- PayPay証券を利用する人たちの評判・口コミは良い?悪い?
- PayPay証券を利用するメリット・デメリットが知りたい
- PayPay証券が潰れたら預けている資産はどうなる?
PayPay証券は、ソフトバンクグループに属するネット証券だ。
PayPayポイントで投資ができる点や、100円からの少額投資に対応している点などが投資家から評価されている。
一方で、取扱商品の種類や取引コストなどについては、改善を求める声もある。
今回の記事では、PayPay証券の特徴や評判・口コミについて、弊社で実施したアンケートの結果をもとに詳しく分析していく。
PayPay証券での口座開設を検討している方は、ぜひ本記事を参考に資産運用の準備を進めてみてほしい。
PayPay証券の特徴
まずは、PayPay証券の会社概要やサービス内容、他社と比較した際の特徴などを確認していこう。
PayPay証券の会社概要
PayPay証券は、ソフトバンクグループ内の証券会社で、2021年に前身の「One Tap BUY」から社名変更して誕生した。
買い物や送金などに利用するPayPayアプリからワンストップで手軽に資産運用が可能なところや少額投資がしやすいところなどが特徴的だ。
PayPay証券のサービス内容
PayPay証券のサービス内容は下記の通りだ。
取扱商品・サービス | 日本株、米国株、投資信託、つみたてロボ貯蓄、日本株CFD、10倍CFD、NISA、iDeCo(イデコ) |
---|---|
手数料 | 投資信託:買付手数料0円 日本株:基準価格に0.5%を乗じた価格 米国株:基準価格に0.5%〜0.7%を乗じた価格 |
取引ツール・アプリ | PayPay資産運用(PayPayアプリ内)、PayPay証券アプリ、日本株CFDアプリ、10倍CFDアプリ、つみたてロボ貯蓄 |
PayPay証券では、日本株や米国株、投資信託、CFD取引などの商品を取り扱っている。
投資信託の買付手数料は無料となっているが、日本株や米国株については所定の取引手数料が必要となる。
国内株・米国株については取引所を通じて取引するのではなく、PayPay証券との相対取引(店頭取引)となるため、取引所を通じて購入する場合と価格が変わってくることもある。
PayPay証券の特徴
PayPay証券の特徴は、その名の通りPayPayと連携したサービスを提供しているところだ。
いきなり自分のお金を投資するのが怖いという方でも、普段の買い物などで貯まったPayPayポイントを投資に利用できるため、無理なく投資にチャレンジできるだろう。
普段利用しているPayPayアプリでも簡単に資産運用が可能なので、さまざまなアプリやツールを使い分けるのが手間だという方にも適している。
また、人気の銘柄を100円から投資できるため、少額からさまざまな企業に分散投資をしたいという人にもおすすめだ。
PayPay証券の悪い評判・口コミ
弊社が実施したアンケート調査の結果をもとに、PayPay証券の利用者からの悪い評判・口コミを確認していこう。
ここでは、多くの声が上がっていた「手数料の高さ」「アプリやツールの使い勝手の悪さ」「取扱商品・銘柄数の少なさ」という観点でそれぞれ口コミを紹介していく。
手数料の高さ
手数料の高さに関する評判・口コミを抜粋して紹介する。
手数料面において、他の大手ネット証券会社に立ち遅れているところがあります。店舗型証券会社よりはいいのですが、やはり楽天証券等には一歩遅れています。
楽天証券やSBI証券に比べると取引手数料が高いのが不満で、メインの投資講座としては使いにくい。せめて、他社と同程度の手数料に抑えてほしい。
他の証券会社よりも若干手数料が高いところが気になります。特に入出金の際手数料がかかってしまうところは、改善して欲しいと思っています。
アプリやツールの使い勝手の悪さ
アプリや取引ツールの使い勝手の悪さをデメリットだと感じている人もいるようだ。
パソコンで開くと少し見づらい。トップページがごちゃごちゃしている感じがして、何がどこにあるのか見つけづらい。
アプリの機能性があまり高くないですし、特にチャート画面が見れないのはとても不便なので、改善してもらいたいです。
取扱商品・銘柄数の少なさ
取扱商品・銘柄数の少なさについての悪い評判には、下記のようなものがあった。
他の大手の証券会社に比べると、まだ銘柄の取り扱いの数が少ないので、もっと投資できる選択肢があればよいと思う。
