従業員がいない個人事業主でも、ものづくり補助金を「使える可能性」はあります。
ただしここ、感覚で進めると危ないです。
公募要領の従業員要件の読み違い、賃上げ要件の噛み合わせ、申請後の手続きで「条件を満たしていなかった」が発覚して止まる──この手の失敗がわりと起きます。
この記事ではまず、「従業員ゼロで申請できるのか」を最短で確定させたうえで、個人事業主として対象になりやすい前提、後払いに耐える資金計画、ひとりでも実行できる体制の作り方まで整理します。
さらに、常時使用する従業員の定義(本人・アルバイト・専従者の扱い)を噛み砕き、従業員数が補助上限や賃上げ要件にどう影響するかも迷わない形に落とします。
読み終わる頃には、「今のまま申請を狙う」「最小限の体制で要件に寄せる」「別制度へ切り替える」のどれが現実的かが判断できて、次にやる作業(要件確認→制度選定→見積→相談)まで一気に進められる状態を目指します。
従業員なしで申請できるか まず結論と条件を整理

「従業員ゼロでもいける?」は、ここで白黒つけないと後の作業が全部ムダになります。
結論から言うと、ものづくり補助金(第23次)は「応募申請時点で従業員数が0名の場合、申請できない」と要領に明記されています。
個人事業主本人は“従業員”として数えないため、ひとり事業(雇用ゼロ)=0名判定になりやすいのが落とし穴です。
ここで白黒つけないと、後の見積や計画づくりが全部ムダになります。
最新の公募要領で確認すべき 従業員要件の扱い
まず確認するのは「従業員の定義」と「応募申請時点で0名は不可」の2点です。
要領上、従業員は中小企業基本法の整理に沿って数え、応募申請時点で従業員数が0名の場合は申請できません。
また、個人事業主本人は従業員としてカウントできないため、「本人だけで0名を1名扱いにする」ことはできません。
定義の詳細は、公式FAQが案内する中小企業庁ページ(常時使用する従業員)で確認できます。
従業員ゼロで詰まりやすいポイント 要件と手続きの両面
・要件面:個人事業主本人はカウント外 → 雇用ゼロだと0名扱いになりやすい
・手続き面:申請できたとしても(※前提として“0名は申請不可”)、採択後は実績報告・確定検査があり、契約書・請求書・証憑で整合が取れないと止まる。補助金は精算払いの流れです。
従業員を増やすべきか 別制度に回すべきかの判断軸
「雇用する/しない」で早めにルート分岐した方が速いです。
・雇用してでも新事業進出補助金を狙う:投資額が大きく、事業拡大・賃上げの設計まで組める
・雇用を増やしたくない:最初から別制度(小規模向け等)を検討し、要件と資金繰り難易度を下げる(ここで迷い続けるのが一番ロス)
従業員ゼロは申請不可なので最初に要件確定する
ものづくり補助金(第23次)は、応募申請時点で従業員0名だと申請できないため、最初に「自分が0名判定になるか」を確定させるのが最短です。
ここが曖昧なまま進むと、計画・見積・相談の時間がムダになります。
雇用で要件に寄せるか、別制度へ切り替えるかを先に決めると、作業が一気に前へ進みます。
個人事業主が対象になる条件と 申請前に揃える前提

ここは“資格の土台”と“後払いに耐える設計”がメインです。
ひとり事業は、計画の中身より先に資金繰りと体制の見せ方で詰まりやすいので、先に潰します。
個人事業主が申請できる枠と 事業の考え方
個人事業主でも申請対象になり得ますが、前章の通り従業員0名はNG。
計画側の考え方はシンプルで、審査が見たいのは「新規性・市場性・実現可能性・収益性」。そのうち個人事業主が落としやすいのは実現可能性(誰が回すか)です。
後払いに耐える資金計画 ひとり事業が先にやること
公式FAQでも、補助金は補助事業完了→実績報告→確定検査→確定通知→請求→振込の精算払いが示されています。
なので申請前に最低限これを作ります。
・自己資金で先払いできる範囲(上限)
・つなぎ資金の当て(融資・分割・支払条件)
・支払いタイミングと証憑回収の段取り(契約→発注→検収→支払)
ひとりで回す実施体制の作り方 外注と内製の線引き
体制は「全部自分」だと弱く見えがちなので、内製=意思決定と検収/外注=専門作業で分けて書くと通ります。
・内製:顧客ヒアリング、要件決定、KPI管理、最終検収
・外注:開発、工事、専門調査、制作など(契約・成果物・検収基準を明記)
個人事業主は資金繰りと体制の見せ方が勝負所
個人事業主でも対象になり得る一方、精算払い(後払い)なので資金計画が薄いと現実味が落ちます。
ひとり事業は「外注活用+検収できる設計」で実現可能性を補強し、申請前に資金と証憑の段取りを固めるのが最短です。
常時使用する従業員の定義 どこまで数に入るか

