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おすすめの米国株投資はこれ!これから伸びる銘柄の選び方を徹底解説!

この記事で解決できるお悩み
  • 米国株投資が人気でおすすめされる理由ってなに?
  • 長期保有に適した米国株を探しているが、選び方がわからない
  • 成長株への投資に興味があるが、リスクが心配

長期の資産形成手段として注目されている米国株投資。しかし、「どの銘柄に投資すればいいか分からない」という人も少なくない。

本記事では、直近1年の株の値上がり率をもとに米国株銘柄のおすすめランキングを紹介する。

銘柄選定の方法についても紹介するため、資産形成に取り組む際の参考にしていただきたい。

目次

米国株は儲かるって本当?初心者が知っておくべき基本情報

まずは、米国株投資の基本情報について学んでいこう。

米国株とは?

米国株とは、アメリカのニューヨーク証券取引所(NYSE)やナスダック(NASDAQ)に上場する株式のことである。

世界一の経済大国であるアメリカの株式市場は長年右肩上がりに成長してきた実績がある。

下記表は、アメリカを代表する株価指数S&P500の30年間の推移を示したものだ。

画像引用:Trading View

アメリカがこれほど強い経済成長を続けてきた理由のひとつとして、「新しいテクノロジーの創出」が挙げられる。

アメリカはこの30年のIT革命において常に新しいテクノロジーを生み出しながら世界をけん引してきた。

米国株投資はそうした新しい技術による革新や経済成長の恩恵を受けられるメリットがあるのだ。

とはいえ、株式投資である以上、「必ず儲かる」という保証があるわけではない。

今後も同様に右肩上がりの成長を続けるとは限らないため、投資の際は元本割れを起こすリスクをしっかりと理解しておくことが重要だ。

米国株へ投資する方法

米国株へ投資する主な方法として、下記の2つが挙げられる。

  • 米国の証券会社で口座開設を行う
  • 日本の証券会社で口座開設を行う

ただし、米国の証券会社の利用については、言語面でのハードルがあるうえに、米国に居住していない人の取引を制限される場合もある。

手軽に米国株投資に取り組むためには、日本の証券会社で口座開設を行うことがおすすめだ。

なお、すべての証券会社が米国株を取り扱っているわけではないため、口座開設前に取扱商品のラインナップを確認しておこう。

米国株の基本情報

米国株は証券会社を通じて購入するが、取引時間は日本時間で下記の通りとなっている。

23:30 ~ 翌6:00(夏時間は22:30 ~ 翌5:00)

また、アメリカの株式市場には「プレマーケット」と「アフターマーケット」があることも特徴だ。それぞれ日本時間は下記の通りである。

  • プレマーケット
    • 20:00 ~ 23:30(夏時間は19:00 ~ 22:30)
  • アフターマーケット
    • 翌6:00 ~ 10:00(夏時間は翌5:00 ~ 9:00)

プレ・アフターマーケットで取引できるかは証券会社によって異なるため、事前に確認しておくことがおすすめだ。

また、米国株は1株から購入できることも特徴である。そのため、銘柄によっては1万円以下で購入できるものもある。

NISAの成長投資枠にも対応しているので、長期の資産形成の一環として取り組むのもよいだろう。

1年間で最も値上がりした株ランキング5選

直近1年で変動率が大きかった米国銘柄として、下記の5つが挙げられる。

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1位ジーンDxホールディングス【WGS】
2位セズル【SEZL】
3位ブライト マインズ バイオサイエンシズ【DRUG】
4位ティ・エス・エス【TSSI】
5位ドッグネス・インターナショナル【DOGZ】
(※IPO銘柄を除く)

それぞれどのような銘柄かくわしく紹介していこう。

1位:ジーンDxホールディングス【WGS】

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銘柄ジーンDxホールディングス
ティッカーシンボルWGS
株価(2024年11月20日現在)69.38米ドル
上場証券取引所NASDAQ
直近1年での変動率4,236.25%

