- 債券の基本的な仕組みや種類を理解したい
- 初心者でも安心して始められる債券の選び方が知りたい
- 債券投資のメリットとデメリットを知り、最適な資産運用方法を見つけたい
債券は、さまざまな投資家に人気のある金融商品の一つだ。
直近、国内外で金利が上昇傾向にあるのを背景に、さらに債券投資の人気が高まっている。
定期預金よりも高い金利を得たいという方や、なるべく安定した資産運用をしたいと考えている方の中にも、新たに債券投資に挑戦したいと思っている方がいるのではないだろうか。
今回の記事では、債券の基本的な仕組みや種類、債券投資のメリット・デメリットを解説し、運用タイプ別のおすすめ債券を紹介していく。
債券投資の始め方や注意点も解説するので、これから債券投資を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてほしい。
債券投資とは?初心者にもわかりやすく解説
そもそも債券投資とはどのような投資方法なのだろうか。
まずは、債券の仕組みや種類、リスクについて確認していこう。
債券とは
債券とは、国や地方公共団体、企業などの組織が、資金調達のために投資家からお金を借りる際に発行する「借用証書」のようなものだ。
満期までの期間と金利が決まっているため、債券を購入した人は保有期間中、定期的に利息を受け取ることができる。
例えば、額面利率2%の債券を額面100万円で購入した場合、毎年得られる利息は税引き前で2万円となる。
満期が到来すると元本が返却されるため、満期まで保有するつもりで債券を購入すれば、投資によって得られるリターンをあらかじめ計算できるのも特徴だ。
仕組みとしては、定期預金によく似ているが、一般的に債券の金利は定期預金よりも高めに設定されている。
債券の種類
債券は、大きく分けると「国内債券」と「外国債券」の2種類に分けられる。
国内債券は、日本国内の発行体が国内かつ円建てで発行する債券のことだ。一方、外国債券は、発行体、発行場所、通貨のいずれかが外国となる債券を指す。
海外の発行体により日本国内で円建てで発行される「サムライ債」や、国内外の発行体によって日本以外の国や地域で円建てで発行される「ユーロ円債」も、外国債券に分類される。
国内債券、外国債券それぞれを発行体によって分類すると、下記の通りとなる。
国内債券 | 公共債 | 国債 | 日本国が発行する債券。 |
---|---|---|---|
地方債 | 地方公共団体が発行する債券。 | ||
特別債 | 特定の法律に基づき、政府機関である公団や特殊法人などが発行する債券。 | ||
民間債 | 金融債 | 特定の法律に基づいて金融機関が発行する債券。 | |
普通社債 | 一般的な企業が発行する債券。企業の信用力や金利水準に応じて利率が決定される。 | ||
外国債券 | 公共債 | 外国の国や政府機関、自治体等が発行する債券。 | |
国際機関債 | 世界銀行や米州開発銀行などの公的な国際機関が発行する債券。 | ||
民間債 | 外国の民間企業が発行する債券。 |
上記のシンプルな仕組みの債券以外にも、さまざまな条件がつけられた仕組債やEB債といった上級者向きのハイリスク・ハイリターンな債券も存在する。
また、新たに発行される債券を「新発債」、すでに発行されて債券市場で流通している債券を「既発債」と呼ぶこともある。
債券投資を検討する際は、どのような種類の債券があるのかや、それぞれどのような特徴・リスクを持つのかをしっかりと把握しておくことが重要だ。
債券投資のリスク
債券投資には、主に以下のようなリスクを伴う。
- 信用リスク
- 価格変動リスク
- 金利変動リスク
- 流動性リスク
- 為替変動リスク
債券における最大のリスクは、発行体の倒産や経営不振などによって、利息や償還金が支払われなくなることだ。これを「信用リスク」と呼ぶ。
信用リスクが高い企業が発行する債券ほど利率が高い傾向があるが、その分元本割れのリスクが大きいとも言える。
また、債券は金融商品であるため、債券市場や金利の動向などさまざまな要因によって価格が変動する。
債券を途中で売却する際は、時価での売却となるため、この「価格変動リスク」が発生する。
特に、金利が変動することによって債券価格が上下するリスクを「金利変動リスク」という。
加えて、流動性の乏しい債券の場合、中途売却そのものができないまたは著しく不利な条件となる「流動性リスク」も存在する。
最後に、外貨建ての債券に投資を行う際は、「為替変動リスク」も生じることに注意が必要だ。
為替相場の状況や投資するタイミングによっては、債券の発行体に問題がなくても円ベースで損失が発生する可能性がある。
債券投資のデメリット
債券投資には、いくつかデメリットが存在する。
以下の3点はあらかじめ注意しておこう。
