- 初心者におすすめの証券会社が知りたい
- 証券会社を選ぶ際に注目すべきポイントが分からない
- ネット証券のランキングや比較情報を知りたい
資産運用を始める際には、金融商品の売買を行う証券会社を選ばなければならない。
対面型の総合証券やネット専業の証券会社などさまざまな証券会社が存在するため、各社の特徴を比較して自分に合った証券会社を選ぶことが大切だ。
本記事では、初心者におすすめのネット証券ランキングや自分に合った証券会社の選び方、ネット証券と対面証券の違いなどを解説していく。
資産運用を専門家に相談するメリットも紹介するため、ぜひ本記事を参考にベストな証券会社を選んで資産運用を始めよう。
初心者にもおすすめ!ネット証券ランキング5選
投資初心者におすすめのネット証券は以下の通りだ。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- auカブコム証券
- 松井証券
各証券会社の特徴を解説していくので、ぜひ比較して自分に合ったネット証券を選ぼう。
SBI証券
SBI証券は、豊富な商品ラインナップと業界トップクラスに低水準な手数料が魅力の大手ネット証券である。
2024年7月には証券総合口座数が1,300万口座を超えており、多くの投資家から愛されている証券会社だ。
SBI証券では、所定の条件を満たすことで国内株式の売買手数料が0円となるサービスを提供している。極限まで取引コストを抑えられ、初心者でも取引しやすいことが特徴だ。
また、取扱商品のラインナップも以下のように豊富に取り揃えている。
- 国内株式
- 投資信託
- 外国株式・海外ETF
- 債券
- 先物・オプション
- FX
- CFD(くりっく株365)
- 金・銀・プラチナ
- 保険
- NISA
- iDeCo
あらゆる投資ニーズに対応できる点もSBI証券の大きな強みだ。
「コストを抑えて投資を始めたい」「多様な投資商品から検討したい」という方には、SBI証券の活用を推奨する。
楽天証券
楽天証券は、楽天グループのサービスを利用している方におすすめの大手ネット証券だ。
2024年4月には総合証券口座数が1,100万口座を突破しており、高い人気を誇る証券会社となっている。
楽天証券では、楽天カード・楽天キャッシュを利用した投信積立で最大1%のポイント還元が受けられ、対象の投資信託であれば保有残高に応じて楽天ポイントが付与される。
貯めたポイントで投資信託や株式の購入も可能となっており、ポイント投資をすると楽天市場でのポイントが最大+1倍となる点も魅力だ。
また、楽天証券でも国内株式の現物・信用取引手数料が完全無料となっている。コストを抑えた取引を行える点も楽天証券の大きな強みだ。
「普段から楽天関連のサービスを使っている」「コストを抑えて取引したい」という方は、楽天証券の利用を検討してみよう。
マネックス証券
マネックス証券は、海外の投資商品に強みを持つ大手ネット証券だ。2024年10月時点では口座数が266万口座を超えており、ネット証券のなかでも高い人気を誇っている。
マネックス証券では、米国株式の取扱銘柄数が5,000銘柄を超えており、現物手数料は0米ドルから取引可能となっている。
世界最大のマーケットである米国市場のさまざまな銘柄を低コストで取引できることが特徴だ。
また、中国株式や海外ETFなどの商品も豊富に取り扱っている。海外の投資商品に関して充実したラインナップを提供していることがマネックス証券の強みである。
「米国株投資を始めたい」「中国株や海外ETFにも興味がある」という方は、マネックス証券の利用がおすすめだ。
auカブコム証券
auカブコム証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券会社である。
豊富な取引ツールや自動売買などを提供しており、高機能な分析ツールやリスク管理を行える自動売買システムを活用したい方に向いている証券会社だ。
取引ツールについては、高機能なトレーディングツール「kabuステーション」をはじめとしてテクニカル指標やチャートを分析できる高機能ツールが数多く提供されている。
スマホ版・PC版でさまざまなツールが提供されており、あらゆる場面で分析を行えることが特徴だ。
また、主要ネット証券最多の自動売買発注方式を提供しており、自動売買でのリスク管理が徹底されている。
現物取引だけでなく、信用取引や先物・オプション取引でも利用できるため、自動売買に興味がある方にもおすすめだ。
「ツールを駆使して取引したい」「自動売買を活用したい」という方は、auカブコム証券の利用を検討してみよう。
