2026年09月18日 更新

飲食店でブレーカーが落ちる原因とは?復旧方法と対策を解説

    • 飲食店向け

飲食店では、営業中にブレーカーが落ちることがあります。

厨房機器、冷蔵庫、冷凍庫、電子レンジ、食洗機、エアコン、照明など、多くの電気機器を同時に使うためです。

ブレーカーが落ちると、調理が止まるだけではありません。

レジや照明、冷蔵・冷凍設備にも影響する場合があります。

営業中であれば、提供遅れや会計トラブル、食材管理の不安につながることもあります。

まず大切なのは、どのブレーカーが落ちたのかを確認することです。

アンペアブレーカー、安全ブレーカー、漏電ブレーカーでは、原因も対処法も異なります。

電気機器の使いすぎで落ちている場合もあれば、特定の回路に負荷が集中している場合もあります。

水まわりが多い厨房では、漏電や設備の劣化が原因になることもあります。

原因が分からないまま何度もブレーカーを上げ直すのは危険です。

特に漏電ブレーカーが落ちている場合は、感電や火災のリスクもあるため、慎重に対応しましょう。

この記事では、飲食店で落ちるブレーカーの種類、ブレーカーが落ちる主な原因、復旧方法、再発防止策、専門業者に相談すべきケースを解説します。

電気に関するお悩みはお気軽にご相談ください。

飲食店で落ちるブレーカーの種類

飲食店でブレーカーが落ちたときは、まずどのブレーカーが落ちたのかを確認しましょう。

ブレーカーには主に、アンペアブレーカー、安全ブレーカー、漏電ブレーカーがあります。

それぞれ役割が異なります。

どれが落ちたかによって、原因の見当をつけやすくなります。

店舗全体の電気が消えているのか、厨房や客席など一部だけが消えているのかも確認しましょう。

アンペアブレーカー

アンペアブレーカーは、契約アンペアを超えて電気を使ったときに落ちるブレーカーです。

飲食店では、厨房機器や空調、照明、冷蔵庫などを同時に使うため、店舗全体の電気使用量が大きくなります。

契約アンペアを超えると、店舗全体の電気が切れる場合があります。

たとえば、次のような使い方をしたときに落ちやすくなります。

  • 電子レンジを複数台使う
  • 食洗機と電気ポットを同時に使う
  • 業務用エアコンを複数台動かす
  • 冷蔵庫・冷凍庫に加えて厨房機器を同時に使う
  • 営業ピーク時に多くの設備が重なる

アンペアブレーカーがよく落ちる場合は、店舗全体の電気容量が不足している可能性があります。

使用する機器の組み合わせを見直し、それでも改善しない場合は契約アンペアや電気容量の見直しを検討しましょう。

安全ブレーカー

安全ブレーカーは、特定の回路で電気を使いすぎたときに落ちるブレーカーです。

アンペアブレーカーと違い、店舗全体ではなく、厨房だけ、客席だけ、一部のコンセントだけ電気が切れる場合があります。

特定の場所だけ電気が使えなくなった場合は、安全ブレーカーを確認しましょう。

安全ブレーカーが落ちやすい例は、次のとおりです。

状況起こりやすい原因
厨房だけ電気が切れる厨房機器が同じ回路に集中している
一部のコンセントだけ使えないその回路で容量を超えている
電子レンジ使用時だけ落ちる消費電力が大きい機器が集中している
客席の照明だけ消える照明回路に負荷がかかっている

店舗全体の契約容量に余裕があっても、安全ブレーカーが落ちることはあります。

原因は、特定の回路に電気機器が集中していることです。

この場合、契約アンペアを上げるだけでは解決しない場合があります。

漏電ブレーカー

漏電ブレーカーは、漏電を検知したときに電気を遮断するブレーカーです。

漏電とは、本来流れるべき回路以外に電気が漏れている状態です。

漏電が起こると、感電や火災につながるおそれがあります。

飲食店では、厨房に水や油、蒸気が多く、コンセントや配線、厨房機器が傷みやすい環境です。

そのため、漏電ブレーカーが落ちた場合は注意が必要です。

漏電の原因になりやすいものは、次のとおりです。

  • 水濡れしたコンセント
  • 劣化した配線
  • 古い厨房機器
  • 蒸気や湿気の影響を受けた電気設備
  • 破損した延長コード
  • 油汚れや水分が付着した機器まわり

