大規模成長投資補助金の申請は、GビズIDプライムを取得したうえで、Jグランツから電子申請します。紙や郵送による応募申請はできません。
2026年第6次公募では、成長投資計画書(様式1)、成長投資計画書別紙(様式2)、ローカルベンチマーク(様式3)、決算書等3期分、提出書類のチェックリストなどが必要です。金融機関との連携やリース、加点措置を利用する場合は追加書類も準備します。
必要書類の種類からファイル形式、Jグランツによる申請手順、提出後の審査、書類作成時の注意点まで順番に確認していきましょう。
大規模成長投資補助金の申請に必要な書類

2026年第6次公募では、全申請者が提出する書類と、条件に該当する場合だけ提出する書類があります。
まず準備したい主な必須書類は次のとおりです。
| 必要書類 | 主な形式 | 対象 |
| 成長投資計画書(様式1) | PowerPoint・PDF | 全申請者 |
| 成長投資計画書別紙(様式2) | Excel | 全申請者 |
| ローカルベンチマーク(様式3) | Excel(.xlsm) | 全申請者 |
| 決算書等3期分 | 全申請者 | |
| 提出書類のチェックリスト | Excel | 全申請者 |
提出する各ファイルは30MB以下にする必要があります。
成長投資計画書(様式1)をPowerPointとPDFで提出する
成長投資計画書(様式1)は、PowerPoint形式とPDF形式の両方を提出します。
成長投資計画書には、大規模投資によってどのような成長を実現するのかを整理します。投資内容だけでなく、経営戦略や市場環境、投資効果、賃上げなどを含めた計画としてまとめます。
指定されたフォーマットを使用し、必要に応じて独自のスライドを追加できます。独自スライドを追加する場合は10ページ以内です。
また、様式1に記載する数値は、様式2や確定した決算資料と一致させます。
たとえば売上高や投資額について、PowerPointとExcelで異なる数字を入力すると、審査時に確認を求められる原因になります。
成長投資計画書別紙(様式2)をExcelで提出する
成長投資計画書別紙(様式2)は、所定のExcelファイルへ必要事項を入力して提出します。
様式2には、成長投資計画を数値面から確認するための情報を記載します。
様式1が計画全体を説明する資料なのに対し、様式2は数値計画を整理する役割が大きいため、両方を別々に作るのではなく連動させてください。
特に、
- 売上高
- 投資額
- 付加価値額
- 従業員に関する数値
- 賃上げに関する数値
などは、ほかの提出資料との整合性を確認します。
様式1と様式2の数値が一致しない場合は、様式2を正として審査され、その内容についてプレゼンテーション審査で説明を求められることがあります。
ローカルベンチマーク(様式3)を提出する
ローカルベンチマーク(様式3)も全申請者が提出します。
所定のExcelフォーマットにある「入力 財務分析」シートへ必要事項を入力し、拡張子.xlsmのExcelファイルとして提出します。
入力する財務数値は、確定した決算資料と一致させてください。
たとえば決算書上の売上高とローカルベンチマーク上の売上高が異なっていると、資料間の整合性が取れません。
また、事業者名の入力も必要です。ファイル名に記載する事業者名と一致しているかまで確認します。
コンソーシアム形式で申請する場合は、参加事業者ごとにローカルベンチマークを作成します。
確定した決算書等を3期分提出する
申請では、確定した決算書等を3期分提出します。
法人の場合は、主に次の資料を準備します。
- 貸借対照表
- 損益計算書
- 株主資本等変動計算書
- 販売費及び一般管理費の明細
- 製造業の場合は製造原価明細書
3期分の確定した決算資料がない場合は、不足する期について白紙のPDFを提出する扱いとなります。
また、様式1・様式2・様式3に記載する最新決算期と、提出する決算資料の期間を揃える必要があります。
財務資料は計画の基礎になるため、申請資料の作成を始める前に3期分を整理しておくと、その後の数値入力を進めやすくなります。
提出書類のチェックリストを提出する
必要書類をすべて揃えたら、提出書類のチェックリストを確認し、Excel形式で提出します。
チェックリストは単なる社内確認用ではなく、申請時に提出する書類の一つです。
確認する内容には、
- 必要書類が揃っているか
- 指定されたファイル形式か
- ファイル名が命名規則に沿っているか
- 事業者名が一致しているか
- 最新の様式を使用しているか
などがあります。
書類が完成していても、チェックリスト自体を提出し忘れないようにしてください。
該当する場合に追加で必要になる書類

