千葉県で使える補助金を探していても、「県の制度なのか、市町村の制度なのか分からない」「自社に合う補助金をどう探せばいい?」と迷うことがあります。
2026年度も千葉県では、設備投資、省エネ・脱炭素、販路開拓、人材採用、創業、事業承継などを支援する制度が実施されています。
効率よく探すには、まず千葉県全域の制度を確認し、次に事業所がある市町村の制度、最後に全国で利用できる国の補助金まで範囲を広げる方法がおすすめです。
2026年に千葉県で利用できる主な補助金

2026年の千葉県では、中小企業や個人事業主を対象にした複数の補助金・助成金が実施されています。
まずは自社の目的に近い制度を確認しましょう。
| 目的 | 主に確認したい制度 | 2026年8月14日時点 |
| 設備投資 | 中小企業成長促進補助金(第4弾) | 募集中 |
| 省エネ・脱炭素 | 業務用設備等脱炭素化促進事業補助金 | 募集中 |
| デジタル人材採用 | デジタル人材マッチング支援事業補助金 | 募集中 |
| 創業 | 地域課題解決型起業支援事業補助金など | 2026年度募集終了 |
| 事業承継 | 事業承継支援助成金 | 2026年度募集あり |
| 販路・商品開発 | 市場開拓・開発関連の助成制度 | 制度により異なる |
募集状況は変わります。制度名だけを見て判断せず、申請時点の受付状況を確認してください。
設備投資なら中小企業成長促進補助金
省力化や生産性向上のために機械・設備を導入したい事業者は、「中小企業成長促進補助金」を確認するとよいでしょう。
2026年度は第4弾が実施されており、千葉県内に補助事業を実施する事業所を持つ中小企業や個人事業主などが対象です。
主な目的は、省力化や業務効率化、生産性向上につながる設備投資を支援することです。
たとえば、
- 生産工程を自動化する
- 作業時間を短縮する
- 人手不足を設備で補う
- 生産能力を高める
といった設備投資が候補になります。
2026年度第4弾は7月24日から受付が始まり、8月21日17時が締切予定です。
設備を購入したいという理由だけではなく、その投資によってどのような生産性向上や業務改善を実現するのかを整理しておく必要があります。
省エネ・脱炭素なら県の脱炭素支援を確認する
電気代やエネルギー使用量の削減を目的に設備を更新する場合は、千葉県の省エネ・脱炭素関連制度を確認します。
2026年度は、中小事業者などを対象とした「業務用設備等脱炭素化促進事業補助金」が実施されています。
県内で事業を行う中小企業や個人事業者などが対象となり、省エネルギー診断などを踏まえた設備更新を支援する制度です。
ほかにも、
- スマート省エネ技術の導入
- エネルギー使用状況の見える化
- 設備の自動制御
- 業務用建物の脱炭素化
などを対象とした支援があります。
同じ設備投資でも、目的が「生産能力向上」なのか「エネルギー削減」なのかによって確認する制度は異なります。
高効率空調などの導入を検討している場合も、設備投資系と省エネ系のどちらが目的に合っているかを比較してください。
販路開拓なら市場開拓・海外展開支援を確認する
新規顧客の獲得や展示会出展を考えている場合は、販路開拓を支援する制度が候補になります。
千葉県内の中小企業向けには、国内外の市場開拓や展示会出展などを支援する助成制度があります。
たとえば、
- 国内展示会へ出展する
- 海外展示会へ参加する
- 新しい販売先を開拓する
- 新商品を市場へ展開する
といった取組です。
販路開拓の補助金は、設備投資のように通年で使えるとは限りません。
展示会の日程に対して公募や交付決定が間に合うかも確認しておく必要があります。
新商品の開発段階であれば開発系の助成制度、完成した商品の販売を広げたい場合は販路開拓系と、事業の段階によって使い分けましょう。
創業するなら創業・起業向け助成制度を確認する
千葉県内でこれから事業を始める場合は、一般の中小企業向け補助金より先に創業支援制度を確認すると探しやすくなります。
千葉県では、創業予定者や創業後間もない事業者を対象とした助成制度や融資制度が用意されています。
2026年度には、地域課題の解決につながる創業を支援する「千葉県地域課題解決型起業支援事業補助金」も実施されました。
ただし、2026年度の同補助金の募集はすでに終了しています。
創業支援を探す場合は、
- まだ開業していない
- 創業後5年未満
- 特定の地域で創業する
- 地域課題の解決につながる事業を行う
など、自分の現在地を整理してください。
創業者向けの融資や保証料支援もあるため、補助金だけに限定せず確認する方法もあります。
デジタル人材の採用ならデジタル人材マッチング支援事業補助金
DXを進めるために専門人材を採用したい場合は、「千葉県デジタル人材マッチング支援事業補助金」が候補です。
県内中小企業などが、所定の支援を通じてデジタル人材を採用し、人材紹介会社へ紹介手数料を支払う場合、その一部が補助されます。
対象となるのは、単にITに詳しい人を採用する場合だけではありません。
デジタル技術を活用して、
- 業務効率を改善する
- DXを推進する
- データ活用を進める
- デジタル分野の経営課題を解決する
といった目的が必要です。
2026年度は2026年4月1日から2027年1月29日までが申請期間ですが、予算に達した時点で終了します。
採用を決めてから制度を探すのではなく、人材紹介を利用する前に利用条件を確認しておくとよいでしょう。
事業承継には事業承継支援助成金
会社や事業を後継者へ引き継ぐ場合は、「事業承継支援助成金」を確認します。
2026年度も募集が行われており、事業承継に必要となる一定の経費を支援する制度です。
対象となる取組には、
- 事業承継計画の策定
- 企業価値の算定
- 後継者の育成
- M&Aの仲介委託
などがあります。
設備購入を支援する補助金とは性質が異なり、事業を円滑に引き継ぐための準備費用を支援する点が特徴です。
事業承継では準備に時間がかかることも多いため、実際に承継する直前ではなく、計画段階から利用できる支援を確認しておくとよいでしょう。
千葉県の補助金は「県・市町村・国」の3段階で探す