漏電ブレーカーが落ちた場合は、原因が分からないまま何度も上げ直さないようにしましょう。

安全を確認できない場合は、専門業者に点検を依頼することが大切です。

飲食店でブレーカーが落ちる主な原因

飲食店でブレーカーが落ちる主な原因は、厨房機器の同時使用、特定回路への負荷集中、漏電、電気設備や機器の劣化です。

特に厨房は、消費電力の大きい機器が集まりやすい場所です。

営業中は複数の機器を同時に使うため、ブレーカーが落ちやすくなります。

どの原因に当てはまるかを確認し、適切に対策しましょう。

消費電力の大きい厨房機器を同時に使っている

飲食店でブレーカーが落ちる原因として多いのが、消費電力の大きい厨房機器を同時に使っているケースです。

厨房では、調理や仕込み、洗浄、保管のために多くの電気機器を使います。

1台ごとの消費電力が大きい機器も多く、同時使用が重なると契約容量や回路容量を超えることがあります。

ブレーカー落ちにつながりやすい機器は、次のとおりです。

機器注意点
電子レンジ起動時や加熱時に電力を使いやすい
食洗機加熱・洗浄で電力を使う
冷蔵庫・冷凍庫常時稼働するため負荷がかかる
製氷機長時間稼働しやすい
電気ポット加熱時に電力を使う
IH機器高出力になりやすい
業務用エアコン季節によって使用量が増える

特にランチやディナーのピーク時は、複数の機器が同時に動きやすくなります。

「特定の時間帯だけ落ちる」という場合は、その時間に使っている機器を確認しましょう。

特定のコンセントや回路に負荷が集中している

店舗全体の電気容量に余裕があっても、特定のコンセントや回路に負荷が集中するとブレーカーが落ちることがあります。

これは、安全ブレーカーが落ちる典型的なケースです。

たとえば、同じ回路に電子レンジ、冷蔵庫、電気ポット、食洗機などをつないでいると、その回路だけ容量を超える場合があります。

確認したいポイントは、次のとおりです。

  • どのブレーカーが落ちているか
  • どのコンセントにつないだ機器で落ちるか
  • 同じ回路に複数の厨房機器が集中していないか
  • 延長コードやタコ足配線を使っていないか
  • 特定の機器を使ったときだけ落ちるか

この場合、契約アンペアを上げても解決しないことがあります。

回路を分ける、専用回路を設ける、コンセントを増設するなどの対策が必要になる場合があります。

漏電が発生している

漏電も、飲食店でブレーカーが落ちる原因の一つです。

厨房は水を多く使います。

洗い場、冷蔵庫まわり、製氷機、食洗機、床清掃の水など、電気設備が水分の影響を受けやすい環境です。

蒸気や油汚れも、機器や配線の劣化につながることがあります。

漏電が疑われるケースは、次のとおりです。

状況注意点
漏電ブレーカーが落ちる漏電の可能性がある
復旧してもすぐ落ちる機器や配線の異常が考えられる
水まわりの機器使用時に落ちる水濡れや劣化に注意
雨の日や湿気が多い日に落ちる湿気の影響がある可能性
特定の機器を使うと落ちる機器の故障や漏電の可能性