松井証券
松井証券は、投資サポートの充実度が高いことが魅力の証券会社だ。これまで投資経験が少ない初心者の方でも安心して利用できる点が特徴となっている。
松井証券では、投資先銘柄の選定や取引タイミングの相談を行える「株の取引相談窓口」を設けている。
ネット証券では珍しく、専用窓口で投資相談を無料で行えることが大きな魅力だ。
また、松井証券ではNISAにおける日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料となっている。低コストでNISA制度を活用できるため、投資初心者でもスタートしやすい。
「投資相談をしたい」「NISAを低コストで始めたい」という方は、松井証券の利用がおすすめだ。
あなたに合ったおすすめの証券会社の選び方
自分に合った証券会社を選ぶポイントとして以下の6つのポイントを押さえておこう。
- 取引コスト
- 取扱商品の充実度
- 使いやすさ
- 信頼性
- 付加サービス
- サポート体制
各ポイントを踏まえた上で、最適な証券会社を選択しよう。
取引コスト
まず、取引にかかるコストを比較しておこう。手数料の安さを重視するのであれば、ネット証券がおすすめだ。
各社で手数料体系が異なっているため、1日の約定金額や取引頻度に合わせて最適な証券会社を選択しよう。
取扱商品の充実度
証券会社で取り扱っている商品の充実度も比較しておきたい。
国内株式・外国株式・投資信託、債券、先物・オプション取引、コモディティなどの取り扱いをチェックし、自分が取引したい商品を扱っているかどうかを確かめよう。
また、NISAやiDeCoなどの制度に対応しているかどうかもチェックしておきたい。希望する投資ニーズを満たせる証券会社を選択しよう。
使いやすさ
PCやスマホ、アプリで提供されるツールの機能性や使いやすさもチェックしておきたい。
ツールは取引のたびに使うことになるため、ストレスなく利用できるツールを選択しよう。
また、投資情報を提供するサービスの充実度も確かめておくと良い。特に外国に投資を行う場合、海外のニュースを素早くキャッチできるかどうかは重要な要素だ。
信頼性
証券会社は大切な資産を預ける先であるため、信頼性の高さも重要なポイントとなる。大手証券会社や利用者数が多い証券会社は比較的信頼性が高いと言える。
また、金融庁に登録しているかどうかという点も事前にチェックしておこう。金融庁の登録がない業者は詐欺業者である可能性が極めて高いため注意が必要だ。
付加サービス
提供される付加サービスの質も比較しておこう。
クレジットカードによる投信積立のポイント還元率や銀行・クレジットカードとの連携サービスなどを比較し、自分に合った証券会社を選ぶと良い。
サポート体制
各証券会社で設けているサポート体制も重要な要素のひとつだ。特に、投資初心者の場合は電話やチャットでのサポートが充実している証券会社が安心である。
サポート窓口が電話しか用意されていない場合、受付時間以外にサポートを受けること自体が難しくなってしまう。
有人チャットやAIによるサポートなども設けている証券会社を選ぶと良いだろう。
ネット証券と対面証券を比較!どちらが良い?
ここまで、おすすめのネット証券や証券会社選びのポイントを紹介してきたが、実際に利用するのはネット証券と対面証券のどちらが良いのだろうか。
ここでは、ネット証券と対面証券の主な違いとそれぞれのメリット・デメリットを紹介していく。
ネット証券と対面証券の主な違い
ネット証券と対面証券の主な違いとして以下の3点が挙げられる。
- 店舗の有無
- 手数料
- サポートの充実度
対面証券では営業社員が在籍する店舗がある一方、ネット証券は原則として実店舗を持たない。実際に顔を合わせて相談できるという点では対面証券に軍配が上がる。
一方、ネット証券は店舗を持たない分だけコストが削減でき、取引手数料が対面証券よりも安い傾向にある。金融商品の売買等にかかるコストが主な違いのひとつだ。
また、ネット証券では問い合わせ窓口などは設けられているものの、基本的には銘柄選びや売買タイミングの判断などを助言してもらうことはできない。
対面証券ではアドバイザーが投資先の選定や購入手続きまですべてサポートしてくれるため、大きな相違点と言えるだろう。
ネット証券のメリット・デメリット
ネット証券のメリットとして「コストを抑えられる」「自分のペースで取引できる」という点が挙げられる。
店舗を持たない分だけ対面証券よりも手数料が安くなっており、コストを抑えて取引できることが特徴だ。