全申請者共通の書類とは別に、金融機関との連携やリース、加点措置などを利用する場合は追加書類が必要です。
自社の申請内容に該当する書類だけを準備します。
金融機関・ファンド等の確認書または出資・融資表明書を提出する
金融機関・ファンド等に関する加点措置を希望する場合は、所定の確認書または出資・融資の表明書を提出します。
主な書類は、
- 金融機関・ファンド等による確認書(様式4-1)
- 金融機関・ファンド等による補助事業への出資・融資の表明書(様式4-2)
です。
それぞれPDF形式で提出します。
両方を同時に使うのではなく、申請する加点措置に応じていずれかを選びます。
金融機関から資金調達する予定だから自動的に提出するのではなく、利用する加点内容と書類の目的を確認してください。
リースを利用する場合はリース関連書類を提出する
リース会社との共同申請によって設備を導入する場合は、リースに関する追加資料が必要です。
第6次公募では、対象となる申請者について、
- リース取引に係る誓約書
- リース料軽減計算書
などを提出します。
リース料軽減計算書では、補助金相当分がリース料金から適切に減額されていることを確認できる内容が求められます。
通常の自己取得による設備投資とは書類構成が異なるため、リースを利用する予定なら早い段階でリース会社と提出資料を確認してください。
加点措置を利用する場合は該当する宣誓書・申告書を提出する
加点措置の種類によっては、所定の宣誓書や申告書などを追加で提出します。
たとえば第6次公募では、中小企業から中堅企業への移行に関する加点措置や、ファミリーガバナンスへの取組に関する加点措置などが設けられています。
該当する場合は、
- 所定様式への記入
- 必要な認定・計画等の確認
- PDFまたはExcelでの提出
などを行います。
加点を希望しない企業まですべての追加様式を作成する必要はありません。
自社が利用する加点措置を決めてから、必要資料だけを整理する方が効率的です。
コンソーシアム申請では幹事企業が必要書類を取りまとめる
コンソーシアム形式で申請する場合は、幹事企業が中心となって申請書類を取りまとめます。
たとえば様式1と様式2は、幹事企業が代表して作成・提出します。
一方、ローカルベンチマークや決算書など、参加事業者ごとに必要となる資料もあります。
そのため、
幹事企業が作成する資料
と
各参加企業が準備する資料
を最初に分けておくと、書類不足を防ぎやすくなります。
複数企業が参加すると数値や事業者名の確認箇所も増えるため、単独申請以上に資料間の整合性を意識してください。
大規模成長投資補助金の申請方法

大規模成長投資補助金は、Jグランツによる電子申請のみ受け付けています。
申請にはGビズIDプライムが必要で、紙や郵送による応募申請はできません。
申請にはGビズIDプライムが必要
Jグランツから申請するには、GビズIDプライムアカウントを取得しておく必要があります。
未取得の場合は、申請準備と並行して早めに取得手続きを進めてください。
GビズIDプライムはオンライン申請なら最短即日で発行できる仕組みがありますが、書類郵送による取得では審査に最大1か月を要することがあります。
GビズIDの取得が間に合わなかったことを理由に、公募締切が延長されることはありません。
また、採択後の手続きでも同じアカウントを利用します。
Jグランツから電子申請する
大規模成長投資補助金の応募申請はJグランツから行います。
基本的な流れは、
- GビズIDプライムでログインする
- 申請する公募を確認する
- 必要事項を入力する
- 成長投資計画書などをアップロードする
- 入力内容と添付ファイルを確認する
- 期限までに申請を完了する
という順番です。
書類をアップロードするだけでなく、Jグランツ上でも申請情報を入力します。
提出資料とシステム入力内容にズレがないかを確認してから申請してください。
紙や郵送では申請できない
第6次公募の応募申請は電子申請のみです。
紙の申請書を印刷して郵送したり、窓口へ持参したりする方法はありません。
なお、GビズIDプライムそのものの取得方法には郵送を利用する方法がありますが、補助金の応募申請とは別の手続きです。
「GビズIDは郵送で取得できるから補助金も郵送申請できる」と混同しないようにしてください。
補助金申請はJグランツ上で完了させます。
外部支援者による代理申請はできない
外部のコンサルティング会社などから助言を受けることはできますが、Jグランツの代理申請は認められていません。
申請者自身が入力内容を理解し、確認したうえで申請します。
また、GビズIDのアカウントやパスワードを外部支援者へ渡して申請してもらうことも避けてください。
代理申請と判断された場合は不採択となり、その後の公募でも申請を受け付けられないことがあります。
事業計画について外部の助言を受ける場合でも、申請内容を自社で説明できる状態にしておく必要があります。
大規模成長投資補助金を申請する流れ