- 一定以上のリターンは期待できない
- 途中で売却すると損が出る可能性がある
- 購入できる場所や種類が限られている
一定以上のリターンは期待できない
債券投資では、あらかじめ利回りが決まっているのが特徴だ。
債券を満期まで保有する場合、得られる利益は保有期間中の利息のみとなる。
投資している企業の業績が上がっても、債券から得られる利息や投資元本が増えたりすることはない。
一定以上のリターンが期待できないというのは、人によってはデメリットとなるだろう。
途中で売却すると損が出る可能性がある
債券は、満期までの間に途中で売却することも可能だ。
しかし、途中で売却する際は時価での売却となり、価格変動リスクが生じる点に注意しよう。
債券の購入時から市中金利が大きく下がった場合など、金利情勢によっては購入価格よりもプラスで売却できることもあるが、元本を下回って売却せざるを得ないことも多い。
途中売却を前提とする場合は、あまり債券投資は適していないだろう。
購入できる場所や種類が限られている
債券は、株式のように取引所を通じて購入するわけではなく、証券会社などを通じて相対で取引するのが一般的だ。
特定の債券を購入したいと思っても、その債券を取り扱っている証券会社等に口座を開かないと、債券を購入することはできない。
また、証券会社によって取り扱う債券の銘柄が変わる点にも注意が必要だ。
加えて、新発債を購入する際は、募集期間が決まっているため、購入するタイミングにも気をつけないといけない。
購入できる場所や種類、タイミングが限定されるのもデメリットだと言えるだろう。
債券投資のメリット
一方、債券投資にはメリットも存在する。主に以下の4点が債券投資の魅力だ。
- 比較的安定性が高い
- 預金よりも利回りが高い
- 定期収入が確保できる
- 運用の手間がかからない
比較的安定性が高い
債券は、株式や投資信託と比べると安全性・安定性が高いのが特徴だ。
株式や投資信託は、購入時から値上がりしたタイミングで売却することで、差額を値上がり益として手に入れられる。
株価や基準価額が下がってしまったところで売却すると、値下がり分が損失となる。
どのくらい利益を得られるかや損失が生じるかは、相場の状況によって変わってくるため、リターンが安定しにくいとも言える。
一方、債券の場合は、発行体が倒産しない限りは、満期まで保有すれば元本が戻ってくる。
そのため、タイミングを見計らって売買するのが難しいという方や、元本の安全性を重視して投資したいという方にもおすすめだ。
預金よりも利回りが高い
債券は、定期預金とよく似た仕組みの金融商品だが、預金に比べて利回りが高いというメリットがある。
なるべくわかりやすい方法や安全な方法で運用しつつ、預金よりも高い利回りで運用したいという人にとって魅力的な投資先となるだろう。
株式や投資信託などに比べて利回りが低いとはいえ、銘柄によっては数%の利回りが期待できるものもある。
リスク・リターンのバランスを見ながら、自分に適した銘柄を選ぶことで、無理なく安定した利回りを得やすいだろう。
定期収入が確保できる
定期的に利息収入を確保できるのも債券投資の魅力の一つだ。
あらかじめ決まった金額が半年ごとなど一定期間ごとに支払われるため、利息分を定期的な支払いに充てたり、旅行などの娯楽に使ったりしやすい。
普段の収入に加えて定期的な運用収入を得たいという方にとっても、債券投資はおすすめだ。
運用の手間がかからない
債券は、保有期間中に一定の利息を受け取れて、満期になると元本が戻ってくるという金融商品だ。
一度購入した後は、基本的に満期まで保有しているだけで利息が得られるため、なかなか相場をチェックできないという方や、運用・管理に手間をかけたくないという方にも適している。
初心者でも簡単に投資しやすいというのは大きなメリットと言えるだろう。
【リスク許容度別】おすすめの債券投資とは
「債券投資」と一口にいっても、投資する債券の種類や銘柄によってリスク・リターンの度合いは異なる。
ここでは、リスク許容度や運用ニーズ別におすすめの債券を紹介していく。
安全型におすすめの債券
「なるべくリスクを抑えて運用したい」「預金よりは高い利回りがほしい」という方には、個人向け国債や地方債、特別債(政府保証債、財投機関債)がおすすめだ。
特に個人向け国債は、元利金の支払いを国が保証しているため、元本割れの不安を感じることなく安心して運用できる。
3年固定・5年固定・10年変動の3種類から選択できて、どのタイプも年率0.05%の最低金利が保証されているため、実勢金利が下落した場合も安心だ。
個人向け国債は1万円から購入できるため、少額の資金を債券で運用したい場合にも適しているだろう。
地方債や特別債は、国債に比べて信用リスクは上がるものの、民間企業と比べると経営破綻のリスクは小さいため、これらに分散して投資するのもおすすめだ。