ここは「数え方ミス=要件未達」になりやすいパート。
特に事業主本人を従業員に入れてしまう誤解は多いので、最初に矯正します。
本人は従業員に入るか 入らないかの結論と理由
個人事業主本人は“常時使用する従業員”に該当しないという整理が、公式FAQに明記されています。
従業員の定義そのものは、中小企業庁の「常時使用する従業員」の説明に沿って判断します。
アルバイト パート 専従者はどう扱うか 判断の基準
最終的には「常時使用」に当たるかどうかの基準で判定します(雇用形態の名前ではなく、実態)。判断に迷う場合は、公式が示す定義ページに立ち返るのが安全です。
注意点として、0名は申請不可なので「実態として常時使用といえる雇用があるか」が焦点になります。
申請時と確定検査で見られる点が違う 証憑の考え方
公式FAQでは、補助金支払いまでに実績報告→確定検査があることが明示されています。
ひとり事業がやるべき証憑設計はこれだけでOKです。
・雇用:雇用契約・給与台帳など(定義に照らして整合)
・外注:契約書・請求書・成果物・検収記録(後で出せる形にする)
・支払い:振込記録・領収書(支払方法も含めて一貫させる)
「本人はカウント外」「0名は不可」を軸に証憑まで設計する
ものづくり補助金(第23次)では、応募申請時点で従業員0名は申請不可で、個人事業主本人は従業員に含まれません。
申請前に“常時使用する従業員”の定義に照らしてカウントを確定し、雇用・外注・支払いの証憑が確定検査まで一気通貫で出せる形にしておくのが安全です。
従業員数が影響するポイント 補助上限と賃上げ要件

新事業進出補助金は「従業員数」で補助上限が変わり、さらに賃上げ関連の要件(未達だと返還義務があり得る)が最初の設計ミスを生みやすいです。
特に従業員0名の個人事業は、賃上げの“対象そのもの”が成立しないケースが多いので、ここで現実ルートを確定させます。
賃上げ要件で問われる対象と 考え方の基本
賃上げ要件は「事業主本人」ではなく、雇用している従業員(給与支給の対象)を前提に組まれています。
制度概要では、補助事業終了後3〜5年の事業計画期間において、給与支給総額の伸びや、事業場内最低賃金が地域別最低賃金より一定以上高い状態を求める旨が明記されています。
ここでのポイントは2つだけです。
・「賃上げ」を“採択のための飾り”にしない:売上・粗利・人件費を分解し、上げても資金が回る設計にする
・「未達時のリスク」を前提に逆算:固定昇給にせず、評価・売上達成と連動させるなど、破綻しにくい形に寄せる
従業員区分で何が変わるか 補助上限や条件の整理
ものづくり補助金の補助上限は、従業員数テーブルではなく「申請枠(類型)」と投資内容・要件で決まります。
なので、まずは自社が狙う枠で「上限・補助率・対象経費」を確定し、投資額と自己負担を逆算します。
従業員数が直接“上限テーブル”になる制度と混同しやすいので、ここは要領ベースで整理するのが安全です。
また「大幅賃上げ特例」の上乗せ条件も明記されており、事業場内最低賃金+50円、給与支給総額+6%を3〜5年で達成することが要件です。
そして重要なのが、第23次では「応募申請時点で従業員0名の場合は申請できない」という点です。
賃上げ要件以前に、申請入口で止まります。
だからこそ、最初に「従業員の数え方」と「0名判定の回避(雇用の有無)」を確定し、実行できるルートに落とすのが最短です。
少人数で起きがちな失敗 賃上げだけ先行して計画が崩れる
少人数でやりがちな事故はこの3つです。
・賃上げ額だけ先に決めて、売上計画が後付け(資金が尽きる)
・賃上げを“固定費”にしてしまう(未達・返還リスクと相性が悪い)
・人件費を上げたのに、業務が増えて生産性が落ちる(採択後の実績が弱くなる)
対策はシンプルで、賃上げは「利益が出る仕組み(省力化・単価アップ・継続課金化)」とセットで置くこと。
人を増やすなら「売上を増やす業務」ではなく、まず「回るようにする業務」に切り出すのが安全です。
従業員数と賃上げ要件は最初に“申請できる形”を確定する
新事業進出補助金は従業員区分で上限が決まり、賃上げ関連の要件は未達リスクまで含めて設計が必要です。
従業員0名は申請が難しくなりやすいので、雇用するか別制度に切り替えるかを早めに決めると、準備の無駄と後半失格を避けられます。
従業員を最小限で要件に近づける設計 雇用と業務設計