漏電は、使いすぎによるブレーカー落ちとは危険度が異なります。

原因が分からない場合は、無理に復旧せず、専門業者に相談しましょう。

電気設備や厨房機器が劣化している

電気設備や厨房機器の劣化も、ブレーカーが落ちる原因になります。

古い物件や長年営業している店舗では、分電盤、配線、コンセント、厨房機器が現在の使用状況に合っていない場合があります。

開業当初より機器が増えている店舗では、電気設備に負担がかかっていることもあります。

劣化や不具合が疑われる例は、次のとおりです。

  • コンセントが焦げている
  • 電源コードが熱くなる
  • ブレーカーが頻繁に落ちる
  • 特定の機器を使うと異音や異臭がする
  • 分電盤が古い
  • 配線が劣化している
  • 厨房機器の調子が悪い

古い設備を使い続けると、営業トラブルだけでなく安全面のリスクも高まります。

気になる症状がある場合は、早めに点検を依頼しましょう。

飲食店でブレーカーが落ちたときの復旧方法

飲食店でブレーカーが落ちたときは、まず使用中の電気機器を止め、落ちたブレーカーの種類を確認してから復旧します。

原因が電気の使いすぎであれば、使用機器を減らすことで復旧できる場合があります。

一方、漏電や設備不良が疑われる場合は、無理な復旧は避ける必要があります。

営業中でも慌てず、順番に確認しましょう。

まず使用中の電気機器を止める

ブレーカーを上げる前に、まず使用中の電気機器を止めましょう。

電気機器を動かしたままブレーカーを戻すと、すぐにまた落ちる場合があります。

特に消費電力の大きい機器は、一度電源を切ってから復旧することが大切です。

停止したい機器の例は、次のとおりです。

  • 電子レンジ
  • 食洗機
  • IH機器
  • 電気ポット
  • 業務用エアコン
  • 一部の厨房機器
  • 一時的に使っている加熱機器

冷蔵庫や冷凍庫など、止めると食品管理に影響する機器は慎重に扱いましょう。

まずは調理機器や一時的に使っている機器から止め、原因を切り分けることが大切です。

落ちたブレーカーを確認して復旧する

次に、分電盤を確認し、どのブレーカーが落ちたのかを見ます。

アンペアブレーカーが落ちている場合は、店舗全体で電気を使いすぎている可能性があります。

安全ブレーカーが落ちている場合は、特定の回路に負荷が集中している可能性があります。

復旧時の確認ポイントは、次のとおりです。

落ちたブレーカー考えられる原因対応
アンペアブレーカー店舗全体の使いすぎ使用機器を減らして復旧する
安全ブレーカー特定回路の使いすぎその回路の機器を減らす
漏電ブレーカー漏電の可能性無理に復旧しない

アンペアブレーカーや安全ブレーカーの場合は、使用している機器を減らしてから復旧します。

復旧後は、同じ機器を一気に使い始めないようにしましょう。

少しずつ使用を再開し、どの機器や組み合わせで落ちるのか確認します。

漏電ブレーカーが落ちた場合は無理に復旧しない

漏電ブレーカーが落ちた場合は、無理に復旧しないことが大切です。

漏電ブレーカーは、漏電を検知したときに電気を遮断します。

原因が分からないまま何度も上げ直すと、感電や火災につながるおそれがあります。

次のような場合は注意が必要です。

  • 漏電ブレーカーだけが落ちている
  • 上げてもすぐに落ちる
  • 水まわりの機器使用時に落ちる
  • コンセントや機器が濡れている
  • 異臭や焦げ跡がある
  • 特定の機器を使うと落ちる

漏電が疑われる場合は、該当する機器の使用を中止しましょう。

原因を切り分けられない場合は、専門業者に点検を依頼してください。

何度も落ちる場合は専門業者に点検を依頼する

ブレーカーが何度も落ちる場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。

一度だけであれば、たまたま電気機器の同時使用が重なった可能性もあります。

しかし、繰り返し落ちる場合は、契約容量不足、回路の負荷集中、漏電、設備不良などが考えられます。

専門業者に相談したいケースは、次のとおりです。

  • 復旧してもすぐ落ちる
  • 原因が分からない
  • 漏電ブレーカーが落ちる
  • 特定の機器を使うと必ず落ちる
  • コンセントや配線に異常がある
  • 厨房機器を増やした後から落ちる
  • 古い建物で電気設備が不安

