- DMM FXのスプレッドが知りたい
- DMM FXの取引コストの計算方法が知りたい
- DMM FXのスワップポイントが知りたい
DMM FXで取引をする場合、「DMM FXのスプレッドやスワップポイントを知りたい」「DMM FXでは取引コストとしてどのようなコストがどれくらいかかるのか気になる」などの悩みや疑問を抱いている方も少なくないだろう。
FX取引で利益を出すためには、手数料や取引条件について正確に理解していなければ、損をしてしまうかもしれない。
そこで本記事では、DMM FXで必要な取引手数料・スプレッド・スワップポイントを他社と比較しながら解説する。
また、レバレッジ取引の仕組みやメリット・デメリットだけでなく、運用額を決める際に必要な観点などもあわせて説明する。
FX取引経験のない初心者から、スワップポイントやレバレッジを有効活用したい中級者まで、幅広い投資家にとって必見の内容だ。
ぜひこの記事を最後まで読んで、DMM FXで資産やリスクを適切に管理しながら、効率的に収益を増やそう。
DMM FXのスプレッド・取引手数料
FX取引では、手数料とは主に「スプレッド」のことを指すが、FX取引におけるスプレッドとはどのようなものであるのだろうか。
FX取引におけるスプレッドとは、買値と売値の差額のことだ。簡単に言うと、取引手数料のようなものである。
たとえば、海外旅行をするために両替する場合、出国時と入国時では買値と売値が異なる。
日本円から米ドルに交換する際の為替レートが1米ドル153.38円だとしても、米ドルから日本円に交換する際は同時刻でも1米ドル152.38円と異なる。
ニュース番組で「現在の外国為替市場の円相場は152円10〜20銭で取引されている」という為替レートに関する報道も同様だ。これは、1米ドルの買値が152円20銭、売値が152円10銭であることを意味している。
このように、外国為替取引では通貨を売るときと買うときでレートが異なり、その差額をスプレッドと呼んでいる。
FX会社や通貨ペアなどによってスプレッドの数値は異なり、スプレッドが狭いほどトレーダーは利益を狙いやすいのだ。
FX取引のスプレッドは、取引する度に実質的な手数料として支払わなければいけない。
スプレッド以外にも、取引手数料・ロスカット手数料・入出金手数料・スワップポイントなど、別でコストがかかってしまうケースもある。
しかし、国内の主要なFX会社では、スプレッド以外の手数料は無料にしていることが珍しくない。
スプレッドが狭いFX会社や手数料がかからないFX会社を選ぶとコストを抑えられるだろう。
DMM FXのスプレッドはどのくらい?
DMM FXは原則として固定スプレッドを採用しているが、祝日や主要な経済指標が発表される日には、流動性が低くなりスプレッドが広くなることもある。
DXX FXのスプレッドは比較的狭いとされているが、どれくらいかかるのだろうか。
ここでは、DMM FXのスプレッドが具体的にどれくらいかかるのかについて解説する。
他の代表的なFX会社のスプレッドを比較しながら、おすすめの通貨ペアについても紹介する。
主な通貨ペアのスプレッド一覧と業界平均との比較
DMM FXでは21種類の通貨ペアを取り扱っており、そのなかでも代表的な通貨ペアのスプレッドは以下のとおりだ。
通貨ペア | スプレッド | |
---|---|---|
コアタイム(9:00〜翌5:00) | 左記以外(5:00〜9:00) | |
USD/JPY(米ドル/円) | 0.2銭 | 0.2~3.9銭 |
EUR/JPY(ユーロ/円) | 0.4銭 | 0.4~9.9銭 |
GBP/JPY(ポンド/円) | 0.9銭 | 0.9~14.9銭 |
AUD/JPY(豪ドル/円) | 0.5銭 | 0.5~8.9銭 |
NZD/JPY(NZドル/円) | 0.7銭 | 0.7~11.9銭 |
CHF/JPY(スイスフラン/円) | 0.8銭 | 0.8~28.9銭 |