「できれば雇いたくない」「雇うなら最小で回したい」という個人事業主は多いです。
ここでは“制度に寄せるための雇用”で終わらせず、事業が前に進む業務設計に落とします。
1人雇用で進める場合の雇い方と 業務の切り出し
最小構成で現実的なのは、常時雇用として説明できる形で1名を置き、事業主は意思決定と営業、外注は専門領域に寄せる設計です。
切り出しの考え方は次の順番が安定します。
・雇用者:運用・定型対応・記録(継続運用に必要だが、専門性が高すぎない領域)
・事業主:顧客獲得・提案・品質最終判断(事業の核)
・外注:開発・工事・専門調査(成果物と検収が明確な領域)
この形にすると、審査で問われがちな「その体制で本当に回るのか?」これに対して、説明が短くなります。
賃上げ計画の作り方 破綻しない数字の置き方
賃上げは「気合い」ではなく、利益が出る条件が揃ったら上がる設計が強いです。
書き方は次のどちらかに寄せると崩れにくいです。
・固定+条件付き:初年度は最小、2年目以降はKPI達成で加算
・手当で段階化:基本給の急増を避け、役割・技能に紐づく手当で伸ばす
ここで必ずセットにするのが、賃上げ原資の根拠(粗利率改善、工数削減、継続課金など)です。賃上げだけが先に立つと、採択後の運用で詰まります。
ひとりでも成立する投資の選び方 省力化と生産性の見せ方
少人数でも強く見える投資は、「人が増えなくても売上が増える」か「工数が減って回転が上がる」タイプです。
計画書での見せ方は、次の1本線にします。
・課題(工数/待ち/属人化)
・投資(省力化・自動化・標準化)
・効果(人時売上、回転率、粗利率、納期短縮)
“ひとり体制”は弱点になり得ますが、省力化投資で再現性を作ると評価ポイントに変わります。
最小雇用は「制度に合わせる」ではなく「回る体制」を作る
1人雇用で進めるなら、業務を「運用」「意思決定」「専門成果物」に分け、誰がどこを担うかを明確にすると実現可能性が上がります。
賃上げは原資の根拠と連動させ、少人数でも成立する投資は省力化・標準化で“再現性”を作るのが近道です。
申請の流れと準備物 ひとり事業が詰まりやすい手続き