ジーンDxホールディングス(WGS)は、遺伝子解析やバイオテクノロジーを中心とした事業を展開する医療関連銘柄である。

主に小児や希少疾患の診断に特化した遺伝子検査サービスを展開しており、ゲノム解析技術を用いてDNA情報から病気の原因や治療法を見つけ出すサポートをしている企業だ。

2024年の年初には2米ドル台だった株価が同年11月には約70米ドルまで上昇しており、精密医療分野の成長性と遺伝子検査への関心の高さがうかがえる値動きとなっている。

2位:セズル【SEZL】

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銘柄セズル
ティッカーシンボルSEZL
株価(2024年11月20日現在)390.12米ドル
上場証券取引所NASDAQ
直近1年での変動率3,383.21%

セズル(SEZL)は、決済プラットフォーム「Sezzle Platform」を提供するフィンテック企業である。

セズルが提供する決済プラットフォームはオンライン店舗を中心に導入されており、消費者は手数料無料で分割払いできることが特徴だ。

これにより、消費者の購買意欲を高め、柔軟な支払いに対応できる魅力がある。

2024年1月にはおよそ20米ドルだった株価は、同年11月に390米ドルまで値上がりしており、新しい決済プラットフォームの需要が大きいことが分かる。

3位:ブライト マインズ バイオサイエンシズ【DRUG】

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銘柄ブライト マインズ バイオサイエンシズ
ティッカーシンボルDRUG
株価(2024年11月20日現在)32.67米ドル
上場証券取引所NASDAQ
直近1年での変動率2,480.57%

ブライト マインズ バイオサイエンシズ(DRUG)は、革新的な治療法の開発を手掛けるバイオテクノロジー会社である。

特に注力しているのが、てんかんやうつ病、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、疼痛などに対する治療法で、これまで治療が困難とされてきた分野だけに大きな期待が寄せられている。

中には、すでに特許を取得している治療法もある。

コロナ禍以降は株価が低迷していたが、2024年10月にかけて大きく株価が上昇している状況だ。

4位:ティ・エス・エス【TSSI】

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銘柄ティ・エス・エス
ティッカーシンボルTSSI
株価(2024年11月20日現在)7.53米ドル
上場証券取引所NASDAQ
直近1年での変動率1,897.35%

ティ・エス・エス(TSSI)は、企業のデータセンター構築や運用を手掛ける企業である。

データセンターの設計・建設から、サーバーやネットワークなどのIT機器の導入・管理まで、幅広いサービスを提供している。

顧客のニーズに合わせて高性能なデータセンター環境を構築することが特徴で、安定したサポートを得られることが需要につながっている。

2024年1月には1米ドルにも達していなかった株価が、11月には7米ドルまで上昇しており、ITソリューション分野の需要の底堅さがうかがえる。

5位:ドッグネス・インターナショナル【DOGZ】

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銘柄ドッグネス・インターナショナル
ティッカーシンボルDOGZ
株価(2024年11月20日現在)45.80米ドル
上場証券取引所NASDAQ
直近1年での変動率1,447.30%