CAD/JPY(カナダドル/円) | 0.6銭 | 0.6~10.9銭 |
ZAR/JPY(南アランド/円) | 1.0銭 | 1.0~2.9銭 |
MXN/JPY(メキシコペソ/円) | 0.2銭 | 0.2~1.9銭 |
EUR/USD(ユーロ/米ドル) | 0.3pips | 0.3~4.9pips |
GBP/USD(ポンド/米ドル) | 1.0pips | 1.0~9.9pips |
通貨ペアのスプレッドを縮小する動きがあった2020年以降、DMM FXにおけるスプレッドは年々狭くなっていることもあり、DMM FXのスプレッドは比較的狭いと言える。
DMM FXのスプレッドが狭いことは、他の代表的なFX会社と比較しても大差はない。
実際に、代表的な5社(GMOクリック証券・GMO外貨・みんなのFX・外為どっとコム・LINE FX)のスプレッドを比べてみよう。
DMM FX | GMOクリック証券(FXネオ) | GMO外貨 | みんなのFX | 外為どっとコム | LINE FX | |
---|---|---|---|---|---|---|
コアタイム | 9:00〜翌5:00 | 9:00〜翌3:00 | 8:00〜翌3:00 | 8:00〜翌5:00 | 9:00〜翌3:00 | 9:00〜翌5:00 |
USD/JPY(米ドル/円) | 0.2銭 | 0.2銭 | 0.2銭 | 0.2銭 | 0.2銭 | 0.2銭 |
EUR/JPY(ユーロ/円) | 0.4銭 | 0.4銭 | 0.4銭 | 0.4銭 | 0.4銭 | 0.4銭 |
GBP/JPY(ポンド/円) | 0.9銭 | 0.9銭 | 0.9銭 | 0.9銭 | 0.9銭 | 0.7銭 |
AUD/JPY(豪ドル/円) | 0.5銭 | 0.5銭 | 0.5銭 | 0.5銭 | 0.5銭 | 0.5銭 |
NZD/JPY(NZドル/円) | 0.7銭 | 0.7銭 | 0.7銭 | 0.7銭 | 0.7銭 | 0.7銭 |
CHF/JPY(スイスフラン/円) | 0.8銭 | 0.8銭 | 0.9銭 | – | 1.8銭 | 1.6銭 |
CAD/JPY(カナダドル/円) | 0.6銭 | 0.6銭 | 0.7銭 | – | 0.6銭 | 0.6銭 |
ZAR/JPY(南アランド/円) | 1.0銭 | 0.9銭 | 0.9銭 | 0.9銭 | 0.3銭 | 0.9銭 |
MXN/JPY(メキシコペソ/円) | 0.2銭 | 0.2銭 | 0.2銭 | 0.3銭 | 0.2銭 | 0.2銭 |
EUR/USD(ユーロ/米ドル) | 0.3pips | 0.3pips | 0.3pips | 0.3pips | 0.3pips | 0.3pips |
GBP/USD(ポンド/米ドル) | 1.0pips | 1.0pips | 1.0pips | 0.8pips | 1.0pips | 1.0pips |
上記一覧表から、どのFX会社もスプレッドの数値に大きな差はないと言えるだろう。
つまり、DMM FXは、FX業界でも比較的狭いスプレッドのFX取引を提供している会社のひとつだ。
また、DMM FXでは、スプレッドが原則固定されるコアタイムも比較的長く設定されている。
スプレッドから見るおすすめの通貨ペア
FX取引をする場合、トレードする目的や経験などによって異なるが、主におすすめする通貨ペアは以下のとおりだ。
- 米ドル/円
- ユーロ/円
- ポンド/円
- メキシコペソ/円
各通貨ペアの特徴や、おすすめする人やその理由について解説する。
米ドル/円
- スプレッドが狭い
- 流動性が高い
- 価格変動が少ない
米ドル/円は、国内のFX取引で頻繁に売買されている通貨ペアのひとつだ。
主要なFX会社では米ドル/円のスプレッドが0.2銭であり、他の通貨ペアのなかでも最低水準である。
ドルは世界の基軸通貨であることからも取引量が多く、比較的値動きが安定している傾向にある。
