FX自動売買はおすすめしない？自動売買のよくある失敗例と利益を出すためのコツを解説

投資判断に自信がない方や、感情に流されやすい場合、FXで自動売買を取り入れたほうが利益が出る可能性が高いといえる。

本記事では、FXに自動売買を取り入れるべきか否かの理由や、利益を出すためのコツを解説する。

記事後半では、FXの自動売買に向いている・向いていない方の特徴や、おすすめのFX口座も紹介するため参考にしていただきたい。

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なぜ自動売買はおすすめしないと言われるのか

「自動売買はおすすめしない」と言われる理由は、市場環境の急激な変化に対応できない点である。

自動売買のプログラムは、過去のデータやあらかじめ設定されたルールに基づいて取引をおこなう。

そのため、政治・経済イベントや市場の急変時には、必ずしも適切な対応ができないケースが多い。

例えば、急激な円安や、地政学的リスクによる相場の乱高下などの異常事態の際、自動売買システムがこのような複雑な状況を正確に判断し、適切な取引を行うことは難しいのだ。

次に、システムの技術的な問題点も理由の一つだ。通信障害やプログラムのバグ、サーバーダウンなどが発生した場合、意図しない取引につながる可能性がある。

逆に、必要な取引ができなくなるケースもあるだろう。

特に24時間稼働するFX市場では、寝ている間に想定外の大損が発生する危険性があるため、自動売買の利用は慎重に検討していただきたい。

さらに、多くの自動売買システムは、特定の相場環境でしか機能しない場合がある。

レンジ相場に強いプログラムがトレンド相場で大損を重ねるなど、市場の状況によって期待通りの結果が得られないことも少なくない。

このように、自動売買は便利なツールであるが「全自動で利益が出る」という考えは危険である。

まずは手動でFX取引の基礎を学び、市場を理解してから導入を検討するのが賢明だ。

自動売買でよくある失敗談6選

次に、自動売買でよくある失敗談6選を見ていこう。

放置していた

自動売買は「設定すれば勝手に取引してくれる」という認識から、多くの方が完全放置してしまう失敗に陥る。

市場は変化するため、自動売買システムの設定が現在の相場に適していない可能性がある点を押さえておくと良い。

例えば、レンジ相場用の設定で運用していたのに、突然大きなトレンドが発生した場合、システムは適切に対応できずに連続で損失が出るケースがある。

特に、レバレッジをかけた取引では、放置による損失が雪だるま式に膨らむリスクが高い。

自動売買は便利なツールであるが、定期的なモニタリングと設定の見直しは必須だ。最低でも1日1回は取引状況を確認し、必要に応じて設定を調整する習慣をつけよう。

相場のトレンドとシステムの設定があっていなかった

自動売買システムの最大の弱点は、市場環境の変化に柔軟に対応できない点である。一度設定したシステムを、そのまま使い続けることで大損するケースが多い。

例えば、レンジ相場用に設定されたシステムを、トレンド相場で使用してしまうなどだ。

この場合、システムは相場の下落局面で買い続け、上昇局面で売り続けるため、大きな損失につながる可能性が高い。

自動売買システムを使用する際は、現在の相場環境をしっかりと分析し、それに合わせた設定に調整しよう。

急な為替変動に対応できなかった

自動売買システムは、急激な為替変動への対応力の低さが欠点である。

通常のプログラムは、過去のデータに基づいた一定のパターンで動作するため、想定外の相場動向には対処できない。

例えば、主要中央銀行の突発的な、金融政策変更時の動きが挙げられる。予想外の利上げや利下げの発表により、数分で数円単位の為替変動が起こるケースがある。

システムが認識して対応するまでのタイムラグで、すでに大きな損失が発生する可能性が高い。

さらに、夜間の経済指標発表や、アジア市場の急激な変動など、人為的な監視が難しい時間帯での急激な相場変動は特に危険だ。

自動売買システムは、このような急激な変化に対して、適切な損切りや利益確定の判断を下すことが難しい場合がある。

自動売買を活用したい方は、急激な相場変動に備えて、必ず強制ロスカットの設定を行い、想定外の大損を防ぐ仕組みを作っておこう。

証拠金が足りなかった

自動売買システムを運用するうえで、最も致命的な失敗の一つが証拠金の管理不足である。

例えば、複数通貨ペアで同時に取引を行うシステムの場合、それぞれの必要証拠金が加算されていく。

1通貨ペアあたりの取引量は少なくても、複数の建玉を保有することで、想定以上の証拠金が必要となる。値動きの激しい時間帯では、証拠金維持率が急激に低下する。

また、レバレッジを高く設定したまま自動売買を行うケースも危険だ。相場が急変した際、追加証拠金が発生し、対応が間に合わずポジションが強制決済される場合もある。

特に、深夜や早朝などの市場監視が難しい時間帯では深刻な事態となりかねない。

自動売買では、必要証拠金の2倍以上の余裕を持って運用するのがおすすめだ。また、定期的に証拠金維持率をチェックし、必要に応じて取引量を調整しておくと良い。

