- SMBC日興証券のファンドラップの評判が本当に良いのか知りたい。
- ファンドラップの運用実績や実際のパフォーマンスを確認したい。
- SMBC日興証券のファンドラップが自分に適しているか判断したい。
SMBC日興証券のファンドラップは「日興ファンドラップ」と呼ばれ、プロに運用を任せられるサービスの一つだ。
運用資産300万円から利用でき、比較的少額からプロに資産運用をお任せできる。
日興ファンドラップは運用をプロに任せたい人を中心に支持されているが、手数料の高さなどを理由とした悪い評判もある。
本記事では、利用者へのアンケート結果をもとに、SMBC日興証券のファンドラップの評判・口コミやメリット・デメリットを詳しく解説していく。
日興ファンドラップの利用を検討している人は、ぜひ参考にしてほしい。
【SMBC日興証券】「日興ファンドラップ」の概要
SMBC日興証券が提供する「日興ファンドラップ」は、運用資金300万円からプロに資産の運用や維持・管理をお任せできるサービスだ。
ここでは、ファンドラップの仕組みや日興ファンドラップの特徴を解説する。
ファンドラップの仕組み
ファンドラップとは、投資家が証券会社などにある程度まとまったお金を預け、資産の管理や運用を行う「ラップ口座」の一つである。
証券会社と投資一任契約を結び、運用をお任せする形態が一般的だ。顧客は証券会社に運用を任せる対価として、運用資産から投資一任報酬を負担する。
SMBC日興証券のファンドラップでは、投資先を完全にお任せする「標準モデル」と自分で指定できる「セレクトモデル」にわかれており、一定以上の契約金額ならニーズに合わせて選択可能だ。
日興ファンドラップの種類
日興ファンドラップには「エドモンド・ロスチャイルド・セレクション」と「プライベート・プレミアム・セレクション」の2種類がある。
それぞれの概要は以下のとおり。
エドモンド・ロスチャイルド・セレクション | プライベート・プレミアム・セレクション | |
---|---|---|
利用基準 | 300万円以上 | 3,000万円以上 |
運用モデル | 標準モデル | 標準モデルセレクトモデル |
手数料体系 | 固定報酬型 | 固定報酬型 成功報酬併用型 |
複数ポートフォリオ | 設定可能 | |
相続時受取指定サービス | 申し込み可能 |
ファンドラップでどう運用するかはプロにお任せするのが一般的だが、日興ファンドラップのセレクトモデルでは、顧客が運用商品を選択できる。
SMBC日興証券のファンドラップの特徴
SMBC日興証券のファンドラップには、以下3つの特徴がある。
- 専門家が丁寧にヒアリングして運用プランを提案してくれる
- 3,000万円以上なら運用モデルや手数料体系を選べる
- 資産配分の維持や管理をお任せできる
SMBC日興証券では、顧客の運用に対する考えを詳しく聞き、その内容をもとにしてファンドラップの運用プランを提案している。
プランの練り直しは何度でもできるため、納得できるまでじっくり検討できる。
運用開始時に決めた商品ごとの資産配分は、相場の変動に従って変わることが多い。
SMBC日興証券のファンドラップでは、プロが相場の変動をチェックし、当初決めた資産配分を維持してくれる。
SMBC日興証券のファンドラップの良い評判・口コミ
SMBC日興証券のファンドラップ利用者から寄せられた良い評判や口コミは、以下のとおり。
運用をお任せできる
今の所は損失なく順調に行っている。それを可能とする投資コースの設定とそれに則って投資を代理してくれるサービス性が良いです。最初に設定すれば基本的にそれでお任せで収益が拡大していく楽さに魅力があります。
基本的に自分で細かな運用成績・内容を日々確認する必要性がなく、楽に投資ができるところ。
ファンドラップは証券会社と投資一任契約を結ぶため、日々の運用は全てお任せできる。仕事で忙しい人や、日々の運用成績に振り回されたくない人に向いている。
対応が丁寧で安心感がある
サポートが非常に手厚く、特に運用報告がとても丁寧なので安心感があります。