バランス型におすすめの債券
リスクとリターンのバランスをとって運用したいというタイプにおすすめなのが、社債や先進国債券などの債券だ。
リスクをコントロールするためには、投資適格債と呼ばれる一定水準の格付を取得した債券を選ぶのがおすすめだ。
債券によっては1%〜2%程度の利回りを狙える銘柄もあるため、個人向け国債や地方債などでは物足りないという方にも適しているだろう。
ただし、先進国債券など日本以外の国が発行する債券を購入する際は、為替リスクにも注意が必要だ。
米ドル建てなど外国通貨建で発行される債券の場合は、為替の変動によって債券の運用益とは別に為替による差益・差損が生じる場合もある。
債券の購入時よりも償還・売却時に円安になっていれば為替差益が発生するが、反対に円高に進んでいると為替差損が生まれる。
外貨建債券に投資する際は、債券特有の信用リスクなどの他にも為替によるリスクがある点に気をつけよう。
海外の発行体が円建てで発行するサムライ債の場合、為替リスクは発生しないが、逆に国内の発行体であっても外国通貨建で発行される債券の場合は為替リスクが発生する。
積極型におすすめの債券
債券投資でリスクをとって高いリターンを狙いたいという方は、高利回り社債や新興国債券をチェックしてみよう。
高利回り社債は、格付が低い企業が発行する債券で、ハイイールド債とも呼ばれる。
ハイイールド債は投資適格債に比べて、一般的に発行体の信用力が低い代わりに利回りが高いという特徴がある。
具体的には、投資適格債がAAA格からBBB格までの格付なのに対して、ハイイールド債はBB格以下の格付となる。
また、メキシコペソ建や南アフリカランド建のような新興国債券であれば、10%近くの高い利回りを狙うことも可能だ。
ただし、新興国通貨建の債券は、債券価格や為替が非常に動きやすいため、相場の状況によっては債券の利回り以上の為替差損が生じる可能性もある。
これらのリスクの高い債券に投資する際は、リスクをよく確認した上で、少額の投資から始めてみるのをおすすめする。
初心者必見!おすすめの債券の選び方
初心者の場合、自分に適した債券を選ぶ方法が難しいと感じている方も多いだろう。
そのような方向けに、おすすめの債券の選び方や債券を選ぶ際のチェックポイントを紹介する。
債券を選ぶ手順・方法
債券を選ぶ際の手順は下記の通りだ。
- 運用目的、リスク許容度を明確にする
- 債券のカテゴリーを選ぶ
- 債券の個別銘柄を比較・選択する
具体的に確認していこう。
運用目的、リスク許容度を明確にする
まずは、自分の運用目的やリスク許容度を明らかにすることから始める。
例えば、「5年後の子どもの大学進学資金に充てたい」「数年後の退職時にちょうど償還を迎えるように運用したい」「それほどお金が増えなくても良いが減らしたくはない」など、近い将来に使う予定のあるお金や安定した運用を望む資産については債券での運用が適している。
一方、「30年かけて老後資金を確保したい」「多少リスクをとって資産を成長させていきたい」といった長期的な資産形成ニーズが強い場合、投資信託や株式などある程度リスクをとった運用資産での資産運用を検討した方が良いかもしれない。
自分の運用ニーズや許容できるリスクから、どのようなアセットクラスが適しているかを検討するのがおすすめだ。
債券のカテゴリーを選ぶ
債券での運用についてさらに詳しく検討していく場合は、次に投資する債券のカテゴリーを選んでいく。
先述の通り、債券にはさまざまな種類があり、期待できるリターンやリスクの度合いが種類によって変わってくる。
さまざまな債券の特徴をしっかりと把握して、自分の運用タイプに合わせた投資対象を選ぶことで、無理なく資産運用を続けやすいだろう。
また、「国内債券と外国債券」「国債と地方債と社債」といったように、複数のカテゴリーに分散投資するのもおすすめだ。
値動きやリスクの異なる複数の資産に分散して投資することで、特定の資産が値下がりした場合にも、他の資産の値動きで損失をカバーしやすくなる。
なるべくリスクを抑えたいという方は、できるだけ複数の債券に分散することも意識してみよう。
債券の個別銘柄を比較・選択する
ある程度投資する債券のカテゴリーや種類が定まってきたら、個別銘柄を比較して選択していく。
証券会社等のホームページでは、現在取り扱っている債券の銘柄が表示されていることも多いため、まずはどのような銘柄を購入できるかチェックしてみよう。
具体的な価格や利回りは問い合わせないとわからないこともあるので注意が必要だ。
また、新発債の場合、申し込める期間があらかじめ決められているため、いつまでに購入申し込みをすればよいかも合わせて確認しておくのがおすすめだ。
債券を選ぶときに見るべきポイント
債券を購入する際に、チェックしたい項目は下記の通りだ。