スプレッドも低く、取引量も多いため、FX取引をしたことがない初心者から大きな利益を狙いたい上級者まで多くのトレーダーに向いているだろう。
ユーロ/円
- スプレッドが狭い
- 流動性が高い
- ユーロ/米ドルと米ドル/円のレートに左右される
米ドル/円と同様、ユーロ/円はどちらもメジャーな通貨を組み合わせた通貨ペアだ。
ユーロ/米ドルとドル円のレートに左右される傾向がある。
ユーロ/円のスプレッドは0.4銭であることが多く、米ドル/円よりは広いものの、他の通貨ペアよりも比較的狭いと言えるだろう。
また、米ドルに次いで取引量も知名度も高く、値動きが安定的であるため、リスク許容度が高くない初心者にもおすすめだ。
ポンド/円
- スプレッドが広い
- 流通量が少ない
- 価格変動が大きい
米ドル/円やユーロ/円と並んでメジャーな通貨として、ポンド/円がある。
ポンドは主にイギリスで取引されており、ロンドン市場の取引時間帯に活発に動く。
米ドル/円やユーロ/円と比べると、ポンド/円は価格変動が大きくなりやすく、スプレッドも比較的広い。
これらは大きな値幅を期待できるように思えるが、損失も大きくなるリスクや取引コストがかかってしまうリスクがある点には注意しなければいけない。
ある程度FX取引の知識や経験を積んできた方にはおすすめできるが、初心者は米ドル/円やユーロ/円から始めるといいだろう。
メキシコペソ/円
- スプレッドが狭い
- 流動性が低い
- 取引量が増加傾向にある
メキシコペソ/円はメジャーな通貨ではないことから、取引量が少なく流動性は比較的低い傾向にある。
しかし、スプレッドが狭いため、取引コストをあまりかけずにトレードが可能だ。
また、メキシコペソ/円は2国間の金利差(スワップポイント)が大きいことから、取引量が増加し、2020年頃から上昇トレンドにある。
スワップポイントを狙った取引をしたいトレーダーにはおすすめだが、新興国通貨のメキシコペソはボラティリティが高く損失リスクも大きいため、初心者は避けた方が無難だろう。
南アフリカランド/円
- 金利が高い
- 流動性が低い
- ボラティリティが高い
南アフリカランド/円は、金利が比較的高い点が大きな特徴だ。
メキシコペソやトルコリラなどの新興国通貨は金利が高いものの、メジャー通貨と比べると、ボラティリティが高く流動性が低い傾向にある。
また、南アフリカ共和国は政治的・経済的・社会的状況が不安定なため、取引で損失を被るカントリーリスクが考えられる。豊富にある鉱物資源の価格や主要貿易相手国の中国の影響も受けやすい。
スワップポイントを目的とした上級者トレーダーにはおすすめだが、ボラティリティが高く損失リスクも大きいマイナー通貨は損失リスクも大きいため、初心者は細心の注意をしなければいけない。
スプレッドの違いによるコスト差の計算方法
FX取引のスプレッドによる実質的コストは、「スプレッド×取引数量」の計算式で求められる。
「スプレッド」×「取引数量」=「スプレッドによる取引コスト」
たとえば、米ドル/円のスプレッドが0.2銭(0.002円)であり、1万通貨取引する場合のコストを計算してみよう。
この場合、スプレッドによる取引コストが20円(0.002円×1万通貨)かかる。
同条件で取引数量が10万通貨の場合と1,000通貨の場合で計算すると、下記一覧表のとおりだ。
スプレッド | 取引数量 | スプレッドによるコスト |
---|---|---|
0.2銭(0.002円) | 10万通貨 | 200円(0.002円×10万通貨) |
1万通貨 | 20円(0.002円×1万通貨) | |
1,000通貨 | 2円(0.002円×1,000通貨) |
取引数量やスプレッドの数値が大きいほど、スプレッドによるコストも増加することがわかる。
クロス円と外貨同士の通貨ペアにおける取引コストの計算方法
ここでは、通貨ペアによる取引コストの違いについて、日本円と外貨の通貨ペア(クロス円)と外貨同士の通貨ペアに分けて解説する。