運用にあたり、また運用している現在も、担当の方とオンライン打ち合わせを、こちらの求めに応じて行っていますので、安心感があります。
日興ファンドラップは最低契約金額が300万円以上になっており、安心してお金を預けられるかは重要なポイントの一つだ。
SMBC日興証券では、運用開始前に担当者が丁寧にヒアリングし、運用開始後も顧客の求めに応じて打ち合わせなどを行っている。
投資経験が少なく、運用に不安を感じる人でも安心して任せられるだろう。
SMBC日興証券のファンドラップの悪い評判・口コミ
一方で、悪い評判や口コミもある。
手数料(運用コスト)が高い
手数料がかなり高いのでもっと安くしてもらいたいと思うのが改善点です
ファンドラップとファンドの二か所から手数料を徴収されるため、コストが発生します。
ファンドラップは運用をお任せする以上、相応のコストがかかる。手数料を安くしたいのであれば、自分で株や投資信託を選んで運用したほうがいいだろう。
日興ファンドラップに限らず、そもそもファンドラップは運用をお任せしたい人向けのサービスであり、低コストを求める人には向いていない。
最低投資額などの制約がある
最低出資金額が少ないと、運用モデルを選べないので、小額投資でも選べるようにしてほしい。
最低投資額が300万円と高いだけでなく、手数料も高いため、運用益がよほど上がらない限り、実際にはほとんどプラスにならない。構成銘柄の割合が日興系列が多いのも引っ掛かる。
日興ファンドラップの契約は最低でも300万円、自分で運用商品を選ぶには3,000万円必要だ。自分で商品を選びたい人にとっては、最低投資金額のハードルが高い。
日興ファンドラップの評判・口コミから分かるメリット
評判・口コミから分かる日興ファンドラップのメリットは、以下の3つ。
自分で細かな運用成績を確認する必要がないので楽
日興ファンドラップはSMBC日興証券と投資一任契約を結び、運用をお任せする仕組みになっているため、自分で運用成績を確認する必要がない。
株や投資信託を選んで運用する場合、ファンドラップと比べて手数料は安いが、銘柄選定や値動きのチェックなどの手間がかかる。
日興ファンドラップは、できる限り日々の値動きを気にせず、お任せで運用したい人に向いているだろう。
運用報告が丁寧
運用を任せている以上当たり前のことではあるが、日興ファンドラップは運用報告が丁寧だ。
顧客の要望に応じて、オンラインでの打ち合わせも行っている。
SMBC日興証券の支店に足を運ぶのが難しい人でも、担当者が柔軟に対応してくれるだろう。
資金需要や目的に合わせて自分に合ったポートフォリオを組んでくれる
日興ファンドラップは、プロが丁寧にヒアリングして顧客の運用目的に合わせたポートフォリオを組んでくれる。
ポートフォリオの構築から資産の維持・管理までお任せできるので、自分で考えて運用するよりも誰かに任せたい人におすすめできる。
日興ファンドラップの評判・口コミから分かるデメリット
評判・口コミから分かる日興ファンドラップのデメリットは、以下の3つ。
手数料が高い
日興ファンドラップで運用金額が5,000万円以下の場合、少なくとも年率0.99%のコストがかかる。
日興ファンドラップのコスト(年率・消費税込) | ||||
---|---|---|---|---|
固定報酬型 | 成功報酬併用型 | |||
RU1・RM1・安定 | 左記以外 | RU1・RM1・安定 | 左記以外 | |
資産5,000万円以下 | 1.1% | 1.32% | 0.99% | 1.188% |
5,000万円超~1億円以下 | 0.88% | 1.045% | 0.792% | 0.9405% |
1億円超~3億円以下 | 0.66% | 0.77% | 0.594% | 0.693% |
3億円超~5億円以下 | 0.44% | 0.495% | 0.396% | 0.4455% |
5億円超~10億円以下 | 0.33% | 0.3575% | 0.297% | 0.3223% |
10億円超 | 0.22% | 0.22% | 0.198% | 0.198% |
