- 初心者におすすめの投資信託銘柄が知りたい
- 投資信託のランキングや最新情報を把握したい
- 投資信託を選ぶときに注意すべきポイントが知りたい
日本国内にはおよそ6,000本もの投資信託があり、豊富な投資先が取り揃えられている。
しかし、選択肢が多いほど「どのファンドを選べばいいのか分からない」、「ファンドによる違いが分からない」と悩みを抱える人もいるだろう。
本記事では、おすすめの投資信託について、純資産総額から見たランキング形式で10選紹介していく。
投資信託の人気おすすめランキング10選
2024年11月19日現在の純資産総額が大きいファンドについて、1位〜10位までランキング形式で紹介していく。
1位:eMAXIS Slim 米国株 S&P500
eMAXIS Slim 米国株 S&P500は、米国を代表する株価指数であるS&P500をベンチマークとするインデックスファンドだ。
三菱UFJアセットマネジメントが提供する「eMAXIS Slimシリーズ」は、低コストで運用できることが特徴で、本ファンドについても信託報酬が年率0.09372%となっている。
購入手数料もノーロードとなっているため、コストを気にせずに資産運用に取り組めることが魅力だ。
そのため、投資初心者からの人気も高く、2024年11月19日現在の純資産総額は60,361.93億円にものぼる。
「米国経済の成長性に期待している」、「なるべくコストを抑えて運用したい」という人は本ファンドを検討してみよう。
2位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
同じくeMAXIS SlimシリーズであるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」をベンチマークとするインデックスファンドだ。
投資先は日本を含む全世界の株式で、米国やイギリス、フランス、カナダ、中国、インドなど各国に分散投資している。
2024年10月末のマンスリーレポートでは2,648銘柄が組み入れられており、これだけの銘柄に分散投資ができるのは投資信託ならではの魅力だ。
また、本ファンドの信託報酬は年率0.05775%で、低コストで運用できることも特徴である。
「世界各国に幅広く分散投資したい」という人は、本ファンドへの投資を検討してみよう。
3位:アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信は、米国の成長性が高い株式へ投資するアクティブファンドである。
2024年10月末のマンスリーレポートでは49銘柄を組み入れており、マイクロソフトやAmazon、エヌビディア、メタ・プラットフォームズなど米国を代表する企業が上位を占めている。
信託報酬は年率1.727%となっており、アクティブ運用を用いていることからこれまで紹介した2つのファンドに比べるとやや高くなっている。
なお、アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信には分配方針や為替ヘッジ機能に応じてA~Fまでのコースがある。
本ファンドはあらかじめ提示された水準に従って分配金が支払われる「予想分配金提示型」かつ為替ヘッジなしで運用されるコースだ。
4位:SBI・V・S&P500インデックスF
SBI・V・S&P500インデックスFは、S&P500をベンチマークとするインデックスファンドだ。
2019年に設定された比較的新しいファンドであるが、すでに19,519.86億円もの純資産総額がある。
信託報酬は年0.0938%となっており、1位のeMAXIS Slim 米国株 S&P500とほぼ同程度となっている。
同じ投資対象でほぼコストも変わらないため、どちらを購入してもそれほど大きな違いはないといえるが、販売会社の数には注意したい。
SBI・V・S&P500インデックスFはeMAXIS Slim 米国株 S&P500に比べて販売会社が少なく、ネット証券を含めても14社となっている。
本ファンドを購入する際は、利用している金融機関で取り扱っているか確認しておこう。
5位:楽天・全米株式インデックス・ファンド
楽天・全米株式インデックス・ファンドは、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」をベンチマークとするインデックスファンドである。
投資対象は米国株で、2024年9月末のマンスリーレポートでは3,656銘柄が組み入れられている。
上位を占めるのはマイクロソフトやAmazon、アップル、エヌビディアで大型株に分散投資ができることが魅力である。
信託報酬は年0.162%程度で購入手数料もかからないので、安価に運用することが可能だ。
S&P500のインデックスファンドと悩む人も多いが、本ファンドはより米国市場に幅広く投資できることが特徴である。
「より多くの銘柄に分散投資したい」という場合は、本ファンドを検討してみるとよいだろう。
6位:インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)
インベスコ世界厳選株式オープンは、日本を含む世界の割安銘柄に投資するアクティブファンドである。
本ファンドには「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」の2つのコースがあるが、6位にランクインしたのは「為替ヘッジなし」のコースである。
2024年10月末のマンスリーレポートを見ると、米国やイギリス、オランダ、イタリアなどの欧米を中心に45銘柄が組み入れられており、厳選された銘柄で運用されていることが分かる。
アクティブファンドであるため、信託報酬は年1.903%とやや高いが、「割安株を中心に投資したい」という人は本ファンドへの投資が向いているといえる。
7位:アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)
3位のアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信と同じファンドだが、このBコースは分配金が支払われないことが特徴である。
3位のDコースについて、投資意向によっては「分配金を受け取る必要がない」という人もいるだろう。
