に合う制度を選ぶ視点が重要です。

開設費用の内訳から使える補助金を選ぶ

コワーキングスペース開設で使える補助金を探すときは、費用の内訳から制度を選ぶと分かりやすくなります。

内装工事や設備費が大きいのか、賃料や広告費が中心なのか、空き物件や地域活性化が関係するのかによって、確認すべき制度が変わります。

「コワーキングスペース 補助金」と検索するだけでは、候補が多すぎて迷いやすくなります。

まずは開設費用を分類し、どの制度目的と合うかを見ていきましょう。

内装工事や設備費が中心なら整備・立地支援制度を確認する

内装工事や設備費が大きい場合は、拠点整備や立地支援系の制度を確認しましょう。

コワーキングスペースでは、壁・床・天井、会議室、受付、空調、照明、通信設備、防犯カメラ、入退室管理、Wi-Fi環境など、空間づくりに費用がかかります。

このような費用が中心の場合、空き店舗活用補助金、企業オフィス立地支援、サテライトオフィス整備支援、地域拠点整備関連の制度が候補になります。

制度によっては、内装工事費や設備工事費、備品購入費が対象になる場合があります。

ただし、工事に着手する前の申請が必要なケースが多くあります。

物件契約、設計、見積取得、申請、交付決定、工事開始の順番を崩さないよう注意しましょう。

賃料や広告費が中心なら創業支援制度を確認する

開設初期の賃料、広告費、備品購入費、人件費などが中心の場合は、創業支援制度を確認しましょう。

創業助成金や起業支援制度では、事業立ち上げに必要な初期費用が対象になる場合があります。

たとえば、開設直後は会員募集や認知拡大のために、Webサイト制作、チラシ、看板、SNS広告、内覧会、地域向けイベントなどに費用がかかります。こうした広告宣伝費が対象になる制度もあります。

創業支援制度を使う場合は、創業前後の時期や事業計画の内容が重要です。

すでに開業してから年数が経っている場合は対象外になることもあります。

開設予定日から逆算して、申請できるタイミングを確認しましょう。

地域活性化や空き物件活用なら自治体制度を確認する

空き店舗、遊休施設、商店街、地方拠点などを活用してコワーキングスペースを開設する場合は、自治体独自の地域活性化・空き店舗活用系制度を確認しましょう。

自治体にとって、空き物件の活用や地域のにぎわい創出は重要なテーマです。

このタイプの制度では、単に収益施設を作るだけでなく、地域住民や起業家が交流できる場所、地元事業者の連携拠点、移住者の仕事場、学生やフリーランスの活動拠点など、地域への効果を説明することが大切です。

地域活性化系の補助金では、対象エリアが商店街や中心市街地に限定される場合もあります。

物件を決める前に、対象区域や対象用途を確認しておくと、補助金を活用しやすくなります。

費用の中心に合わせて制度を絞る

コワーキングスペース開設補助金は、費用の内訳から探すと選びやすくなります。

内装工事や設備費が中心なら整備・立地支援、賃料や広告費が中心なら創業支援、空き物件や地域活性化が関係するなら自治体独自制度を確認しましょう。

自分の開設計画と制度目的を合わせることで、無理のない申請準備につながります。

コワーキングスペース開設補助金は目的と地域で選ぶ

コワーキングスペース開設には、国や自治体の補助金・助成金を使える場合があります。

コワーキングスペース専用の制度だけでなく、創業支援、シェアオフィス利用支援、サテライトオフィス整備、企業立地、空き店舗活用、地域活性化など、関連する制度を幅広く確認することが大切です。

補助金・助成金を探すときは、まず開設目的を整理しましょう。

起業家向けの作業スペースなのか、企業のサテライト拠点なのか、空き店舗を活用した地域拠点なのかによって、対象になる制度が変わります。

確認すべきポイントは次の通りです。

確認ポイント内容
開設目的創業支援、地域活性化、企業立地など
所在地国の制度か、自治体の制度か
対象経費内装、設備、備品、賃料、広告費など
対象者法人、個人事業主、創業予定者など
申請時期契約・発注前に申請が必要か
資金計画後払いに備えた自己資金や融資の準備

補助金は開設費用の負担を軽減できる一方で、採択されない可能性や後払いの資金繰りリスクもあります。

制度ありきで計画を作るのではなく、自分の開設計画に合う制度を選ぶことが重要です。

まずは開設予定地の自治体情報、国の補助金、創業支援窓口を確認し、対象経費と申請タイミングを整理してから準備を進めましょう。

この記事を書いた人

目次