営業中のトラブルを防ぐためにも、早めの点検が大切です。

無理に使い続けると、設備故障や安全面のリスクが高まります。

飲食店でブレーカー落ちを防ぐ対策

飲食店でブレーカー落ちを防ぐには、消費電力の大きい機器の同時使用を避け、契約アンペアや電気容量を見直し、必要に応じてコンセントやブレーカーの増設を検討します。

また、漏電対策や定期点検も重要です。

厨房は電気設備にとって過酷な環境になりやすいため、日常的な確認が再発防止につながります。

原因に合わせて対策を行いましょう。

消費電力の大きい機器を同時に使わない

ブレーカー落ちを防ぐには、消費電力の大きい機器を同時に使わないことが基本です。

飲食店では、営業ピーク時に多くの機器を同時に使います。

すべてを同時に動かすと、容量を超えてブレーカーが落ちる場合があります。

同時使用に注意したい機器は、次のとおりです。

機器対策
電子レンジ複数台の同時使用を避ける
食洗機他の加熱機器と時間をずらす
電気ポットピーク前に準備する
IH機器他の高出力機器と重ねない
業務用エアコン設定や稼働台数を確認する
製氷機・冷凍庫専用回路の有無を確認する

営業オペレーションに合わせて、機器を使う時間をずらすことが有効です。

「どの機器を同時に使うと落ちるか」を記録しておくと、対策しやすくなります。

契約アンペアや電気容量を見直す

店舗全体で電気容量が不足している場合は、契約アンペアや電気容量の見直しを検討しましょう。

契約容量が小さいまま機器を増やしていると、営業中にブレーカーが落ちやすくなります。

開業後に冷蔵庫や厨房機器を増やした店舗では、当初の契約では足りなくなっている場合があります。

見直しを検討したいタイミングは、次のとおりです。

  • 厨房機器を追加した
  • 冷蔵庫や冷凍庫を増やした
  • 業務用エアコンを追加した
  • 営業時間が長くなった
  • 席数や提供数が増えた
  • ブレーカーが頻繁に落ちる

ただし、契約アンペアを上げれば必ず解決するとは限りません。

建物側の設備、分電盤、配線、回路数も関係します。

変更前に、電力会社や専門業者へ確認しましょう。

コンセントやブレーカーの増設を検討する

特定の回路に負荷が集中している場合は、コンセントやブレーカーの増設を検討します。

飲食店では、厨房内に機器が集中しやすくなります。

コンセントが足りず、延長コードやタコ足配線で対応している店舗もあります。

しかし、その状態は容量不足や発熱の原因になる場合があります。

増設を検討したいケースは、次のとおりです。

  • 同じ場所の安全ブレーカーがよく落ちる
  • 消費電力の大きい機器が同じ回路に集中している
  • 延長コードやタコ足配線が多い
  • 厨房機器を追加したい
  • 専用回路が必要な機器を導入する

コンセントを増やすだけでなく、回路を分けることが重要です。

大型機器や常時稼働する機器には、専用回路が必要になる場合があります。

工事が必要な場合は、専門業者に相談しましょう。

漏電対策と定期点検を行う

漏電対策と定期点検も、ブレーカー落ちを防ぐために重要です。

飲食店の厨房は、水、油、蒸気、熱が発生しやすい場所です。

電気機器やコンセント、配線が劣化すると、漏電や故障につながる可能性があります。

点検したい場所は、次のとおりです。

点検箇所確認内容
コンセント水濡れ・焦げ・破損がないか
電源コード断線・発熱・劣化がないか
厨房機器異音・異臭・漏電の疑いがないか
分電盤古さや異常がないか
延長コード容量を超えて使っていないか
水まわり電気設備に水がかかっていないか