少人数の申請で落ちる原因は、計画の中身より「手続きの詰まり」が多いです。
ここでは締切前に止まりやすい箇所、採択後に事故りやすい箇所を先に潰します。
GビズIDと電子申請で止まる原因 先にチェックする項目
最初にやるのは、アカウント・環境・提出形式の3点チェックです。
・GビズIDの準備:取得に時間がかかるので、申請を決めたら最優先
・電子申請の事前動作:推奨ブラウザ、ファイル形式、添付容量で落ちるのを防ぐ
・データ整合:数字を複数ファイルに書く場合は、先に“元データ”を決めてブレを無くす
ここが抜けると、内容が良くても提出できずに終わります。
事業計画で必ず書くべきこと 投資の必要性と効果の根拠
少人数の計画で最低限必要なのは、この3点がつながっていることです。
・必要性:現状の損失(機会損失、工数、待ち、外注費)を数字で置く
・投資:何に、いくら、なぜそれが必要か
・効果:工数◯%削減、回転率◯倍、粗利率◯pt改善など、測れる指標に落とす
「市場が大きい」より、「自社の数字が改善して黒字化できる」のほうが通りやすいです。
採択後に必要になる書類 契約 発注 検収の注意点
採択後に止まる典型は、発注タイミングと証憑不足です。
制度側は交付段階で精査があり、減額・対象外になり得ることも注意事項として示されています。
最低限、次を“採択前から”想定しておくと事故が減ります。
・契約書:成果物、金額、納期、検収条件を明記
・発注:採択前の支出・発注がNGになり得るため、スケジュールを逆算
・検収:写真・納品書・成果物・作業記録など、後で説明できる形で残す
少人数ほど「後で集める」が難しいので、最初から“出る書類”で発注先を選ぶのが安全です。
少人数は「手続きで落ちる」を先回りして潰す
ひとり事業は、GビズID・電子申請・ファイル整合で止まりやすく、採択後は契約・発注・検収の証憑不足で詰まりやすいです。
申請前に「必要性→投資→効果」の数字を揃え、採択後に出せる書類から逆算して準備すると、提出事故と交付トラブルをまとめて回避できます。
採択率を上げる書き方 少人数でも評価される見せ方

少人数(従業員ゼロ〜少数)だと、「実行できるの?」「伸びるの?」が一番疑われやすいです。
そこで事業計画は人手の少なさを弱点として隠すのではなく、“生産性で勝つ設計”として見せ切るのが近道になります。あわせて加点は欲張らず、計画を壊さない範囲に絞るのが安全です。
少人数である理由を強みに変える 生産性向上のストーリー
審査員が納得する型はこれです。
・課題(現状の損失):月◯件の取りこぼし/待ち時間/外注費など
・投資(何を入れるか):設備・システム・外注(補助対象経費)
・効果(数字):工数◯%減・回転率◯倍・人時売上◯倍
・再現性(根拠):過去実績・試算表・テスト運用・見積
例(書きぶり)
・課題:1人運営で処理能力が頭打ち→月◯件受注できず機会損失◯万円
・投資:予約〜請求まで自動化+外注で開発
・効果:対応時間50%削減→同じ1人で処理件数1.5倍、客単価◯%増
・根拠:直近3か月の実績ログ+Excel試算表+テスト導入の結果
ポイントは、“少人数=不利”の印象を「少人数×投資=高生産性」へ反転させること。
文章は長さよりも「数字→根拠→因果」の順で通します。
加点の取り方 取りに行く項目を絞って計画を壊さない
加点は多いほど良さそうに見えますが、少人数ほど同時達成の難易度が跳ねます。おすすめは「最大2つまで」にして、本文の整合を守ることです。
・第1候補:賃上げ(達成可能な範囲で)
・第2候補:地域連携(地元業者の活用など、実務に落ちるもの)
・避けたい例:GX・DX・連携・賃上げを全部盛り→KPIが散り、計画が薄くなる
加点を選ぶ基準はシンプルで、「追加コストが小さく、証憑で説明しやすい」かどうかです。
支援機関に頼るべき範囲 ひとりで抱えない判断基準
支援機関(認定支援機関や専門家)を使うなら、全部丸投げよりも、成果が出る工程だけ切り出すのが費用対効果が高いです。
・自分でやる(負担が軽い):要件確認/見積収集/素材集め(実績・ログ・数字)
・頼ると効く(差が出る):本文のロジック整理、採点軸に沿った表現調整、整合チェック
・採択後に詰まりやすい人ほど頼る:交付・検収の証憑設計(領収書・契約・成果物)
なお、採択後の運用は制度ごとに必要書類が変わるため、「最初から証憑を集める前提」で計画を書くのが安全です。制度情報や手続きの最新情報は必ず公募要領で確認してください。
少人数は不利ではなく「生産性で勝つ設計」に変える
少人数の計画は、課題→投資→効果を数字と根拠でつなげば評価が上がります。
加点は最大2つに絞り、必要な工程だけ支援機関を使うと、計画の整合を崩さず前に進めます。
従業員を増やさずに資金調達する代替策 使う制度の切り替え方