発行体 | 債券を発行する主体のこと。債券投資では、経営や財務状況の健全性など発行体の信用力を確認することが重要。 |
---|---|
利率 | 額面金額に対して1年間あたりに支払われる利息の割合のこと。クーポンやクーポンレートとも呼ばれる。 |
利回り | 投資金額に対する1年間あたりの収益の割合のこと。収益とは、利息に加えて償還差益や償還差損も考慮した収益全体を指す。満期までの期間や額面利率が同じでも、取引単価が異なれば利回りは変化する。 |
償還日 | 債券が償還になる日のこと。債券によっては、満期償還日より前に一部または全部を繰り上げて早期償還する条項が付与されているものもある。 |
発行通貨 | 債券を発行している通貨のこと。外国通貨建の債券は為替リスクに注意が必要。一般的に、金利水準が高い国の通貨建てで発行されている債券は、利回りも高くなりやすい。 |
売買単位 | 債券を取引できる単位のこと。個人向け国債の売買単位は1万円から、個人向けの社債は10万円〜100万円程度に設定されているものが多い。 |
発行体の格付け | 発行体の元利金の支払い能力を第三者格付機関がアルファベットや記号で評価したもの。一般的にBBB格以上が「投資適格債」、BB格以下は「日イールド債」と呼ばれる。 |
販売会社 | 債券を取り扱っている証券会社等のこと。発行体や回合によって取扱会社が異なる。 |
人によって重視するポイントは異なるため、自分が何を基準に債券を選ぶのかをあらかじめ検討しておこう。
リスクを重視して債券を選ぶ方は、特に発行体格付や債券格付はしっかりとチェックするのが大事だ。
債券投資をするときの注意点
債券投資を行う際は、注意したいポイントもいくつかある。特に、以下の3点はあらかじめ気をつけよう。
- 資金使途と運用期間に注意する
- 高い利回りを求めすぎない
- 余剰資金の範囲内で運用を行う
資金使途と運用期間に注意する
まずは、運用を検討しているお金の資金使途や運用期間に注意しよう。
住宅購入に充てるお金や子どもの教育資金など、使用時期が決まっている資産の運用を行う際は、償還日に注意しよう。
近年は、最終償還日よりも前に早めのタイミングで償還される早期償還条項が付いた債券も多い。
ただし、早期償還されるかどうかは発行体によって決められるため、基本的に自分で償還のタイミングを決められるものではない。
なかなか早期償還せずに、本来お金を使いたいタイミングで使えなかった、となってしまわないように最終償還日は必ず確認しておこう。
基本的に債券は途中で売却することも可能だが、途中売却の際は時価での売却となる。
そのときの金利環境や発行体の信用力の変化によっては、購入時よりも大きく売却価格が下がってしまうこともあるため注意が必要だ。
高い利回りを求めすぎない
債券投資では、高い利回りを求めすぎないのがおすすめだ。
債券はそもそも株式や投資信託に比べてリスクを抑えて運用しやすい一方、高いリターンを狙いにくいという商品性を持つ金融商品だ。
そのため、債券投資で必要以上に高い利回りを狙う場合、為替変動の大きい新興国への投資を行ったり、複雑な仕組みで作られた仕組債などを購入したりする必要が生じる。
これらのハイリスクな債券は、債券といえでも損失が生じる際のリスクが非常に大きく、場合によっては株式や投資信託以上の大きな損失が生じることもある。
大きな損失が生じてしまうと、その後の運用で損失分を取り戻すのが非常に難しいため、なるべくリスクを適切にコントロールした債券投資を心がけよう。
仕組みがよくわからないものや為替動向をつかみにくいものは避けて、まずは自分がしっかりと理解できる債券の銘柄から投資を始めることが重要だ。
余剰資金の範囲内で運用を行う
債券投資に限った話ではないが、投資を始める際は余剰資金の範囲内に収めることが重要だ。
生活資金や将来使うお金まで投資に回してしまうと、突然まとまったお金が必要になったタイミングで、運用資産を取り崩さなくてはいけなくなるかもしれない。
無理に運用資産を途中で解約すると、想定外の損失が発生する可能性もあるため、なるべく債券の途中売却は避けるのがおすすめだ。
適切な範囲で投資を行うには、現在の資金を色分けするのをおすすめする。
今あるお金を「すぐに使うお金や緊急時に備えるためのお金」「数年以内に使う予定のあるお金」「当面使う予定のないお金」の3つに分類する。
「すぐに使うお金や緊急時に備えるためのお金」としては、現在の生活費の6ヶ月〜1年程度を確保しておくと安心だ。
「数年以内に使う予定のあるお金」としては、旅行や娯楽に使うお金やすでに決まった予定に使うお金を分けておこう。
資産運用を行う際は、現在の資産からこれらのお金を除いた「当面使う予定のないお金」を投資に回す。
債券投資はプロへの相談がおすすめ!