まず、日本円と外貨の通貨ペア(米ドル/円)の場合を計算してみよう。
たとえば、売値(Bid)が110.000円、買値(Ask)が110.002円で1万通貨分の注文をする場合、購入価格と売却価格は以下のとおりだ。
- 買い注文
- 1,100,020円(110.002円×1万ドル)
- 売り注文
- 1,100,000円(110.000円×1万ドル)
以下の計算式より、この場合の取引コストは20円だとわかる。
次に、外貨同士の通貨ペア(ユーロ/米ドル)の場合を見てみよう。
たとえば、売値(Bid)が1.20000ドル、買値(Ask)が1.20002ドルで1万通貨分の注文をする場合、購入価格と売却価格は以下のとおりだ。
以下の計算式より、この場合の取引コストは0.2ドルだとわかる。
ただし、米ドル建ての取引コストになっているため、円換算しなければいけない。
為替レートが1ドル=150円とすると、スプレッドによる取引コストは30円(0.2ドル×150円)となる。
以上のように、スプレッドが0.2銭(0.002円)であれば、1万通貨の取引にはわずか20円のコストしかかからない。
しかし、取引回数が増えると取引コストも増えて軽視できなくなるため、スプレッドが狭い条件で選ぼう。
DMM FXのスプレッドはいつ変動する?注意するべきタイミングとは
DMM FXのスプレッドは原則固定されているが、特定の状況下では変動することがある。
スプレッドが変動しやすい主なタイミングは、以下のとおりだ。
- 流動性が低い早朝や年末年始
- 主要経済指標の発表時
- 突発的なイベント
具体的なタイミングと注意点について確認しよう。
流動性が低い早朝や年末年始
市場の流動性が低いタイミングは、スプレッドが変動しやすいとされている。
トレーダーがあまり参加していない市場は、流動性が低く、取引が成立しにくくなる。その結果、スプレッドが広がり、取引コストが増えてしまう恐れがある。
具体的には、朝の時間帯(日本時間の6:00〜7:00頃)は流動性が低い傾向にある。
この時間帯は、ニューヨーク市場が終了し、オセアニア市場のみが開かれているタイミングであるためだ。
最も活発にFX取引が行われるタイミングは、ロンドン市場やニューヨーク市場がともに開かれている時間帯(日本時間の21:00〜2:00頃)だ。
その他にも、クリスマスや年末年始でも、取引量・流動性の低下や市場の休業などによってスプレッドが不安定になる可能性が考えられる。
スプレッドが拡大しやすい時間帯や状況を避けて取引することで、取引コストを抑えられるだろう。
主要経済指標の発表時
主要経済指標が発表されるタイミングも、スプレッドが拡大することがある。
主要経済指標の発表前は、為替レートに対する大きな変動への警戒によって市場が不安的になり、取引量や流動性が低下する。
また、主要経済指標が発表された後でも、経済指標の内容次第で急激な変動が起こり、再び流動性が失われることが予測される。
特に注意すべき主要な経済指標は、以下のとおりだ。
- 米国雇用統計
- 米国FOMC
- 米国国内総生産(GDP)
- 米国消費者物価指数(CPI)
- 各国の政策金利決定会合
経済指標の発表前後には取引量や流動性の低下によるスプレッドの拡大が予測される点を理解したうえで、主要経済指標の発表前にスケジュールを確認し、その前後の取引には細心の注意を払おう。
突発的なイベント
自然災害・テロ・要人の発言などの突発的なイベントが起こった際も、相場変動でスプレッドが拡大するケースがある。
予期しないイベントが報道されると、トレーダーも市場への参加に消極的になり、価格が変動するためだ。
最近では、新型コロナウイルス感染症の拡大やロシアによるウクライナ侵攻などによるスプレッドの拡大があった。
突発的なイベントが起こった際は、価格変動やスプレッド拡大の影響を受けないように、リスク管理を怠らないようにしよう。
DMM FXのスワップポイントはいつ・どのくらいもらえる?