千葉県で使える補助金を漏れなく探すなら、「千葉県」「市町村」「国」の3段階で確認する方法が効率的です。
県の制度だけに限定すると、自社所在地で利用できる市町村独自の制度や全国向け制度を見落とすことがあります。
まず千葉県全域の制度を確認する
最初に、千葉県が県内事業者向けに実施している制度を確認します。
県の制度では、
- 設備投資
- 創業
- 省エネ・脱炭素
- 新商品開発
- 販路開拓
- 人材採用
- 事業承継
など幅広い経営課題が支援対象です。
県内の多くの事業者を対象としているため、まず自社の目的に対応する制度がないか確認してください。
この段階で候補が見つかった場合は、対象者、申請期間、対象経費を確認して利用できるか判断します。
次に事業所所在地の市町村制度を確認する
千葉県の制度で条件が合わなければ、次に事業所のある市町村が実施する補助金を確認します。
千葉県内には、
- 千葉市
- 船橋市
- 柏市
- 市川市
- 松戸市
- 成田市
など多数の市町村があり、それぞれ独自の事業者支援を行っています。
対象となる内容も地域によって異なり、
- 創業
- 店舗改装
- 設備導入
- 広告・販促
- DX
- 省エネ
などの補助制度が見つかることがあります。
県の制度と比べて対象地域が限定されるため、自社の所在地が条件に含まれているかを必ず確認してください。
条件が合わなければ国の補助金まで広げる
県・市町村の制度で希望する支援が見つからない場合は、国が全国の事業者向けに実施している補助制度まで範囲を広げます。
千葉県の中小企業や個人事業主でも、対象要件を満たせば国の補助金を利用できます。
国の制度には、
- 販路開拓
- IT・デジタル化
- 設備投資
- 人材育成
- 省エネ
などを支援するものがあります。
ただし、千葉県内の企業が使えるからといって「千葉県の補助金」ではありません。
実施主体や申請窓口、公募期間は別なので、県制度と混同しないようにしてください。
千葉県内の市町村にも独自の補助金がある

千葉県内では、県全体の制度とは別に、市町村が地域の事業者を対象とした独自の補助金を実施しています。
特に創業や小規模な設備投資、販促などでは、市町村の制度まで確認する価値があります。
千葉市・船橋市などでは独自支援が実施される
千葉市や船橋市をはじめ、県内の市町村では地域事業者向けの支援制度が設けられています。
県の補助制度と市町村制度は別なので、両方を確認してください。
たとえば県の設備投資補助に該当しなくても、市独自の設備導入や創業支援が利用できることがあります。
一方、市町村制度は年度途中で受付を終了したり、予算に達すると締め切られたりすることもあります。
所在地の自治体サイトを定期的に確認すると、新しい制度を見つけやすくなります。
創業・設備・販促など地域ごとに対象が異なる
市町村の補助金は、地域によって支援する分野が異なります。
たとえば、
| 経営課題 | 市町村制度で確認したい支援 |
| 創業 | 創業費・店舗開設等の支援 |
| 設備投資 | 機械・設備導入支援 |
| 集客 | 広告・販促支援 |
| 店舗改善 | 改装・空き店舗活用支援 |
| DX | ITツール・デジタル化支援 |
| 省エネ | 省エネ設備導入支援 |
すべての市町村に同じ制度があるわけではありません。
「隣の市で補助金があるから自社も使える」と考えず、事業所所在地の自治体制度を確認してください。
市町村制度は所在地要件を必ず確認する
市町村独自の補助金では、所在地要件が細かく設定されていることがあります。
たとえば、
- 市内に本店がある
- 市内に事業所がある
- 市内で一定期間事業を営んでいる
- 市税を滞納していない
などです。
県内企業だから利用できるとは限りません。
また、個人事業主の場合は住民票の所在地ではなく、事業所所在地が基準になる制度もあります。
対象経費や金額を確認する前に、まず所在地要件を満たしているかを確認すると効率的です。
千葉県の補助金を目的別に選ぶ
補助金を選ぶときは、購入したいものではなく「何を改善したいのか」を基準にすると制度を選びやすくなります。
同じ機械やシステムでも、設備投資、省エネ、DXなど目的によって適した制度が異なるためです。
設備投資なら生産性向上・成長支援
機械や設備を導入して生産性を高めたい場合は、設備投資や企業成長を支援する制度を確認します。
たとえば、
- 人手作業を自動化する
- 生産量を増やす
- 作業時間を短縮する
- 新しい製造工程へ対応する
といった取組です。
単に老朽化した機械を交換するだけではなく、導入によって事業がどう改善するのかを説明できる制度を選びます。
電気代削減なら省エネ・脱炭素支援
空調やエネルギー管理設備などを導入し、電気代やCO2排出量を減らしたい場合は省エネ・脱炭素支援を確認します。
設備投資支援と重なりそうに見えますが、目的が異なります。
たとえば、
生産量を増やすために設備を更新
→設備投資支援
エネルギー消費量を減らすために設備を更新
→省エネ・脱炭素支援
というように整理できます。
補助率だけでなく、省エネ診断など事前要件が設定されていないかも確認してください。
展示会や新規顧客獲得なら販路開拓支援
商品やサービスの販売先を増やしたい場合は、販路開拓支援が候補になります。
対象となる取組には、
- 展示会出展
- 商談会への参加
- 海外展開
- 新市場への進出
などがあります。
すでに商品が完成していて「売る場所を増やしたい」場合は販路開拓系、新しい商品そのものを作りたい場合は開発系というように分けると判断しやすくなります。
創業・人材・事業承継は専用制度から探す
創業、人材採用、事業承継は、それぞれ専用制度を優先して探したほうが効率的です。
たとえば、
- これから事業を始める → 創業支援
- DX人材を採用する → 人材採用支援
- 後継者へ事業を引き継ぐ → 事業承継支援
という形です。
これらは一般的な設備投資補助金とは対象経費も条件も大きく異なります。
経営課題を先に明確にしておくと、自社と関係のない補助金を一つずつ確認する必要がなくなります。
千葉県の補助金を申請するときの注意点