分配金によるインカムゲインではなく、基準価額の値上がりによるキャピタルゲインを目指したい人は、Bコースの方がよいだろう。
また、Dコースは毎月分配が行われることから、NISAのつみたて投資枠・成長投資枠のいずれも対象外となっている。
一方、Bコースは成長投資枠の対象となっているため、非課税制度を活用したい場合もBコースを選ぶことがおすすめだ。
8位:netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
netWIN GSテクノロジー株式ファンドは、米国のIT関連企業に投資するアクティブファンドである。
「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」の2つのコースがあり、8位にランクインしたのは「為替ヘッジなし」のコースである。
2024年10月のマンスリーレポートでは、組入銘柄が29銘柄となっており、多くの銘柄を組み入れて運用するのではなく、ファンドマネージャーによって選定された少数の銘柄で運用していることが分かる。
9位:グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)
未来の世界(ESG)という愛称で知られる本ファンドは、企業の成長性だけでなくESGへの取り組みへの評価に基づいて選定された銘柄に投資するアクティブファンドだ。
世界的にネットゼロやカーボンニュートラルへの取り組みが進められていることを受けて、投資家でもESG投資への関心が高まっている。
「環境保護へ取り組む企業を応援したい」、「ESG銘柄へ分散投資したい」という人は、本ファンドを検討してみよう。
10位:ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドは、高配当利回りの公益株に投資するアクティブファンドである。
水道やガス、通信などのインフラ企業は、景気に左右されにくく、業績を安定させやすい特徴がある。
本ファンドはそうしたインフラ企業に分散投資しており、その収益を毎月分配で還元している。
「投資の楽しみが欲しい」、「公益株に投資したい」という人は、本ファンドへの投資を検討してみよう。
初心者におすすめの投資信託の選び方
「ファンドの選び方が分からない」という人には、下記4つのステップに沿って投資先を絞っていくことがおすすめだ。
- 運用意向を明確にする
- 安定型?積極型?
- 投資対象を絞る
- 外国資産?国内資産?
- 運用方法を絞る
- アクティブ運用?インデックス運用?
- コストや純資産総額を比較する
まずは、自分の運用意向を明確にしておく必要がある。積極的にリターンを狙いたいのか、リスクを抑えて安定的な運用がしたいのか、ライフプランと合わせて考えてみよう。
次に、投資意向に照らして投資対象を絞る。仮に「リスクを抑えて運用したい」という場合は、債券を中心にしたファンドやバランスファンドなどが向いているだろう。
投資対象が決まったら、運用方法で絞るステップに進む。
「市場と同程度の値動きを目指したい」という場合はインデックス運用、「市場を上回る運用を目指したい」という場合はアクティブ運用のファンドを探してみよう。
そこまでファンドが絞れたら、最後に運用にかかるコストや純資産総額を比較する。
同じような運用方針を取っているファンドであっても、コストや純資産総額などのスペックが大きく異なることがある。
複数のファンドを比較したうえで、最も投資意向に適したものをピックアップしてみよう。
ここに注意!初心者におすすめしない投資信託の特徴とは
投資信託にはさまざまな投資方針や運用方法があり、リスクの大きさもさまざまだ。
よりリスクを抑えて運用したい人や、運用経験が浅い人は、下記のようなファンドは避けた方がよいといえるだろう。
- テーマ型投資信託
- レバレッジ型投資信託
- 毎月分配型投資信託
- 手数料が高い投資信託
たとえば、テーマ型投資信託やレバレッジ型投資信託は短期で大きな利益を狙える可能性があるものの、その分リスクも大きくなる。
リスクを取って運用したい人であれば問題ないが、投資初心者にはあまり向かないかもしれない。
また、毎月分配型投資信託は、一見「毎月分配金が受け取れるのは魅力的」と感じるかもしれない。
しかし、投資信託では元本払戻金を受け取る場合もあり、必ずしも利益だけが支払われるわけではない。
長期的に資産を増やしていきたい人は避けた方がよいだろう。
どの投資信託を買うか悩んだら、プロへの相談がおすすめ!
数多くの投資信託の中から、自分に適したファンドを見つけるのはそう簡単なことではない。投資信託選びに悩んだら、プロへ相談することもおすすめだ。
ここからは、プロへ相談するメリットと、相談先の探し方について紹介していこう。
投資信託選びをプロに相談するメリット
投資信託は、ファンドによって投資方針や運用方法が大きく異なる。
自分に合ったファンドを選ばなければ、リスクが大きくなりすぎたり、期待したリターンが得られなかったりする可能性がある。
その点プロへの相談は、投資家の意向をしっかりと踏まえたうえで、その意向に適したファンドを提案してくれる。
また、複数のファンドに投資する際も、全体のポートフォリオを考えながら組み合わせを提案してもらえるため、適切な分散投資が行えるメリットがある。
主な相談先
主な相談先には証券会社や銀行などが挙げられるが、最近ではIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)へ相談する投資家が増加している。
IFAとは金融機関に所属していないアドバイザーで、中立の立場でアドバイスをしてくれることが大きな魅力だ。
「プロの意見を直接聞きたい」、「顧客目線でアドバイスしてほしい」という人は、IFAへの相談を検討してみよう。
おすすめ投資信託の中から自分に合ったファンドを探そう
投資信託には数多くの種類があり、その中から自分に適したものを選定する必要がある。
より投資意向に合ったものを選ぶためには、投資対象や運用方法、コストなどで絞りながら選んでいくことがおすすめだ。
また、ファンド選びはプロに相談することも検討したい。
IFA検索サービスなどを活用して、自分にピッタリの相談先を探してみよう。