ドッグネス・インターナショナル(DOGZ)は、主にペット用品の設計・製造を手掛ける企業である。

ペット用のアクセサリー、カラー、ハーネスなどを製造する他、最近では飼い主が自宅にいないときでもペットの様子を見守れる製品が人気を博している。

その影響で、2024年1月には4米ドル台だった株価が、11月には45米ドルまで上昇している。

今後、ペットの需要は新興国でも増加していくとみられており、同社の成長性が期待されるといえる。

米国株は長期保有すべき?おすすめの投資戦略とは

先ほど紹介した銘柄のように、急成長する銘柄が多い米国株市場だが、魅力はそれだけではない。

米国株投資の特色を活かしたおすすめの投資戦略として、下記の5つが挙げられる。

  • 長期保有を前提に投資する
  • 配当金を再投資する
  • 成長株に投資する
  • インデックス投資を行う
  • 積立投資でドルコスト平均法を活用する

それぞれくわしく解説していこう。

1. 長期保有を前提に投資する

米国株への投資において、最もポピュラーな戦略のひとつが「長期保有」である。

成長性のある企業や安定した収益を上げる企業の株式に投資し、長期間にわたって保有し続ける戦略だ。

長期投資は、長い目で見て銘柄を保有し続けるため、短期的な株価変動にとらわれずに済むメリットがある。

特に、投資初心者の場合は、目先の市場変動に動揺して短期的な売買を繰り返してしまうことがある。

結果として、「損失ばかり膨らんでしまった」というケースも少なくない。

その点、長期保有は短期の市場変動に左右されずに持ち続けるため、初心者でも取り組みやすい投資戦略だ。

おすすめの投資先:成長株銘柄、高配当銘柄

2. 配当金を再投資する

米国株の中には、定期的に配当金を出す銘柄も多い。「利益は株主のもの」という考え方が根付いているためだ。

配当金は「不労所得として生活費に充てる」という活用方法もあるが、再投資に回す戦略にも人気がある。

配当金を再投資することには、複利効果を得られるメリットがある。複利効果とは、運用で得た利益を再び運用に回すことで、「利益が利益を生む」という仕組みを得られることだ。

長期投資に取り組むほど複利効果が大きくなるため、「将来の資産形成に取り組みたい」という人は、ぜひ配当金を再投資に回すことを検討したい。

おすすめの投資先:高配当銘柄

3. 成長株に投資する

株式投資では、今後の成長性に期待できる銘柄を発掘し、株価の上昇によってキャピタルゲインを狙う投資戦略がある。

たとえば、「15年前にアップルの株を買っていたらどうなっているか」ということを考えてみよう。下記チャートは、直近15年のアップルの株価の推移を示したものである。

画像引用:TradingView

2009年11月の株価はおよそ6ドルである一方、2024年11月には225ドルとなっており、35倍以上にまで成長している。

仮に15年前100万円のアップル株を購入していれば、3,500万円以上になっている計算だ。

もちろんこれは理想論ともいえるが、成長株への投資はこういった大きなキャピタルゲインが狙えるメリットがある。

ただし、成長株は値動きの変動が大きい点に注意したい。投資の際は、自分のリスク許容度を踏まえたうえで銘柄選定や投資金額の決定を行うようにしよう。

おすすめの投資先:テクノロジー企業、ヘルスケア・バイオテクノロジー企業

4. インデックス投資を行う

インデックス投資とは、S&P500やNASDAQ100など株価指数に連動することを目指す投資戦略である。

たとえば、NYダウに連動する投資を目指す場合、指数に採用されている30銘柄に分散投資を行う。

自ら銘柄の分析を行わなくて済むので、投資の手間がかからず、初心者にも取り組みやすいといえる。

また、こういった指数をベンチマークとする投資信託やETFを活用すれば、少額投資から始めることも可能だ。

NISAで購入できるものも多いので、手軽に米国株投資を行いたい人におすすめの戦略である。

おすすめの投資先:投資信託のインデックスファンド、ETF

5. 積立投資でドルコスト平均法を活用する

米国株では、積立投資のサービスを活用して購入することもできる。

積立投資で用いられるドルコスト平均法は、定期的に同じ金額ずつ株式を買い付けていくことで、結果的に購入単価を平均化する投資戦略である。

投資のタイミングを分散することでリスクを軽減できるうえに、買い時を気にしなくて済む手軽さがある。

積立投資のサービスは株式だけでなく、投資信託やETFでも利用できる。

「いつが買い時なのか分からない」「高値掴みをするのが怖い」という人は、積立投資から始めてみるとよいだろう。

おすすめの投資先:投資信託、ETF

これから伸びる米国株は?成長株の見極め方

株式投資に取り組む人であれば、「成長性の高い企業に投資したい」と考えるのは当然のことである。

しかし、数多くある上場銘柄の中から成長性のある企業を見極めるのは、そう簡単なことではない。

「これから伸びる銘柄かどうか」ということを判断するためには、主に下記のポイントをチェックするようにしたい。

  • 継続的に収益が伸びているか
  • 将来性のある業種か
  • 革新的なビジネスモデルや競争優位性があるか
  • 株価が割高すぎないか
  • 健全なキャッシュフローを保っているか
  • 財務状況が安定しているか