CFDの取扱銘柄をもっと増やしてほしい。48銘柄は少ないと思うし、もっと値動きが激しい銘柄があっても面白い
PayPay証券の良い評判・口コミ
続いて、同じく弊社が実施したアンケート結果から、PayPay証券の良い評判・口コミを紹介していく。
「少額投資の始めやすさ」「アプリの使い勝手の良さ」「PayPayとの連携サービス」について、それぞれ口コミを紹介していく。
少額投資の始めやすさ
少額投資の始めやすさを評価している評判・口コミには下記のようなものがあった。
スマホで簡単に取引できますし、他の証券会社に比べて少額取引の内容が充実しています。例えば副業の収入があった時に1割だけ投資に回すといったことができるので、投資しやすいです。
一株単位から購入できるので少額から投資可能です。米国株式が365日24時間時間問わず取引できるのも便利です。
アプリの使い勝手の良さ
アプリやツールの使い勝手の良さを評価する声もあった。
トレード用のアプリが使いやすくて便利です。スマホで操作していても動作が安定しているので、外出先からスマホでトレードする時はメインで使っています。
アプリの分かりやすさが良い点で、ほしい銘柄を検索して購入するまでが分かりやすいです。アメリカの証券株が購入できるのも良い所です。
PayPayとの連携サービス
PayPayとの連携サービスやPayPayカードでのクレカ積立をメリットだと感じている人もいた。
PayPayポイントで投資をすることができる点が良いです。現金で投資することに抵抗があってもポイントで投資ができるとなると始めやすいです。
PayPay証券の良い点は、「クレカ積立ができる」ところです。PayPayカードを利用することでクレジットカード積立ができ、カードで積立することで0.7%のポイントが還元されるシステムになっているので、お得に投資をすることができるなと気に入っています。
評判・口コミから見るPayPay証券のデメリット
利用者からの評判・口コミから、PayPay証券のデメリットを分析していこう。主なデメリットは下記の通りだ。
- 他社に比べて取引手数料・コストが高い
- アプリやツールの機能性・利便性に欠ける
- IPOや投資信託、外国株の取り扱いが少ない
他社に比べて取引コストが高い
PayPay証券の取引コストは、他のネット証券に比べて高いといえる。
例えば、国内株式の場合、取引手数料は「基準価格」に0.5%を乗じた価格となっている。
この基準価格とは、株式等の情報ベンダーが配信する気配基準値を参考にして算出する価格のことだ。
SBI証券や楽天証券などの大手ネット証券が取引手数料の完全無料化を進めているのに比べると、0.5%という手数料でもやはり負担に感じられるだろう。
また、PayPay証券では、入出金時にも所定の手数料が必要となる。頻繁に銀行預金との入出金を行う予定があるという方にとっては大きなデメリットとなってしまう。
アプリやツールの機能性・利便性に欠ける
口コミでは、アプリやツールが使いづらいという声も多かった。
PayPay証券では、以下のように複数の取引ツールを提供しており、それぞれ取引できる商品が異なる。
デバイス | チャネル | 取引できる商品 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
投資信託 | 日本株(日本株ETF含む) | 米国株(米国株ETF含む) | 日本株CFD | 10倍CFD | ||
スマートフォン | PayPay証券アプリ | ◯ | ◯ | ◯ | – | – |
PayPay資産運用(PayPayアプリ内) | ◯ | ◯ | ◯ | – | – | |
つみたてロボ貯蓄 | – | – | ◯ | – | – | |
日本株CFDアプリ | – | – | – | ◯ | – | |
10倍CFDアプリ | – | – | – | – | ◯ | |
PC | PC取引サイト | ◯ | ◯ | ◯ | – | – |
CFD取引サイト | – | – | – | ◯ | ◯ |
スマートフォンですべての商品を取引しようと思うと、最低でも3種類のアプリをダウンロードして使い分ける必要があるため、面倒に感じる人もいるかもしれない。
IPOや投資信託、株式の取り扱いが少ない