申請準備は、最新資料の確認から始め、計画書作成、Jグランツへの登録、最終確認の順に進めます。
第6次公募は2026年7月31日から8月31日17時までと公募期間が短いため、書類作成と電子申請準備を並行して進める必要があります。
最新の公募要領・申請様式を確認する
最初に、実際に申請する公募回の公募要領と申請様式を確認します。
過去の申請ファイルをそのまま使わないでください。
第6次公募では、第1次~第5次公募の申請様式だけでなく、第6次の事前公開版をそのまま提出した場合にも審査できないことがあります。
公募開始後に公開された正式な最新版を使って書類を作成します。
ダウンロードした時点でファイル名やバージョンを確認し、社内で古いファイルと混在させないようにしてください。
成長投資計画と必要書類を作成する
最新様式を入手したら、成長投資計画書と財務資料を作成します。
書類を一つずつ完成させるより、
様式1
↕
様式2
↕
ローカルベンチマーク
↕
決算書
の数値を確認しながら並行して進める方が整合性を取りやすくなります。
特に売上高や付加価値額、投資額、賃上げなどは、後から数字を変更したときに別ファイルへの反映を忘れやすい部分です。
修正した項目を共有できる管理方法を決めておくと、最終確認の負担を減らせます。
Jグランツへ申請情報と書類を登録する
書類の準備が進んだら、Jグランツへ必要な情報を入力し、提出書類をアップロードします。
ファイルは提出書類ごとの形式と命名規則に従って準備してください。
また、1ファイル30MB以下にする必要があります。
容量を超えてから締切直前にPDFを作り直すと、レイアウト崩れやファイル差し替えミスにつながります。
PowerPointをPDFに変換した後も、文字や図表が正常に表示されているか確認してください。
申請内容を確認して期限までに提出する
すべての入力とアップロードが終わったら、申請内容を最初から確認して期限までに提出します。
特に確認したいのは、
- 必須項目の入力漏れ
- 添付ファイルの不足
- ファイルの取り違え
- 事業者名の不一致
- 数値の不一致
- 古い様式の使用
です。
電子申請は締切直前にアクセスや申請が集中することも想定されます。
手続き自体に数時間を要することもあるため、8月31日17時の直前から作業を始めるのではなく、余裕を持って提出してください。
申請後から採択までの流れ

申請が完了した後は、書面による一次審査、プレゼンテーションによる二次審査を経て採択者が決まります。
採択された後も、そのまま補助事業を開始するのではなく、交付申請と交付決定が必要です。
提出後は書面による一次審査が行われる
申請後は、提出された書類に基づいて一次審査が行われます。
一次審査では、形式要件への適合だけでなく、成長投資計画の効果や実現可能性などが書面で確認されます。
提出資料に不足や重大な不備があると、内容の審査まで進めないことがあります。
そのため、事業計画の内容以前に、
- 必要書類が揃っている
- 指定形式を守っている
- 数値が一致している
という基本部分を確実に整えてください。
第6次公募では、書面審査は2026年9月下旬頃の予定です。
一次審査通過後は経営者によるプレゼンテーション審査が行われる
一次審査を通過すると、二次審査としてプレゼンテーション審査が行われます。
第6次公募では、申請企業の経営者本人によるプレゼンテーションと質疑応答が基本です。
成長投資計画を外部へ任せきりにしていると、審査で計画内容を十分に説明できません。
経営者自身が、
- なぜこの投資が必要なのか
- 投資によって何が変わるのか
- 数値計画にどのような根拠があるのか
- 賃上げをどのように実現するのか
を理解しておく必要があります。
第6次公募のプレゼンテーション審査は、2026年10月19日から10月23日に予定されています。
採択後は改めて交付申請を行う
プレゼンテーション審査を経て採択されても、補助金の交付額がその時点で確定するわけではありません。
採択後に交付申請を行い、計上した経費が補助対象として適切か精査を受けます。
その結果、
- 一部経費が対象外になる
- 申請時より補助金額が減る
- 経費の内容について修正を求められる
こともあります。
採択は「補助金交付候補者として選ばれた段階」と考え、交付申請まで含めて準備してください。
交付決定後に補助事業を進める
補助対象となる契約や発注は、原則として交付決定後に行います。
採択通知を受けたからといって、すぐに対象設備を発注できるわけではありません。
第6次公募では、採択発表が2026年11月上旬頃、交付申請が11月中旬以降、交付決定は2027年1月中旬以降の予定です。
実際の日程は審査状況によって変わるため、交付決定を確認してから補助事業を進めます。
特に大規模な建設や設備投資では発注時期が事業スケジュールへ大きく影響します。補助金側の日程を含めて投資計画を組む必要があります。
必要書類を準備するときの注意点