FX取引には、利益を得る方法として2種類ある。
1つ目は通貨ペアの買値と売値の差額で利益(=キャピタルゲイン)を得る方法だ。複数回の売買で短期間に大きな利益が見込めるが、想定外の方向に変動すると損失になる可能性がある。
それに対して、スワップポイントで利益(=インカムゲイン)を狙う方法もある。
スワップポイントとは2国間の通貨の金利差で得られる利益のことであり、高金利の通貨を買い、低金利の通貨を売ることで得られる。
保有しているだけで定期的に利益を得られるが、短期間で大きな利益は得られない。スワップポイントは通貨ペアやFX会社などによって異なる。
ここでは、スワップポイントが反映されるタイミングや計算方法などについて解説する。
スワップポイントが反映されるタイミングと出金できるタイミング
スワップポイントはどのようなタイミングで反映・出金できるのだろうか。
結論、スワップポイントは、保有ポジションをオーバーナイトすることで発生する。オーバーナイトとは、当日に決済せずに翌日に持ち越すことだ。
つまり、スワップポイントが反映されるタイミングに、ポジションを保有していることが求められる。
具体的には、ニューヨーク市場が終了するタイミング(夏時間6:00、冬時間7:00)だ。
このように、スワップポイントは各営業日(平日)のクローズ時点で付与される。
しかし、スワップポイントは取引できない土日祝日にも発生するため、土日祝の分の受渡日が変則的になる。
スワップポイントは曜日によって異なり、土日を跨ぐ場合は3日分加算されるケースもある。
たとえば、水曜日から木曜日までポジションを保有した場合、土日を跨ぐことで受渡日が月曜日になるため、木曜日には3日分(木土日)のスワップポイントが付与される。
- 月曜日
- 1日分のスワップポイント
- 火曜日
- 1日分のスワップポイント
- 水曜日
- 1日分のスワップポイント
- 木曜日
- 3日分のスワップポイント
- 金曜日
- 1日分のスワップポイント
- 土曜日
- なし
- 日曜日
- なし
また、DMM FXで出金するには、基本的に1日かかり、出金予約をするタイミングによって異なる。
平日の15時までに出金予約をすれば翌営業日、平日の15時以降や土日祝に出金予約をすれば翌々営業日となる。
スワップポイントの計算式と具体的な計算例
スワップポイントは、以下の計算式で求められる。
米ドル/円スワップポイントが206円で、1万通貨の取引をした場合、スワップポイントは206(206円×1)となる。
同様に、2万通貨の場合は412(206円×2)、3万通貨の場合は618(206円×3)と算出される。
スワップポイントに関する注意点
スワップポイントはインカムゲインとして利益を期待できるだけでなく、いくつか注意しなければいけない点もある。
スワップポイントに関する主な注意点は、以下のとおりだ。
- スワップポイントがマイナスになることもある
- 高金利通貨はリスクが大きい
- スワップポイントによる利益も課税対象である
大きな損失を出してしまわないように、それぞれの注意点をしっかりと理解しておこう。
スワップポイントがマイナスになることもある
スワップポイントに関する1つ目の注意点は、スワップポイントがマイナスになることだ。スワップポイントは必ず利益を得られるわけではない。
高金利通貨を売り、低金利通貨を買う場合、その金利差分をスワップポイント(マイナススワップ)としてトレーダーが支払う必要がある。
たとえば、トルコリラ・メキシコペソ・南アフリカランドなどの高金利通貨を売り建てると、高いスワップポイントを負担しなければいけない。
また、スワップポイントは毎日発生することから、長期間保有するほど大きな損失につながるため、マイナススワップのリスクを理解してからトレードしよう。