利用者からの口コミからは、IPOや投資信託の取扱数の少なさを不満に感じていることがわかった。
PayPay証券では2022年、2023年のIPO引受実績がないため、IPO狙いで投資を始めるのであれば、別の証券会社の方が良いだろう。
また、投資信託の取扱銘柄数は100銘柄強と、数千種類の投資信託を取り扱っている楽天証券やSBI証券などの大手ネット証券と比較するとかなり少ないと言える。
株式についても、上場しているすべての銘柄を取引できるわけではなく、一部の銘柄に限られる点に注意が必要だ。
評判・口コミからみるPayPay証券のメリット
良い評判・口コミから具体的なメリットを分析していこう。主なメリットは以下の3点だ。
- 最低100円から投資を始められる
- アプリから簡単な操作で取引できる
- PayPayとの連携でお得に投資できる
最低100円から投資を始められる
PayPay資産運用(PayPay証券ミニアプリ)で取引すると100円以上1円単位、PayPayアプリでは1,000円以上1円単位での取引が可能となる。
自分の投資しやすい金額を指定して、自由なタイミングで購入できるため、少額からコツコツと積み立てていきたいという人に適しているだろう。
アプリから簡単な操作で取引できる
普段買い物に利用するPayPayアプリでそのまま資産運用が可能な点もメリットと言えるだろう。
日々の運用成績の確認やNISAへの投資もできるので、現在の資産状況をトータルで確認したい場合にも便利だ。
投資初心者でも簡単なステップで投資ができるので、初めて投資に挑戦するという人や、あまり資産運用に慣れていないという人にもおすすめだ。
PayPayとの連携でお得に投資できる
保有しているPayPayポイントを利用して気軽に投資を始められるのも魅力的だ。
ポイント投資は1ポイントから始められて、すべての商品・銘柄の購入にポイントを充当できる。
もちろんPayPayマネーでの購入も可能なので、普段からPayPayをよく利用しているという人に便利だろう。
また、PayPayカードを持っている場合は、「PayPayクレジットつみたて」を利用して投資信託の積立を行うことで、毎月最大700ポイントがポイント還元されるというメリットもある。
PayPay証券などネット証券を検討中なら、プロに相談しよう
PayPay証券を検討している方の中には、どのネット証券での取引を始めようか迷っている方やこれから資産運用に初めて挑戦しようとしている方も多いのではないだろうか。
これから資産運用を始めるなら、証券会社の選び方や投資商品についてプロに相談するのがおすすめだ。
資産運用を専門家に相談するメリット
資産運用に成功するためには、正確な金融商品の特徴の理解や相場の予測、的確な判断力などが求められる。
初めて資産運用に挑戦する人にとっては、ハードルが高く感じられるかもしれない。
資産運用の専門家に相談することで、正しい知識や豊富な経験に基づくアドバイスが得られるため、初心者でも安心して資産運用を始めやすいだろう。
おすすめの相談先
資産運用について相談できる先の選択肢としては、証券会社やFP、IFAなどが挙げられる。
中でもおすすめなのが、IFA(独立系資産運用アドバイザー)だ。
特定の会社に所属していないため、中立的な立場からのアドバイスが期待できることが大きなメリットだ。
IFAは金融商品仲介業者としての登録を受けているため、具体的な個別商品の提案や仲介も行える。
自分に適した資産運用方法についてプロにアドバイスが欲しいという方は、IFAへの相談を検討してみよう。
PayPay証券の評判を確認して自分に合った証券会社を選ぼう
PayPay証券は、ソフトバンクグループ証券会社で、PayPayをすでに利用している人に適した証券会社だ。
利用者からは、少額から投資を始めやすい点や、PayPayとの連携サービスが評価されている。
一方で、取引コストの高さや取扱商品の少なさなどは、今後の課題点となるだろう。
PayPay証券を含めたネット証券での口座開設を検討している方は、資産運用の専門家であるIFAに相談してみるのをおすすめする。
自分に適した運用計画の立て方や証券会社の選び方などについてアドバイスをもらえるため、初心者でも安心して資産運用を始めやすいだろう。
IFAへの相談に興味のある方は、IFA検索サービスを利用して、自分にぴったりなアドバイザーを探してみてほしい。