異常がある機器は、使い続けないようにしましょう。

日常点検に加えて、定期的に専門業者へ確認してもらうと安心です。

専門業者に相談すべきケース

飲食店でブレーカーが落ちる原因が分からない場合や、漏電の可能性がある場合は、専門業者に相談しましょう。

電気設備の不具合は、営業トラブルだけでなく、感電や火災のリスクにもつながります。

自己判断で無理に復旧したり、配線を変更したりするのは避けるべきです。

特に、繰り返し落ちる場合は早めの点検が必要です。

漏電ブレーカーが落ちる

漏電ブレーカーが落ちる場合は、専門業者に相談しましょう。

漏電は、電気が本来流れるべき場所以外に漏れている状態です。

厨房機器や配線、コンセントの不具合が原因になっている可能性があります。

次のような場合は、特に注意が必要です。

  • 漏電ブレーカーが何度も落ちる
  • 水まわりの機器を使うと落ちる
  • 雨の日や湿気が多い日に落ちる
  • コンセントに焦げ跡がある
  • 電源コードが熱くなる
  • 異臭がする

漏電ブレーカーが落ちたときは、原因が分からないまま復旧を繰り返さないようにしましょう。

安全を優先し、点検を依頼することが大切です。

原因が分からないまま繰り返し落ちる

原因が分からないままブレーカーが繰り返し落ちる場合も、専門業者に相談すべきです。

使用機器を減らしても落ちる、特定の時間帯に落ちる、復旧してもすぐ落ちる場合は、電気設備や機器に問題がある可能性があります。

考えられる原因は、次のとおりです。

状況考えられる原因
復旧してもすぐ落ちる漏電や機器不良
特定の機器で落ちる機器の故障や過負荷
特定の場所だけ落ちる回路への負荷集中
雨の日に落ちる湿気や漏電の可能性
以前より頻繁に落ちる設備劣化や容量不足

原因を特定しないまま使い続けると、営業中のトラブルが増える可能性があります。

早めに点検し、必要な対策を行いましょう。

厨房機器を追加・入れ替えする

厨房機器を追加・入れ替えする場合も、専門業者に相談しましょう。

新しい機器を導入すると、必要な電気容量や回路が変わる場合があります。

特に、消費電力の大きい機器や常時稼働する機器は注意が必要です。

事前確認が必要な機器は、次のとおりです。

  • 業務用冷蔵庫
  • 業務用冷凍庫
  • 食洗機
  • 製氷機
  • 電子レンジ
  • IH機器
  • 電気フライヤー
  • 業務用エアコン

導入後に容量不足が分かると、営業に支障が出ることがあります。

機器を購入する前に、必要な電源、専用回路の有無、分電盤の余裕を確認しましょう。

契約アンペアを上げてもブレーカーが落ちる場合に確認すること

契約アンペアを上げてもブレーカーが落ちる場合は、回路への負荷集中や専用回路の不足を確認しましょう。

店舗全体で使える電気容量を増やしても、特定の回路に機器が集中していると安全ブレーカーが落ちることがあります。

つまり、契約容量だけでなく、電気の分け方も重要です。

厨房内のコンセントや回路の使い方を見直しましょう。

特定の回路に機器が集中していないか確認する

契約アンペアを上げてもブレーカーが落ちる場合、特定の回路に機器が集中している可能性があります。

同じ回路に複数の高出力機器をつないでいると、その回路だけ容量を超えます。

店舗全体の容量には余裕があっても、安全ブレーカーが落ちる原因になります。

確認したいポイントは、次のとおりです。

  • どの安全ブレーカーが落ちるか
  • どのコンセントにつないだ機器で落ちるか
  • 高出力機器が同じ回路に集中していないか
  • 厨房機器と空調が同じ回路にないか
  • 回路を分けられるか