高金利通貨はリスクが大きい
スワップポイントに関する2つ目の注意点は、高金利通貨はリスクが大きいことだ。
高金利通貨は、政治的・経済的・社会的リスクがともなう。
高金利通貨として知られているトルコリラ・メキシコペソ・南アフリカランドなどは、経済水準は低いが、今後の成長性が期待できる発展途上国の通貨である。
新興国はさまざまな地政学的リスクが潜んでおり、為替レートが下落するリスクも比較的高いと言える。
たとえば、メキシコではアメリカとの貿易摩擦や治安が悪いことへの不安などの地政学的リスクから、メキシコペソが大きく下落することが考えられる。
このような背景から、海外トレーダーや投資家から資金を集めるためにも、金利を高く設定しているのだ。
スワップポイントを狙った高金利通貨の保有は、為替変動リスクが大きい点に注意しよう。
スワップポイントによる利益も課税対象である
スワップポイントに関する3つ目の注意点は、スワップポイントによる利益も課税対象であることだ。
基本的に、金融商品によって得られた収益は課税対象である。
FX取引におけるスワップポイントも同様、20.315%の税金が課せられる。
ただし、スワップポイントの場合、法人口座と個人口座で課税されるタイミングが異なる。
法人口座の場合はスワップポイントを付与された時点で課税対象であるが、個人口座の場合はスワップポイントを決済後の受け取ったタイミングで課税されてしまう。
他の金融所得の場合と同様、会社員で年間20万円以上の収益があれば、確定申告しなければいけない点も念頭に置いておこう。
DMM FXのスワップポイントの確認方法
スワップポイントは、各FX会社が提示しているスワップカレンダーで確認できる。これは、DMM FXも同様だ。
スワップカレンダーでは、各通貨ペアで付与されるスワップポイントを確認でき、1万通貨(1ロット)単位での金額が記載されている。
11月5日時点のDMM FXのスワップカレンダーで、スワップポイントを見てみよう。
発生日 | USD/JPY | |
---|---|---|
11/06(水) | 付与日数 | 1 |
買 | 200 | |
売 | -203 | |
11/05(火) | 付与日数 | 1 |
買 | 206 | |
売 | -209 | |
11/04(月) | 付与日数 | 0 |
買 | 0 | |
売 | 0 | |
11/03(日) | 付与日数 | – |
買 | – | |
売 | – | |
11/02(土) | 付与日数 | – |
買 | – | |
売 | – | |
11/01(金) | 付与日数 | 1 |
買 | 205 | |
売 | -208 | |
10/31(木) | 付与日数 | 4 |
買 | 820 | |
売 | -832 | |
10/30(水) | 付与日数 | 1 |
買 | 205 | |
売 | -208 | |
10/29(火) | 付与日数 | 1 |
買 | 203 | |
売 | -206 |
たとえば、米ドル/円の買いポジションを1万通貨保有したまま、11/06(水)の営業日を跨ぐと、11/07(木)の時点でDMM FXアカウントへ1日分として200円のスワップポイントが付与される。
なお、受渡日は2営業日後の11/08(金)である。
それに対して、売りポジションを1万通貨保有していると、203円のスワップポイントを支払わなければいけない。
ちなみに、10/31(木)のスワップポイントの付与日数が4日分となっているのは、ロールオーバーした受渡日が土日祝を跨ぎ、4日分繰り延べられた火曜日となるためだ。
DMM FXの最低取引単位は1万通貨から取引できる!