債券投資を始める際は、プロに相談するのがおすすめだ。
ここでは、資産運用を専門家に相談すべき理由や、おすすめの相談先を紹介する。
資産運用を専門家に相談するメリット
債券投資を始める上では、自分の投資目的やリスク許容度、運用期間の設定が重要となる。
さまざまな債券について種類ごとに特徴を理解し、自分の投資ニーズに合わせたポートフォリオを組むのは、初心者にとってハードルが高いと感じられるかもしれない。
そこでおすすめなのが、資産運用の専門家への投資相談だ。
「どのような銘柄が自分に適しているか」「どのくらいの運用期間を想定すれば良いか」「どのように債券を購入すればよいのか」など、債券投資に関する疑問点や不安点を直接相談できて、顧客目線でのアドバイスがもらえるというメリットがある。
特に、初めて債券投資に挑戦する方の場合、専門家に相談することで正しい知識に基づく適切な資産運用を始めやすくなるだろう。
債券投資について相談できる専門家
債券投資について相談できる専門家には、証券会社の営業担当者やファイナンシャルプランナー(FP)、IFA(独立系資産運用アドバイザー)などの選択肢がある。
個別銘柄について具体的に相談しつつ、中立的な立場からのアドバイスが欲しいという方は、IFAへの相談がおすすめだ。
IFAは、証券会社の営業担当者と異なり、特定の企業に所属せずに資産運用についてのアドバイスを行う専門家だ。
そのため、会社の営業方針や販売ノルマなどに提案内容が左右されず、顧客目線での助言が期待できるというメリットがある。
会社都合の転勤や異動も発生しないため、長期的に資産運用を任せやすいのも魅力的だ。
また、個別商品について具体的な提案ができないFP資格のみのファイナンシャルプランナーに比べて、外務員資格を有するIFAは商品提案や販売仲介まで担えるという特徴もある。
自分に寄り添った質の高いアドバイスが欲しいという方や商品選びから購入のサポートまで任せたいという方は、IFAへの相談を検討してみてはいかがだろうか。
運用ニーズに適したおすすめの債券を知って安心して債券投資を始めよう
債券とは、国や地方自治体、企業などが発行する借用証書のようなものだ。
満期があらかじめ決まっており、保有期間中は定期的に利息収入を得られるため、安定して投資をしたいという投資家に人気がある。
一方で、大きなリターンはなかなか望めない点や、短期的な運用には適していない点など債券投資特有のデメリットには注意が必要だ。
債券投資を始める際は、自分の投資目的やリスク許容度を確認し、最適な債券のカテゴリーや銘柄、運用期間などを選ぶのをおすすめする。
本記事では、運用タイプ別のおすすめの債券や具体的な債券の選び方、債券投資の際の注意点なども詳しく解説した。
人によって運用に対する考え方やリスク許容度などは異なるため、自分に合わせた運用ポートフォリオを組むことを意識しよう。
投資初心者の方や、運用にかける時間や手間を省きたいという方は、資産運用の専門家への相談がおすすめだ。
特に、IFA(独立系資産運用アドバイザー)を活用すれば、中立的な立場からの質の高いアドバイスを期待できるというメリットがある。
ぜひこの機会に、自分と相性の良いアドバイザーを探してみてはいかがだろうか。