RM1:標準モデル「投資制限無しRM1」「オルタナのみ除くRM1」
安定:セレクトモデル「安定」「安定 除く新興国・債」「安定 除くヘッジファンド」および上記3種の為替ヘッジあり
出典:SMBC日興証券「日興ファンドラップ」
ここに投資信託の信託報酬(保有コスト)が発生するため、自分で商品を選んで運用するのと比べて手数料が高い。
ファンドラップの投資対象になっている銘柄に日興系列のものが多いという指摘もあり、顧客本位で運用商品を選定しているのかについても疑問が残る。
担当者の異動が多い
SMBC日興証券に限らず証券会社は異動が多いため、特定の担当者と長い付き合いをするのは難しい。
お金を扱う仕事である以上、不正防止の観点から異動が多いのはやむを得ない部分もあるが、顧客からすれば不安要素の一つにもなるだろう。
最低投資額が300万円と高い
日興ファンドラップは最低投資金額が300万円と決まっており、株や投資信託と比べて高い。
日本株で株価が安い銘柄なら10万円未満、投資信託なら最低100円から投資できることを考えると、日興ファンドラップの最低300万円は気軽に始められる金額ではない。
SMBC日興証券では日興ファンドラップのターゲット層を特に明記していないが、どちらかというと富裕層向けのサービスだ。
SMBC日興証券のファンドラップを検討している人はプロに相談しよう
SMBC日興証券のファンドラップを検討している人は、第三者の目線からアドバイスを受けられるプロへ相談してみるのも選択肢の一つだ。
ここでは、専門家に相談するメリットや資産運用の主な相談先を紹介する。
資産運用を専門家に相談するメリット
資産運用を専門家に相談するメリットは3つある。
- 心理的な安心感により相場の変動に冷静に対処できる
- 相談者のレベルに応じたアドバイスが受けられる
- 金融機関の影響を受けない専門家なら中立的なアドバイスも期待できる
株価が暴落すると、商品の良し悪しを問わず下落することが多い。
運用当初から商品に対して不安感があったら、持ち続ければ価格が上がる可能性のある商品も売ってしまう可能性がある。
専門家に相談したうえで運用すれば、不安による狼狽売りをある程度防げるだろう。
専門家に相談しなくても本やネットなどでプロの考え方は学べるが、その内容が自分のレベルに合っているとは限らない。
専門家に直接相談することで、より分かりやすいアドバイスが受けられる。
SMBC日興証券に限らず、特定の金融機関に相談すると、その金融機関にとって最も利益が出る商品を提案される可能性がある。
特定の金融機関に属さない専門家に相談することで、中立的なアドバイスが期待できるだろう。
資産運用の主な相談先
特定の金融機関の影響を受けない専門家から相談を受けたいなら、FP(ファイナンシャルプランナー)またはIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)が適している。
FPは個別商品の提案やアドバイスはできないものの、家計の見直しなどお金に関する相談に幅広く対応している。
ファンドラップなどの資産運用についても、抽象的な内容なら相談可能だ。
IFAなら、個別具体的な商品に関する提案・アドバイスが受けられる。
証券会社のように会社の営業実績によって評価されているわけではないので、中立的なアドバイスが期待できるだろう。
証券会社に相談すると自社にメリットのある商品しか提案されないのではという不安があるなら、IFAへ相談してみよう。
日興ファンドラップを利用する前に専門家に相談してみよう
本記事では、日興ファンドラップの特徴や評判・口コミ、メリット・デメリットを解説した。
日興ファンドラップは運用をお任せしたい人向けのサービスではあるが、手数料が高い点や自社に有利な商品を中心に選定している可能性がある点を考慮すると、手放しでおすすめできるものではない。
日興ファンドラップは運用の選択肢の一つとして、利用する前に中立的な観点からアドバイスできる専門家に相談したほうがいいだろう。
IFAなら、特定の金融機関の影響を受けない中立的なアドバイスが期待できる。