必要書類では、内容だけでなく「最新版を使っているか」「各資料の数字が一致しているか」「指定形式で提出しているか」まで確認されます。
大規模な事業計画ほど数字やファイル数が増えるため、提出直前だけでなく作成段階から管理することが欠かせません。
様式1・様式2・決算書の数値を一致させる
提出資料に記載する数値は、すべて整合性を取ってください。
特に様式1と様式2について数字の一致が確認できない場合は、様式2を正として審査されます。
たとえば、
様式1では投資額30億円
様式2では投資額31億円
という状態のまま提出しないようにします。
同じように、ローカルベンチマークの財務数値も確定した決算資料と一致させます。
資料を修正したときは、一つのファイルだけ更新するのではなく、関連する書類すべてを確認してください。
最新年度の申請様式を使用する
申請様式は、実際に応募する公募回の最新版を使用します。
過去の公募で申請した企業が再申請する場合も、以前のファイルをそのまま提出してはいけません。
過去資料を参考にすることはできますが、最終的な提出ファイルは第6次用の正式様式で作成します。
また、第6次の正式公募前に公開されていた事前公開版も、そのまま正式申請に使わないようにしてください。
ファイル名に含まれるバージョンまで確認してから提出します。
指定されたファイル形式と30MB以下の容量を守る
提出書類ごとにファイル形式が決まっています。
代表的なものは、
- 様式1:PowerPoint+PDF
- 様式2:Excel
- 様式3:Excel(.xlsm)
- 決算書等:PDF
- チェックリスト:Excel
です。
また、各ファイルは30MB以下にします。
Excelファイルを勝手にPDF化したり、マクロ形式の様式3を別形式で保存したりすると、正常に確認できなくなるおそれがあります。
指定形式を変更せずに提出してください。
ファイル名・事業者名・決算期の不一致を防ぐ
提出ファイルには所定の命名規則があります。
ファイル名には、
- 書類番号
- 書類名
- 事業者名
- 提出年月日
- 様式バージョン
などを含めます。
また、ファイル内に記載する事業者名とファイル名上の事業者名を一致させます。
決算書についても、様式1~3で使用した最新決算期と提出資料の期間が合っているか確認してください。
資料の中身が正しくても、ファイル管理のミスによって確認作業ができなくなることがあります。
申請締切直前ではなく余裕を持って提出する
Jグランツによる電子申請は、締切日の直前ではなく余裕を持って完了させてください。
第6次公募の申請締切は2026年8月31日17時です。
特に締切間際は申請が集中することが想定されるうえ、入力やファイルアップロードにも時間がかかります。
提出前には、少なくとも次の5項目を確認します。
- 様式1・2・3と決算資料の数字が一致している
- 3期分の決算書等を準備している
- 最新の正式様式を使用している
- ファイル形式・容量・ファイル名を確認している
- GビズIDプライムを使って申請者自身が提出する
「書類は完成しているが電子申請が間に合わなかった」という状態を避けるため、Jグランツへの入力も早めに始めてください。
まとめ|必要書類を揃えてJグランツから電子申請する

大規模成長投資補助金は、GビズIDプライムを取得し、Jグランツから電子申請します。紙や郵送による応募申請には対応していません。
第6次公募で全申請者が準備する主な書類は、
- 成長投資計画書(様式1)
- 成長投資計画書別紙(様式2)
- ローカルベンチマーク(様式3)
- 決算書等3期分
- 提出書類のチェックリスト
です。
さらに、金融機関との連携、リース、加点措置、コンソーシアム形式など、申請内容に応じた書類を追加します。
書類を揃えるだけではなく、様式間の数値を一致させ、最新の正式様式・指定ファイル形式・30MB以下という提出条件まで確認してください。
また、外部支援者から助言を受けることはできますが、Jグランツの代理申請は認められていません。経営者自身が事業計画を理解し、一次審査後のプレゼンテーションでも説明できる状態にしておく必要があります。
2026年第6次公募の締切は8月31日17時です。必要書類の最終確認だけでなく、Jグランツ上の入力・アップロード・提出完了まで余裕を持って進めてください。
