- みずほ証券の悪い評判は本当?
- みずほ証券の利用者の口コミが知りたい
- みずほ証券を利用するメリット・デメリットが知りたい
みずほ証券は、メガバンクの一つであるみずほフィナンシャルグループ傘下の証券会社だ。
野村證券・大和証券・SMBC日興証券・三菱UFJモルガン・スタンレー証券と並ぶ大手証券会社の一つとして知られており、全国に200以上の支店がある。
知名度は高いが、手数料自由化に伴い低コストを謳うネット証券が口座数を伸ばしており、みずほ証券には悪い評判も一定数存在する。
本記事では、利用者へのアンケート結果をもとに、みずほ証券の評判・口コミやメリット・デメリットを詳しく解説していく。
みずほ証券の利用を検討している人や、資産運用を専門家に相談したい人はぜひ参考にしてほしい。
みずほ証券の良い評判・口コミ
みずほ証券の利用者から寄せられた良い評判や口コミは、以下のとおり。
証券会社の担当の方と対面取引することが出来るので、初心者の時にアドバイスをもらいながらデイトレードを行いました。非常に頼りがいのある証券会社です。
担当の方がとても丁寧に対応してくれました。自分が分からないところも詳しく教えてくれ、不安感がなくなりました。
定期的に担当者が連絡をくれたり、顔を出してくれるところ。みずほ銀行の口座があるため、連携がスムーズなところ。
対面で担当者のアドバイスを受けながら取引できる点や、担当者が手厚く対応してくれる点を評価する声が多い。
みずほ銀行に口座があると、リアルタイムで証券口座に入金できるサービスもあり、スムーズに連携できるところも良い評判・口コミにつながっている。
- 出典:アドバイザーナビ株式会社が実施したアンケート調査
みずほ証券の悪い評判・口コミ
一方で、悪い評判や口コミもある。
サイトやアプリが使いにくくシステム全般に信用ならない。みずほ銀行含めイチからシステムを作り直してほしい。
各種手続きの際にコースをネット中心にしていると窓口では何もできない。手数料も高く、ネット証券の方が利便性が高い。
手数料が約定だけで1,000円以上かかってくるので、取引でほとんど利用しなくなりました。手数料が高すぎて損するだけです。
みずほフィナンシャルグループはシステム障害が多く、傘下のみずほ証券のシステムも決して使いやすいとはいえない。
みずほ証券に限らないが、対面証券会社の手数料はネット証券と比べて高く、コストの高さを不満に感じる声が多い。
この他に、利用者のリスク許容度を超えた商品を提案してくるという旨の口コミもあった。
対面証券会社は営業員の力量によって評判の良し悪しが左右される面があり、担当者と合わない場合は悪い評判・口コミにつながりやすい。
- 出典:アドバイザーナビ株式会社が実施したアンケート調査
評判・口コミからみるみずほ証券のメリット
評判・口コミからみるみずほ証券のメリットは、以下の3つ。
- 専門家のアドバイスを受けながら取引できる
- 担当者の対応が丁寧
- IPOの割当株数が多い
みずほ証券は実店舗のある証券会社であるため、各店舗の担当者(営業員)からアドバイスを受けられる。
自分で投資先を決めて取引できない人にとっては、頼れる相談先の一つになるだろう。
担当者の当たり外れはあるが、対応が丁寧という評判も一定数見られる。
また、みずほ証券は野村證券・大和証券・SMBC日興証券・三菱UFJモルガン・スタンレー証券と並ぶ大手証券会社の一つであり、IPO(新規公開株)の実績も豊富だ。
みずほ証券はIPOの引受金額で毎年TOP5に入っており、ネット証券と比べて割当株数が多い。
保有資産額によってはまとまった株数を割り当ててもらえる場合もあるので、IPO投資に興味がある人にもおすすめできる。
評判・口コミから見るみずほ証券のデメリット
評判・口コミからみるみずほ証券のデメリットは、以下の3つ。
- サイトやアプリが使いにくい
- 手数料が高い
- 営業員が売りたい商品を提案してくる
サイトやアプリなどツール面の不満は、みずほ証券に対する評価が低い人を中心に目立っている。
最初からネットでの取引を前提にした証券会社ではないため、サイトやアプリの使いやすさはネット証券に劣る。
手数料の高さは、良い評判・悪い評判を問わず指摘する人が多い。
また、「お客様のためになる商品」ではなく「自分が売りたい商品」を提案してくる担当者もいる。
みずほ証券の手数料は本当に高いのか?