原因を調べるには、落ちるタイミングと使用している機器を記録すると分かりやすくなります。

同じ機器の組み合わせで毎回落ちる場合は、回路の分散や専用回路の設置を検討しましょう。

専用回路が必要な厨房機器がないか確認する

厨房機器の中には、専用回路が必要になるものがあります。

専用回路とは、特定の機器だけで使う回路のことです。

消費電力が大きい機器や常時稼働する機器をほかの機器と同じ回路で使うと、ブレーカーが落ちやすくなります。

専用回路を確認したい機器は、次のとおりです。

機器確認ポイント
業務用冷蔵庫常時稼働のため安定した電源が必要
業務用冷凍庫温度管理に影響するため注意
食洗機加熱・洗浄で電力を使う
製氷機長時間稼働しやすい
電子レンジ使用時に大きな電力を使う
IH機器高出力になりやすい
業務用エアコン回路を分ける必要がある場合がある

機器の仕様書には、必要な電源条件が記載されています。

導入前に確認し、必要であれば専門業者に回路の増設を相談しましょう。

延長コードやタコ足配線を使っていないか確認する

延長コードやタコ足配線を使っている場合も注意が必要です。

飲食店では、機器を追加したときに一時的に延長コードや電源タップを使うことがあります。

しかし、消費電力の大きい機器をつなぐと、容量不足や発熱の原因になる場合があります。

特に注意したい使い方は、次のとおりです。

  • 電子レンジを電源タップにつなぐ
  • 食洗機や製氷機を延長コードで使う
  • 冷蔵庫とほかの機器を同じタップにつなぐ
  • 水まわりで延長コードを使う
  • 古い電源タップを使い続ける
  • コードが熱くなっている

厨房や水まわりでは、延長コードやタコ足配線はできるだけ避けましょう。

必要な場所に専用コンセントや専用回路を設ける方が安全です。

まとめ:飲食店でブレーカーが落ちるときは原因に合わせて対策する

飲食店でブレーカーが落ちる場合は、まずアンペアブレーカー、安全ブレーカー、漏電ブレーカーのどれが落ちたのかを確認しましょう。

落ちたブレーカーの種類によって、原因と対処法が変わります。

アンペアブレーカーが落ちる場合は、店舗全体で契約容量を超えて電気を使っている可能性があります。

安全ブレーカーが落ちる場合は、特定の回路に厨房機器や電気機器が集中している可能性があります。

漏電ブレーカーが落ちる場合は、漏電や機器不良の可能性があるため、無理に復旧しないことが大切です。

飲食店でブレーカーが落ちる主な原因は、消費電力の大きい厨房機器の同時使用、特定のコンセントや回路への負荷集中、漏電、電気設備や厨房機器の劣化です。

特に厨房は、水、油、蒸気が発生しやすく、電気設備に負担がかかりやすい場所です。

ブレーカーが落ちたときは、まず使用中の電気機器を止めます。

そのうえで、落ちたブレーカーを確認し、原因に合わせて復旧しましょう。

漏電ブレーカーが落ちた場合や、復旧してもすぐに落ちる場合は、原因が分からないまま何度も上げ直してはいけません。

再発防止には、消費電力の大きい機器を同時に使わないことが重要です。

営業オペレーションに合わせて使用時間をずらしましょう。

店舗全体の容量が足りない場合は、契約アンペアや電気容量の見直しも検討します。

ただし、契約アンペアを上げても、特定の回路に負荷が集中しているとブレーカーは落ちる場合があります。

必要に応じて、コンセントやブレーカーの増設、専用回路の設置を検討しましょう。

また、漏電対策と定期点検も欠かせません。

コンセント、配線、分電盤、厨房機器に異常がないか確認し、劣化や水濡れがある場合は早めに修理・交換を行うことが大切です。

飲食店のブレーカー落ちは、営業トラブルだけでなく安全面にも関わります。

原因が分からない場合や繰り返し落ちる場合は、専門業者に相談し、店舗の電気設備に合った対策を行いましょう。

人気記事

新着記事

目次