それぞれくわしく解説していこう。

1. 継続的に収益が伸びているか

成長株を見極めるためには、企業の売上高や利益が継続的に伸びているかを確認することが重要だ。

仮に、今期で大きな利益を上げている企業でも、それが一過性の要因にあるものであれば成長性があるとはいえない。

長期保有によってキャピタルゲインを得るためには、継続的に収益を伸ばしている銘柄かどうかを判断しなければならない。

具体的には、下記のような点をチェックしておきたい。

  • 売上高増加率
  • 経常利益増加率
  • 営業利益増加率
  • 総資本増加率
  • 1株あたり当期純利益(EPS)

たとえば、EPSは当期純利益を発行済株式数で割った数値で、1株あたりどれくらいの利益を上げているかが分かる指標である。EPSが高いほど、企業の収益性が高いといえる。

EPSを算出する際は、前期のEPSと比較するなどして「どれくらい収益性が伸びているか」ということを確認するとよいだろう。

2. 将来性のある業種か

成長性は業種によっても大きく異なる。仮に現在投資家から人気を集めている業種でも、「長い目で見るとそれほど成長性がない」という場合は、長期投資に向いているとはいえない。

長期保有でしっかりと利益を上げるためには、今後も継続的なニーズが見込まれ、業界として成長していくことが期待される分野を選ぶことが重要だ。

具体的には、人工知能(AI)や自動運転、電気自動車、バイオテクノロジー、再生可能エネルギーといった業種が挙げられるだろう。

ただし、ただ成長性のある業種の銘柄であれば、どれでもいいわけではない。

株価の値上がりによる恩恵を受けるためには、その企業が業界においてリーダーシップを握っており、競争力に優れている銘柄を選ぶことが重要である。

3. 革新的なビジネスモデルや競争優位性があるか

現在大型株といわれる銘柄を見ると分かるように、これまで成長を続けてきた企業は他社と差別化できるビジネスモデルを持っていたり、競合他社に劣らない競争力を持っていたりする特徴がある。

たとえ成長性のある業種に属する銘柄であっても、「競合他社と比較して商品の強みがない」ということであれば、今後継続的に成長していくことは難しいだろう。

市場のシェアを拡大しながら成長を続けていく銘柄を選ぶためには、「この企業の強みは何か」、「独自性のあるビジネスモデルはあるか」といったことを判断することが重要だ。

たとえば「商品に高いブランド力がある」、「自社商品で特許を取得している」など、他社が簡単に真似できないような要素を持っている銘柄を選ぶようにしよう。

4. 株価が割高すぎないか

企業の株価は、現在の収益力や競争力だけでなく、将来的な成長性への期待も反映されている。

そのため、銘柄によっては「買われすぎ」の状態となり、株価が割高となってしまうことも珍しくない。

特に、今後の成長性が期待できるような業種の銘柄では、そうした買われすぎの事態が起こりやすい。

現在の株価が適正な水準であるかどうかを判断するためには、下記のような点を確認するようにしよう。

  • PER(株価収益率)
  • PEGレシオ

PERは「株価÷1株あたり利益(EPS)」によって算出され、株価がEPSの何倍の価値になっているかを示す指標である。PERの数値が高いほど割高、低いほど割安と判断される。

また、PEGレシオは予想株価収益率(PER)を1株あたりの予想利益成長率で割って算出する指標である。PEGレシオが1倍以下であれば割安、2倍以上は割高と判断される。

現在の株価水準を判断するときは、上記2種類の指標を用いながら「適切な株価か」ということを判断するようにしよう。

5. 健全なキャッシュフローを保っているか

企業が継続的に成長していくためには、健全なキャッシュフローを保つことが欠かせない。

健全なキャッシュフローを構築している企業は、新たな設備投資にも取り組みやすく、さらに企業価値を高めていく期待がある。

キャッシュフローの状況を確認するためには、「キャッシュフロー計算書」を閲覧することがおすすめだ。

たとえば、キャッシュフロー計算書に掲載されている「財務キャッシュフロー」は、「資金調達や借入金の返済などのためにどれくらいのお金を使っているか」ということが分かる指標である。