短期間で利益を出そうとした

自動売買システムを導入する際、多くの初心者が陥る失敗は「短期間で大きな利益を得ようとする」考え方である。

例えば、利益確定の幅を極端に小さく設定し、その代わりに取引頻度を上げるケースなどだ。

一見、小さな利益を積み重ねる堅実な戦略に思えるが、実際には取引コストが増加し、わずかな相場変動で損失が膨らむリスクが高まる。

スプレッドだけでも、取引回数が増えれば大きなコストとなるだろう。

また、短期的な利益を追求するあまり、レバレッジを必要以上に高く設定してしまう方も多い。

わずかな値動きで証拠金維持率が大きく変動する原因となり、最悪の場合、資金をすべて失うことにもなりかねない。

自動売買は、長期的な視点で運用することで真価を発揮するツールだ。月利5%程度の堅実な目標設定からはじめると、安定した運用ができるだろう。

FXの知識を身につけようとしなかった

自動売買システムを導入する方の中には、「システムが全てやってくれる」という誤った認識から、FXの基礎知識を軽視してしまうケースが多い。

例えば、通貨ペアごとの値動きの特徴や、取引時間帯による流動性の違いを理解していないため、不適切な通貨ペアを選択してしまう場合がある。

ポンド/円やユーロ/円など値動きの激しい通貨ペアを、十分な知識がないまま取引して損失を拡大させることも少なくない。

また、経済指標の重要性を理解していないために、雇用統計の発表時など、相場が大きく動く時間帯にも通常通り自動売買を稼働させてしまう。

さらに、スワップポイントの仕組みを理解していないため、長期保有に適した通貨ペアを見極められないこともあるだろう。

自動売買は便利なツールであるが、あくまでもFX取引の「補助」として捉えるべきだ。基礎的な知識を身につけ、システムの特性を理解したうえで運用しよう。

自動売買が向いている人・向いていない人の特徴

ではFXで自動売買が向いている人と、向いていない人の特徴は何か解説する。

自動売買が向いている人の特徴

まずは、自動売買が向いている人の特徴を見ていこう。

仕事で多忙な人

FXの自動売買は、仕事で忙しい方におすすめの取引手段である。

特に、日中は仕事に専念しなければならないサラリーマンや、不規則な勤務時間で働く社会人にとって大きなメリットがある。

24時間稼働するFX市場において、常時モニタリングすることは現実的ではない。自動売買システムがFX取引をサポートしてくれると、安心して利用できるだろう。

ただし、完全放置は禁物である。最低でも1日1回は取引履歴や保有ポジションの確認をおこない、必要に応じて設定を調整することも重要だ。

感情に流されやすい人

FX取引では、感情的な判断は大損につながる要因となる。

特に、損失を取り戻そうとして取引額を増やしたり、利益が出ている時に冷静さを失って過度なリスクを取ったりする傾向がある方は、自動売買システムがおすすめだ。

自動売買システムの最大の利点は、設定したルール通りに淡々と取引できる点である。

「もう少し待てば」「ここまで来たから」といった感情的な判断を排除し、一貫した取引を継続できる。冷静な判断が難しい状況でも、感情に振り回されず投資を続けられるだろう。

投資判断に自信がない人

エントリーやクローズのタイミング、取引量の設定など、投資判断に迷いを感じる方は少なくない。

特に、「このタイミングで取引すべきか」「この建玉をいつ手仕舞うべきか」といった判断に自信が持てない場合、自動売買システムを使うと良いだろう。

自動売買システムは、あらかじめ設定されたルールに基づいて機械的に取引を行うため、投資判断の迷いを解消できる。システムに従うことで、一貫した投資戦略を取れるだろう。

長期的な視点で投資できる人

短期的な損益に一喜一憂せず、長期的な視点で運用できる方は、FXの自動売買との相性が良い。

月利10%以上といった非現実的な利益を追求するのではなく、年利5%程度の堅実な目標を持って運用するのがおすすめだ。

特に、レンジ相場やトレンド相場などの市場環境の変化を理解し、それに合わせてシステムの設定を調整できる投資家に向いている。

相場は常に変化するため、一時的な損失を受け入れながらも、長期的な収益を目指せる投資家が成功しやすい。

分散投資をしたい人

一つのシステムに全資金を集中させると、大損するリスクにつながりやすい。複数の自動売買システムを使い分けたり、異なる通貨ペアで運用したりすることで、リスクを分散できる。

例えば、レンジ相場に強いシステムとトレンド相場に強いシステムを併用したり、ドル/円とユーロ/円など異なる通貨ペアで運用するシステムを組み合わせたりするのがおすすめだ。

一つのシステムが大損した場合でも、全体としての損失を最小限に抑えられる。

自動売買が向いていない人の特徴 

次に、自動売買が向いていない人の特徴を見ていこう。

投資経験が浅い人

投資経験の浅い人がFX自動売買に手を出すと、大損するリスクが高い。相場の基本的な値動きや、為替変動要因を理解していない状態では、システムの設定に適切に対応できない。