ここでは、DMM FXで取引するにあたって必要な最低取引単位や金額について解説する。
DMM FXの最低取引単位はいくら?
結論、DMM FXの最低取引単位は1万通貨(1ロット)である。たとえば、3種類の通貨ペアの取引を同時に行う場合、最低でも3万通貨分の取引となる。
また、米ドル/円の注文を1時間で4回した場合、最低で4万通貨(4万ドル)が必要だ。
以下のように、最低取引単位はFX会社によって異なる。
FX会社 | 最低取引単位 | |
---|---|---|
DMM FX | 1万通貨 | 詳しくはこちら |
GMOクリック証券(FXネオ) | 1,000通貨 | 詳しくはこちら |
GMO外貨 | 1,000通貨 | 詳しくはこちら |
みんなのFX | 1,000通貨 | 詳しくはこちら |
外為どっとコム | 1,000通貨 | |
LINE FX | 1,000通貨 | |
松井証券FX | 1万通貨 | 詳しくはこちら |
SBI FXトレード | 1通貨 |
他のFX会社で1通貨や1,000通貨での取引が可能である点を考えると、DMM FXの最低取引単位は比較的大きいだろう。
このように、DMM FXが1万通貨からしか取引できない点は、初心者や少額取引を希望するトレーダーにとってはハードルが高いと感じるかもしれない。
DMM FXの最低入金額はいくら?
FX取引は、外国為替証拠金取引とも呼ばれ、証拠金取引のひとつだ。FX取引では、証拠金を担保にして、為替取引をしなければいけない。
最低入金額は「為替レート×通貨単位÷レバレッジ」で算出される。
たとえば、米ドル/円が1ドル=150円の場合、DMM FXのレバレッジは25倍で取引単位は1万通貨であるため、最低でも6万円(150円×10,000÷25)は必要だ。
DMM FXの入金方法
DMM FXには、インターネットバンキングを利用して即時に入金を反映させる「クイック入金」と、銀行窓口・ATM・インターネットなどから指定の振込先銀行口座へ振り込む「振込入金」の2種類の入金方法がある。
それぞれの主な特徴は、以下のとおりだ。
入金方法 | 特徴 |
---|---|
クイック入金 | 24時間リアルタイムで入金や反映が可能 手数料が無料 パソコンやスマートフォンから操作可能 |
振込入金 | 着金後30分〜1時間程度でアカウントに反映 お客様それぞれに専用の振込先銀行口座が提供 振込手数料はお客様負担 |
クイック入金の利用には、5,000円以上の入金が必要であり、事前に金融機関へインターネットバンキングを登録しなければいけない。
しかし、24時間入金可能でリアルタイムに反映される点や手数料がかからない点を考慮すれば、クイック入金がおすすめだ。
DMM FXでいくらから取引する?運用額の決め方とは
ここでは、FX取引ではどれくらいの初期費用から始め、どのように運用額を決めればいいのかについて解説する。
FX取引で推奨される初期投資額
これからFX取引を始めようとするなら、5万円程度の初期投資額がおすすめだ。
FX会社や通貨ペアによって異なるが、5万円程度であれば、レバレッジ倍率を低く設定しながら無理のない範囲で取引できるだろう。
たとえば、米ドル/円が1ドル=150円である場合、1,000通貨単位で取引可能なFX会社で取引すると、15万円程度の資金が必要だ。
DMM FXの場合には、最低取引単位が1万通貨単位でレバレッジが25倍であることから、6万円(150×10,000÷25)かかる。
6万円程度であれば、取引に慣れていない方でも気軽に挑戦できるだろう。
少額取引のメリット・注意点
FX取引を少額から始める主なメリットは以下のとおりだ。
- 損失リスクを軽減できる
- 複数ポジションを保有できる
- 知識や経験が身につく