また、同じくキャッシュフロー計算書に記載されている営業キャッシュフローは、「事業でどれだけのお金を生み出しているか」ということが分かる指標となっている。

企業のお金の流れを把握するためには、キャッシュフロー計算書を読み込み、どのようにお金が流れているか、資金繰りは厳しくないかといったことを判断することが重要だ。

6. 財務状況が安定しているか

財務状況の把握も銘柄選定に欠かせないポイントだ。財務状況が安定している企業は倒産リスクが低く、安定的な経営が行えるメリットがある。

財務状況の把握には、決算書を閲覧する必要がある。決算書と聞くと難しいイメージがあるかもしれないが、チェックするポイントを抑えていればそれほど難しいものではない。

特にチェックしておきたいのが、負債比率だ。負債が大きすぎる企業は資金繰りが悪化する懸念があり、外部環境の変化によって財務状況が悪化するリスクがある。

また、流動比率もチェックしておきたいポイントだ。流動比率は流動負債に対する流動資産の割合で、短期的な返済能力を確認する指標である。

流動比率は高いほど、負債に対する支払い能力が高いことを示している。

証券会社によっては、米国企業の決算書を日本語で提供しているところもあるため、英語に不安がある人は、そうしたサービスを活用することもおすすめだ。

米国株投資で成功するための重要な心構え

急成長する銘柄が多く魅力的な米国株投資は、リスクも存在する。

米国株投資で利益を得るためには、下記の4つのポイントを心がけたい。

  • 自分のリスク許容度を理解する
  • 分散投資を徹底する
  • 時間の分散も重要
  • 適切な情報収集に取り組む

それぞれくわしく解説していこう。

自分のリスク許容度を理解する

資産運用に取り組む際は、自分のリスク許容度をきちんと理解しておくことが重要だ。リスク許容度とは、「どれだけの変動を受け入れられるか」という目安である。

特に、「どれくらいの損失に耐えられるか」という点は明確にしておきたい。このとき、「変動を20%以内に抑えたい」など、できるだけ具体的な数値で設定しておくことが大切だ。