「雇用は増やしたくない」「賃上げ要件がネック」「後払いが怖い」なら、最初から制度を切り替えるのは合理的です。
重要なのは“理想”ではなく、投資額・対象経費・資金繰りの現実に合わせることです。
従業員要件の影響が小さい制度の探し方
探し方は、まず国→自治体の順で当てに行くと速いです。
・国の制度:要件は厳しめだが、金額が大きい
・自治体:上限は小さめでも、要件が合えば通しやすいことがある
検索ワード例(そのまま使える)
・「補助金 個人事業主 設備投資」
・「補助金 従業員要件 なし」
・「(都道府県名) 設備導入 補助金」
ものづくり補助金は公式サイトで公募要領・スケジュール・採択結果が公開され、回ごとに条件や運用が変わるため、必ず最新の公募要領に当てて判断してください。
ものづくり補助金を選ぶべきケースと 別制度が向くケース
判断を早くするために、目的で割り切ります。
| あなたの状況 | 向きやすい方向性 | 理由(判断ポイント) |
| 設備投資が中心/投資額が大きい | ものづくり補助金 | 設備の“効果”を数字で説明しやすい |
| ITツール中心(業務DX) | IT系の補助 | ツール要件・登録要件の相性が重要 |
| 小さく始めたい/販路・広告も | 小規模向け制度や自治体 | 少額で動きやすく、初動が軽い |
| 後払いに耐えられない | 前払い負担が少ない制度へ | 資金繰りが最大の失敗要因 |
※採択率などの数値は公募回・枠で変動します。公式の採択結果・公募要領を基準に、自社の投資内容と噛み合う制度を選ぶのが安全です。
今日やることチェック 要件確認 制度選定 見積 相談の順番
検討が止まる最大の原因は「見積がない」ことです。今日の初動はこの順番が鉄板です。
1.公募要領をDLして要件を確定(対象者・対象経費・賃上げ・スケジュール)
2.投資目的を1行にする(何の課題を、何で、どれだけ改善)
3.見積3社(同条件で比較できる粒度まで揃える)
4.資金繰り表(入金までの月数を置いて、耐久できるか判定)
5.相談予約(商工会・支援機関・自治体窓口のいずれか)
「雇用しない前提」で勝てる制度に切り替えるのが最短
雇用や賃上げがネックなら、制度を変えるのは逃げではなく最適化です。
国→自治体の順で当たりを付け、要件確認→見積3社→資金繰りの順に動けば、迷いが減って計画が現実に近づきます。
従業員なし個人事業主は「要件確認→資金繰り→体制証明」で勝ち筋を作る

ものづくり補助金(第23次)は個人事業主も対象ですが、応募申請時点で従業員0名の場合は申請できません。
勝負どころは噂ではなく、要領で「従業員の数え方」と「0名判定を避けられるか」を確定し、自分が取るべきルートを早めに決めることです。
ただし勝負どころは「いける/いけない」の噂ではなく、最新の公募要領で従業員要件と賃上げ要件を確定し、自分の状況がどのルートに当てはまるかを早めに決めることです。
従業員ゼロで詰まりやすいのは、申請段階よりも採択後の交付での証憑(契約・発注・検収・実績)です。
ひとり事業ほど、外注を使うなら契約書・請求書・成果物の整合を「最初から集める前提」で計画書に落とし込むと、後半失格を避けやすくなります。
また、従業員のカウントは誤解が起きやすいので、本人・アルバイト・パート・専従者の扱いを定義ベースで整理し、申請時と確定検査で求められる証憑が違う点まで先に押さえるのが安全です。
ここが曖昧だと「要件未達」で後から否認されるリスクが残ります。
賃上げ要件や補助上限など、従業員数が絡む条件は資金計画を左右します。
従業員を最小限で寄せるなら、1人雇用の業務切り出し・破綻しない賃上げ計画・少人数でも回る投資設計まで含めて、実行可能性を一本のストーリーにすると評価されやすくなります。
最後に、雇用を増やしたくない場合は「無理に当てはめる」のではなく、従業員要件の影響が小さい制度へ切り替える判断も現実的です。
今日やるべきことはシンプルで、要件確認→制度選定→見積→相談の順に進め、検討止まりを防ぐこと。
見積3社が揃うと、投資額も計画も一気に現実に落ちます。