みずほ証券の手数料は高いという口コミが多数あるが、本当に高いのだろうか。SBI証券をはじめとした大手ネット証券と比較しつつ検証してみる。
みずほ証券の手数料体系
みずほ証券は、窓口やコースに応じて日本株の手数料が異なる。
3サポートコース | ダイレクトコース | ||||
---|---|---|---|---|---|
対面 | コールセンター | インターネット | コールセンター | インターネット | |
最低手数料 | 2,750円 | 2,750円 | 1,045円 | ||
100万円以下 | 1.155% | 1.03367% | 0.5775% | 0.924% | 0.3465% |
100万円超300万円以下 | 0.88%+2,750円 | 0.7876%+2,462円 | 0.44%+1,375円 | 0.704%+2,200円 | 0.264%+825円 |
300万円超500万円以下 | 0.825%+4,400円 | 0.73832%+3,938円 | 0.4125%+2,200円 | 0.66%+3,520円 | 0.2475%+1,320円 |
500万円超1,000万円以下 | 0.693%+1万1,000円 | 0.62018%+9,845円 | 0.34650%+5,500円 | 0.5544%+8,800円 | 0.2079%+3,300円 |
1,000万円超3,000万円以下 | 0.561%+2万4,200円 | 0.50204%+2万1,659円 | 0.2805%+1万2,100円 | 0.4488%+1万9,360円 | 0.1683%+7,260円 |
3,000万円超5,000万円以下 | 0.253%+11万6,600円 | 0.22638%+10万4,357円 | 0.1265%+5万8,300円 | 0.2024%+9万3,280円 | 0.0759%+3万4,980円 |
5,000万円超1億円以下 | 0.011%+23万7,600円 | 0.00979%+21万2,652円 | 0.0055%+11万8,800円 | 0.0088%+19万80円 | 0.0033%+7万1,280円 |
1億円超 | 28万1,600円 | 25万2,032円 | 14万800円 | 22万5,280円 | 8万4,480円 |
ダイレクトコースでインターネット取引をすれば、店舗での相談ができないかわりに、電話や対面での取引と比べて手数料は安くなる。
大手ネット証券との手数料比較
ただしインターネットで取引をするなら、みずほ証券よりも大手ネット証券を利用したほうが手数料が安い。
日本株 | 米国株 | 投資信託 | |
---|---|---|---|
みずほ証券 | 1,045円~ | 6,050円+0.2% | 商品により異なる |
SBI証券 | 無料 | 0.495%(上限22ドル) | 無料 |
楽天証券 | 無料 | 0.495%(上限22ドル) | 無料 |
マネックス証券 | 55円~ | 0.495%(上限22ドル) | 無料 |
auカブコム証券 | 100万円まで無料 | 0.495%(上限22ドル) | 無料 |
松井証券 | 50万円まで無料 | 0.495%(上限22ドル) | 無料 |
出典:みずほ証券、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券
みずほ証券の手数料が高い理由
みずほ証券の手数料が高い理由は2つある。
- 人件費や店舗維持費などのコストが高い
- コールセンターで投資情報の収集や投資相談ができる
みずほ証券は全国に221店舗あり、7,000人以上の従業員を抱えている。みずほ証券のコストの高さは、大手ネット証券の決算資料と比較すれば明らかだ。
みずほ証券 | SBI証券 | |
---|---|---|
コスト(販売費+管理費) | 1,403億8,200万円 | 309億7,000万円 |
コストのすべてが手数料に反映されているわけではないが、コストの高さと手数料の高さは、無関係ではないだろう。
コールセンターで投資相談ができるメリットはあるものの、プロに相談したいならみずほ証券以外の選択肢もある。
資産運用はプロに相談すべき?みずほ証券以外の相談先も紹介
プロに相談したから資産運用で成果が出るとは言い切れないが、自分で投資先を決められない場合は、一度プロに相談してみるのも選択肢の一つだ。
ここでは、みずほ証券以外の相談先も紹介する。
資産運用を専門家に相談するメリット
資産運用を専門家に相談するメリットは3つある。
- 投資家に必要な心理面でのサポートが受けられる
- 相場全体の動向を踏まえたアドバイスが受けられる
- 特定の金融機関に属さないプロなら中立的なアドバイスも期待できる
どんなに良い商品でも、高いときに買って安いときに売ったら、必ず損をする。特に売る際は投資家心理によって左右されやすく、結果として狼狽売りをしてしまう人も少なくない。
プロがいれば、心理面でのサポートによりこのような狼狽売りの頻度をある程度抑えられるだろう。
専門家は、常日頃から相場の動向を観察しているため、個別企業の株だけでなく政治や世界経済などさまざま観点からアドバイスができる。
自分で情報収集ができない人にとっては、大局観のあるプロのアドバイスは貴重だ。
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)など特定の金融機関に属さない専門家なら、金融機関が販売する商品にとらわれることなく、中立的な立場からアドバイスできる。
資産運用の主な相談先
資産運用の主な相談先は以下の3つ。
- 証券会社
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)
証券会社は、株や投資信託など幅広い商品を扱う金融機関だ。みずほ証券をはじめとした対面の証券会社なら、各支店にいる専門家(営業員)に相談できる。
担当者によって当たり外れはあるが、自信を持って投資先を選べない人にとっては、参考になるだろう。
より中立的な立場からアドバイスを受けたいなら、FPやIFAに相談するのも手だ。
FPは個別商品の提案はできないが、家計の見直しや老後の生活設計など「お金」に関する相談ができる。
資産運用についても、個別具体的な商品を除いた内容であれば相談可能だ。
IFAは、特定の金融機関に属さない独立系のアドバイザーだ。証券会社の営業員のように会社の営業実績にとらわれることなく、金融商品の提案が受けられる。
証券会社に相談すると自社にメリットのある商品しか提案されないのではという不安があるなら、IFAへ相談してみよう。
みずほ証券の評判を知って証券会社以外の専門家にも資産運用相談をしてみよう
本記事では、みずほ証券の特徴や評判・口コミ、メリット・デメリットを解説した。
担当者の丁寧な対応やIPO(新規公開株)の割当株数が多いことを評価する声がある一方で、サイト・アプリの使いにくさや手数料の高さは改善してほしいという声がある。
自分で運用先を決められない人は、相場の変動時にアドバイスを受けられる専門家の存在は重要だ。
自分で冷静に判断できるなら不要だが、そうではない人は狼狽売りを避けるためにも専門家に頼るメリットがある。
専門家によるアドバイスを希望するなら、IFA検索サービスなどを利用してみよう。