たとえば、「変動を10%以内に抑えたい」という人が、騰落率の大きな銘柄に投資するのは適切とはいえない。

変動を抑えながら運用したい人は、これから成長を目指すスタートアップのような企業を狙うのではなく、すでに成熟している大型株などを対象にするとよいだろう。

また、インフラ企業やヘルスケア分野など景気に左右されにくい業種を選ぶのも適切といえる。

このように、銘柄を選定する際は、自分のリスク許容度に見合った銘柄を選ぶことを心がけよう。

分散投資を徹底する

資産運用では、必ず分散投資を徹底したい。

もし「必ずこの企業は将来成長する」と期待する企業があったとしても、その企業に集中投資することは避けるべきだといえる。

株式市場は常に変動しており、どのようなリスク要因が発生するか想定できないためだ。

リスクを低減しながら運用に取り組むためには、複数の銘柄に分散投資して、ポートフォリオのバランスを考えることが重要だ。

その際は、相関性が低い銘柄を組み合わせることも意識したい。

仮に複数の銘柄へ分散投資しても、同じ業種の銘柄であれば似たような値動きをたどる可能性が高い。

市場が変動したときに分散効果を得るためには、なるべく相関性の低い銘柄同士を組み合わせるようにしよう。

時間の分散も重要

分散投資では投資先の分散だけでなく、時間を分散することも重要だ。時間の分散とは、投資するタイミングを分散することである。

株式市場は常に上下を繰り返しており、投資に最適なタイミングを掴むことはプロの投資家でも難しい。

高値掴みのリスクを避けるためには、1つのタイミングで一括投資するのではなく、複数回に分けて投資することがおすすめだ。

仮に500万円分の株式を購入する場合、100万円×5回に分けて購入するなど、よりリスクを分散するようにしよう。

なお、証券会社によっては積立投資のサービスで米国株を買い付けられるところもある。

「投資のタイミングが分からない」、「コツコツと米国株を買い付けていきたい」という人は、積立投資のサービスを活用するのもよいだろう。

適切な情報収集に取り組む

株式市場では、1つのニュースによって大きく株価が変動することも珍しくない。

特にアメリカの株式市場は、日本のようにストップ安などの値幅制限がないため、1日で大きく急落する可能性がある。

刻一刻と変化する株式市場で適切な投資判断を下すためには、日頃から適切な情報収集に取り組むことが欠かせない。

特に意識してチェックしたい情報として、下記のような例が挙げられる。

  • 投資した銘柄の業界動向
  • 投資した銘柄の決算情報
  • アメリカの金融政策
  • 主要な経済指標の発表
  • 為替動向
  • 要人の発言

金利政策の動向も株価に大きく影響を与える要因だ。たとえば、IT企業は金利の上昇に弱いと言われており、基準金利が引き上げられると株価が下がる傾向にある。

証券会社では、こうした投資に関する情報を配信しているところも多いため、日頃から必要な情報を仕入れる習慣をつけておこう。

米国株投資はプロへの相談がおすすめ

米国株投資では、「どの銘柄がいいのか分からない」、「自分一人で投資先を選定するのが不安」と悩むことも少なくない。

投資手法や銘柄選定に悩んだら、プロへ相談することを検討したい。

ここからは、プロへ相談するメリットと主な相談先、おすすめの相談先の探し方について紹介していこう。

米国株投資をプロへ相談するメリット

米国株投資には経済成長によるリターンを狙えるメリットがある一方、銘柄選定が難しい点や元本を割れるリスクがある点など、いくつかのデメリットもある。

より適切な資産運用に取り組むためには、専門家へ相談することを検討したい。

たとえば、専門家からのアドバイスを得ながら資産運用に取り組むことで、自分の投資意向に合った銘柄選びが行える。

客観的な意見のもと投資先を選べるので、思い込みや過信から失敗してしまうリスクも抑えられる。

また、米国株投資は情報収集も欠かせないが、仕事や家庭で忙しく過ごしていると、なかなかリアルタイムで情報を得られないこともあるだろう。

その点、専門家に相談していると定期的にアフターフォローを受けられるので、「現在のポートフォリオで問題ないか」「今後どのような投資判断を下すべきか」といったことを確認する機会となる。

リスクの高い米国株投資だからこそ、専門家の力を得ながら取り組むことを検討してみよう。

米国株投資の主な相談先

米国株投資の主な相談先として、証券会社とIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)が挙げられる。

特に、最近ではIFAへ相談する投資家が増えている。

IFAとは、金融機関に所属していないアドバイザーである。

中立の立場でアドバイスをくれるので、「金融機関への相談は気が引ける」「営業トークではなく。プロが本当におすすめすることを知りたい」という人におすすめの相談先だ。

また、IFAは会社都合による転勤がないことも特徴である。生涯担当制によって1人の担当者へ相談し続けられるので、長期にわたって深い信頼関係を築けるメリットがある。

「二人三脚で運用に取り組んでくれる相談先がほしい」という人は、ぜひIFAへの相談を検討してみることがおすすめだ。

プロと一緒におすすめ米国株選びに取り組もう

米国株投資は大きなリターンが狙えるメリットがある一方、元本割れのリスクについて必ず理解しておく必要がある。

自分の投資意向をきちんと踏まえたうえで、適切な銘柄選びに取り組もう。

また、米国株投資は専門家へ相談することも検討してみてほしい。

おすすめの米国株に関するよくある質問

NISAで米国株は購入できる?

NISAでは、成長投資枠を使って米国株を購入することができる。

現物株ではないが、米国株を組み入れる投資信託であれば、つみたて投資枠を使って非課税投資することも可能だ。

NISAで米国株を買うデメリットは?

NISAで米国株を購入する場合、日本国内の税金は非課税となるが、アメリカ現地で差し引かれる税金は非課税とならない。

通常であれば外国税額控除の仕組みを使って控除を受けることができるが、NISAで購入した分については適用外となるため注意が必要だ。

米国株の配当金だけで生活できる?

仮に毎月の生活費を25万円とした場合、配当利回り4%で毎月25万円を受け取るためには、7,500万円の投資元本が必要となり、かなりハードルが高いことが分かる。

まずはコツコツと配当銘柄を増やしていくことから始めてみよう。

この記事を書いた人

当社は、日本の中小企業を支援し、活性化を図ることを目的として「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」を運営している。有名タレントを活用したプロモーション支援を通じて、企業の魅力を効果的に発信し、ビジネスの成長を促進する。また、金融メディア事業においては、メディアを通じた情報発信により、社会全体の金融リテラシー向上に貢献することを使命としている。

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