例えば、取引時間帯によって、値動きの特性が異なることを知らないまま運用をはじめるなどだ。相応しくない設定値のまま取引を続けると、予期せぬ損失を被ることになる。

市場の分析力が不足している人

自動売買は便利なツールだが、市場分析力が不足している投資家が使用すると大損するリスクがある。

現在の相場がトレンド相場なのかレンジ相場か、それぞれの局面でシステムをどう調整すべきかの判断ができない。

システムに任せきりにするのではなく、市場環境を適切に分析できる力を身につけてから導入すると良いだろう。

短期的に利益を得たい人

自動売買システムで短期的な利益を追求しようとすると、大損するリスクが高まる。

「月利30%」「週利10%」といった非現実的な目標を設定し、過度な取引頻度やレバレッジ設定でシステムを運用してしまう方も多いだろう。

短期で利益を追求すると、取引コストが増加し、わずかな相場変動で証拠金が大きく減少するケースに陥りやすい。FXの自動売買は、長期的な視点での運用に利用しよう。

自動売買で利益を出すためのコツ

ここからは、自動売買で利益を出すためのコツを解説する。

長期目線で運用する

FXの自動売買で大損しないためには、長期的な視点での運用が大切である。

自動売買システムは、相場の上昇・下降を繰り返しながら、徐々に利益を積み上げていく特性がある。

短期的な損失にとらわれず、3ヵ月、半年、1年といった長期スパンで成果を判断すると良いだろう。

実績・信頼のあるシステムで取引する

実績と信頼性の高いシステムを選ぶことも、FXの自動売買で大損しないために重要な要素の一つである。例えば「月利40%達成」などの誇大広告のシステムには要注意だ。

信頼できる証券会社が提供する自動売買システムや、長期的な運用実績が公開されているシステムを選ぶと良い。

また、システムの特性はトレンド追随型なのか、レンジ相場特化型かなどを確認し投資方針に合ったものを洗濯しよう。

放置しすぎず相場もチェックする

システムを完全放置すると、FX自動売買で大損しかねない。最低でも1日1回は取引履歴をチェックし、保有ポジションの状況や証拠金維持率を確認しよう。

さらに、重要な経済指標の発表前には相場環境を自分の目で確認し、必要に応じてシステムを一時停止することも検討すべきだ。

FXの自動売買は、あくまでもツールである点を押さえて利用しよう。

十分な証拠金を用意する

FX自動売買での大損を防ぐために、必要証拠金の2倍以上の資金を用意するのがおすすめである。

レバレッジを抑えめに設定し、余裕を持った証拠金で運用できると、急激な相場変動にも耐えられる。

例えば、為替相場が急変した際に証拠金維持率が急落し、強制ロスカットとなって大損を被るリスクを抑えられる可能性が高い。

資金に余裕を持った運用を心掛けながら、うまく自動売買を利用しFX取引をおこなおう。

自動売買におすすめのFXツール3選

最後に、自動売買におすすめのFXツール3選を紹介する。

トレイダーズ証券「みんなのシストレ」

みんなのシストレは、他社の自動売買サービスが最低5,000通貨からの取引なのに対し、1,000通貨（0.1Lot）という少額から取引できる点が特徴だ。

さらに、実際のトレーダーの取引をもとにした24時間自動売買ができる特徴もある。

また、専用のスマホアプリが用意されており、取引状況をリアルタイムで確認できるため、大きなメリットだろう。

さらに、口座開設、口座維持、取引、出金などの各種手数料が無料なのも魅力である。実際の口コミでは、

といった声が目立ち、収益面での評価が高い。

インヴァスト証券「トライオートFX」

トライオートFXは、複雑な設定をせずにルールを選ぶだけで、自動売買がはじめられる点が特徴だ。

誰でも簡単に取引を開始できるシステムで「ルールを選ぶ」「取引を見守る」「運用を見直す」という3ステップで運用できる。

さらに、自動売買手数料を完全撤廃し、代わりに自動売買専用スプレッドを導入している。

このスプレッドは他社の自動売買サービスと比較しても狭く設定されており、取引コストの面でも大きなメリットだろう。

実際の口コミでは、

という声も見られる。

外為オンライン「iサイクル2取引」

iサイクル2取引は、相場の上下変動を自動で捉えて24時間取引を行うシステムが特徴だ。

さらに、相場変動に合わせて自動で追従する機能があり、2〜3ヵ月程度の中長期運用に適している点も魅力である。

実際の口コミでは、

といった声があり、コツコツと利益を積み上げられるシステムとして評価が高い。

この機会に、外為オンライン「iサイクル2取引」の利用を検討してみてはどうだろうか。

FXの自動売買で大損しないように正しく利用しよう！

FX自動売買では、放置しすぎたり、相場環境と設定が合っていなかったりなどの失敗が多く見られる。

大損を避けるためには、自動売買を使うことに向いているタイプか見極めることが重要だ。

利益を出すためには、長期目線での運用や実績のあるシステムの選択がポイントとなる。

おすすめの自動売買ツールは、みんなのシストレやトライオートFX、iサイクル2取引などだ。

この機会に、自動売買を使ったFX取引をはじめてみてはどうだろうか。