アドバイザーが担当することもないため、自分のペースでスピーディーに取引を行える点が魅力となっている。
一方で「投資判断を自分で行う必要がある」「誤発注のリスクがある」といったデメリットがある。
アドバイザーに担当してもらえないため、銘柄選定や売買タイミングはすべて自分で判断しなければならない。
また、注文手続きを自分で行うため、注文数量や発注する価格を間違えてしまうリスクがある点に注意が必要だ。
対面証券のメリット・デメリット
対面証券のメリットとして「直接サポートを受けられる」「投資助言を得られる」という点が挙げられる。
ネット証券とは違って対面で直接サポートを受けられるため、意思疎通を図りやすいことが特徴だ。
また、日々金融市場をチェックしているアドバイザーから投資助言を得られる点も対面証券の強みである。
一方で「手数料が高い」「取引をスムーズに行えない」というデメリットもある。
ネット証券に比べると手数料が高めに設定されており、取引コストが嵩んでしまう点に注意が必要だ。
また、対面証券では基本的にアドバイザーを通して取引を行うため、注文に時間がかかってしまうというデメリットもある。
ネット証券と対面証券のメリット・デメリットを比較し、自分に合う証券会社を選択しよう。
ネット証券でプロへの相談も可能!おすすめの相談先とは
ネット証券のデメリットとして「投資判断を自分で行う必要がある」と解説したが、ネット証券を利用する場合でもプロに相談できる。
ネット証券と提携しているIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に相談し、金融商品の取引を行うという方法だ。
ここでは、資産運用を専門家に相談するメリットやネット証券を利用してIFAに相談する方法を解説していく。
資産運用を専門家に相談するメリット
資産運用を専門家に相談するメリットとして「最適化された投資戦略を提案してもらえる」という点が挙げられる。
自身の状況にマッチした投資戦略で効率的に資産運用をスタートできることが大きな利点だ。
近年はインターネットやSNSでも簡単に投資情報にアクセスできるようになったため、自分で情報収集して投資判断を行おうと考えている方も多いだろう。
しかしSNS等で得られる投資情報はあくまでも「一般向けの情報」であり、あなたの資産状況や運用目的を考慮したものではない。
SNS等で得た情報が必ずしもあなたに合っているとは限らないのだ。
専門家に相談する場合であれば、プロがあなたの資産状況や運用目的などをヒアリングした上で投資戦略を構築してくれる。
一般向けの投資情報ではなく、あなたに最適化された投資情報を提供してくれるため、自分に合った方法で効率的に資産運用を行える。
効率的に資産運用をスタートさせるためにも、資産運用の専門家に相談して最適化された投資戦略を提案してもらおう。
IFAへの相談がおすすめ
前述の通り、IFAであればネット証券を利用していてもプロに相談しながら取引を行える。
IFAとは、金融機関から独立した立場で顧客の資産運用をサポートする専門家のことだ。
IFAは自社で商品を持たない代わりに、証券会社と業務提携を行うことで提携先の金融商品を顧客に提案・仲介するという役割を担う。
そのため、ネット証券と提携しているIFAを利用すれば、プロに相談しつつネット証券も利用できる。
IFAは証券会社からは独立した立場となっているため、中立な目線で顧客に最適な投資商品を提案できることが強みだ。
原則として転勤・異動などもなく、長期的に資産運用をフォローしてくれることが特徴となっている。
これから資産運用を始めようと考えている方は、中立な立場から長期にわたる投資助言を提供してくれるIFAへの相談がおすすめだ。
おすすめの証券会社で資産運用を始めよう
本記事では、おすすめのネット証券や証券会社選びのポイント、ネット証券・対面証券のメリット・デメリットを紹介してきた。
本記事の内容を参考に最適な証券会社を選び、資産運用を始めていこう。
ネット証券は対面証券と違って実店舗を持たないため、取引コストが安い点や自分のペースで取引できる点などが魅力となっている。
一方、アドバイザーが直接担当してくれるわけではないため、自分で投資判断をしなければならない点がネット証券のデメリットだ。
しかしネット証券と提携しているIFAであれば、ネット証券を利用しながらプロのアドバイザーに相談できる。
IFAは中立な立場で長期的に資産運用をサポートしてくれるため、投資初心者でも安心して相談できることが魅力だ。
ぜひこの機会にIFA検索サービスなどを利用し、信頼できる相談先を探してみてはいかがだろうか。