千葉県の補助金を申請する際は、公募期間だけでなく、契約時期や予算状況、最新の公募要領を確認してください。
「制度を見つけた時点では募集していたのに、準備中に受付終了した」といったこともあるため、募集状況の確認は欠かせません。
現在募集中か受付終了かを確認する
最初に確認したいのは、現在申請できる制度かどうかです。
補助金には、
- 募集中
- 募集前
- 募集終了
- 次回募集予定
- 予算終了まで受付
といった状態があります。
過去に実施された制度のページがそのまま残っていることもあるため、制度名だけでなく年度と募集回を確認してください。
特に「2026年度」と書かれていても、第1回募集は終わり、第2回を待っている状態ということもあります。
申請前の契約・購入が対象外になる制度がある
設備やサービスを導入する場合は、契約・購入のタイミングに注意が必要です。
制度によっては、交付決定前に発注・契約・支払いをすると補助対象外になります。
そのため、
補助金を探す
→
対象条件を確認する
→
申請する
→
交付決定を確認する
→
契約・購入する
という順番を基本として考えてください。
急ぎで設備を導入する場合は、補助金を利用するスケジュールと実際に必要な導入時期が合うかも確認します。
公募期間中でも予算到達で終了する制度がある
申請締切日が先でも、予算額に達すると受付を終了する制度があります。
2026年度の千葉県デジタル人材マッチング支援事業補助金も、2027年1月29日までの受付予定ですが、予算終了までという条件があります。
締切日だけを見て、
まだ数か月あるから後で準備すればいい
と考えるのは避けたほうがよいでしょう。
利用したい制度が決まっている場合は、必要書類や事前手続きを早めに確認してください。
最新の公募要領を基準に判断する
補助金の条件は、年度や募集回によって変更されます。
過去年度と同じ制度名でも、
- 対象者
- 補助率
- 補助上限額
- 対象経費
- 必要書類
- 申請期間
が変わることがあります。
2026年度に申請するなら、2025年度以前の記事や募集要項ではなく、2026年度の最新公募要領を確認してください。
また、市町村独自制度についても、自治体ごとに条件が異なります。
補助金情報を比較するときは「制度名が同じように見えるから条件も同じ」と判断しないことが大切です。
まとめ|千葉県の補助金は県・市町村・国の順に探す

千葉県では2026年度も、設備投資、省エネ・脱炭素、販路開拓、人材採用、創業、事業承継など幅広い支援制度が実施されています。
自社に合う補助金を探すときは、一覧を片っ端から比較するより、
- 千葉県全域の制度を確認する
- 事業所所在地の市町村制度を確認する
- 全国で使える国の補助金まで広げる
という順番で探すと効率的です。
また、同じ設備導入でも、生産性向上を目的とするのか、省エネを目的とするのかによって候補となる制度は変わります。
「何を買いたいか」だけでなく、「どの経営課題を解決したいのか」を整理してから補助金を選びましょう。
利用したい制度が見つかったら、現在の募集状況、所在地要件、対象経費、申請期限を確認してください。契約・購入の時期に条件がある制度や、予算到達によって早期終了する制度もあるため、最新の公募要領を基準に準備を進める必要があります。
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