株式や投資信託などの金融商品に比べると、FX取引は比較的リスクが大きいが、近年では少ない資金でも気軽に始められる。少額取引では取引額が少なくても大きな損失を防げ、FX初心者でも安心して取引ができる。
また、少額で取引すると複数のポジションを保有でき、分散投資の効果を得られる。
しかし、以下のようなデメリットもあるため、注意しなければいけない。
- 狙える利益が少ない
- ロスカットされやすい
- 損益額が小さく緊張感がなくなる
取引額が小さいことは、あまり大きな収益につながりにくいだけでなく、複数ポジションの保有でロスカットされる可能性が高くなる恐れがある。
高額取引のメリット・注意点
ここでは、FX取引を高額で売買する際のメリットとデメリットも見ていこう。
FXの高額取引の主なメリットは、以下のとおりだ。
- 大きな利益につながりやすい
- スワップ収益が増加する
- 取引コストが効率化する
取引額が大きければ、為替レートの小さな変動でも大きな利益に直結しやすいだけでなく、レバレッジの活用でより大きな利益が期待できる。
また、スプレッドなどの取引コストが取引額に対して相対的に小さくなるため、コスト効率が向上する。
さらに、高金利通貨を保有すれば、取引額が大きいほどスワップポイントによる収益も増加する。
それに対して、以下のようなデメリットや注意点もある。
- 損失リスクも大きくなる
- 市場へ影響を及ぼす可能性もある
- 資産やリスクの管理が複雑になる
取引額が大きいため、為替レートが予想と異なる方向に動けば、大きな損失につながる。特に、レバレッジを活用していれば、損失額が証拠金を上回ることも少なくない。
大きな損失を被った場合、資産の回復に時間がかかり、場合によっては資産の回復ができないこともある。そのため、高額取引には適切なリスクコントロールが求められる。
FX取引の運用額の決め方
ここでは、FX取引において運用額をどのように決めればいいのかについて、以下の4つの観点から解説する。
- 余剰資金
- リスク許容度
- 収入
- 総資産
FX取引で大きな損失にならないように、4つの観点をもとに、無理のない範囲で運用額を決めよう。
余剰資金
運用額の決め方として、余剰資金からFX取引に充てる金額を決める方法がある。
余剰資金とは、保有資産から生活費や非常時のための資金などを差し引いて残った資金だ。
たとえば、余剰資金の20%をFX取引に使用するなど、リスク許容度に応じて運用額を設定する。
余剰資金から運用額を決める方法は、日常生活への影響を最小限に抑えつつ、無理のない範囲で投資ができるため、初心者にも適している。
リスク許容度
リスク許容度から運用額を決める方法もある。
リスク許容度とは、リターンの振れ幅として価格変動リスクをどれくらいまで受け入れられるかという許容範囲のことだ。
たとえば、10万円の損失額までなら許容できる場合、運用額は100万円となる。
リスク許容度から運用額を決める方法は、精神的ストレスも少なく、冷静に取引ができるだろう。
収入
月収や年収の一定割合をFX取引の運用額として設定する方法もある。
たとえば、月収の5%や年収の3%などのように決める。
収入によって運用額を調整できる点は大きなメリットだ。収入が増えれば運用額も増やせ、収入が減れば運用額も抑えられる。
また、定期的に収入から一定額を運用することで、資産を徐々に増やす習慣もできる。ただし、収入が不安定な場合は資産管理に注意しなければいけない。
総資産
他には、保有する総資産の一定割合をFX取引の運用額として設定する方法がある。
たとえば、総資産の5%などのように割合を決めて、FX取引の運用額に充てる。
資産状況に応じたリスク管理ができるだけでなく、他の投資や貯蓄とのバランスを取りやすく、ポートフォリオ全体のリスク分散を考慮した運用が可能だ。
ただし、運用額を含めたポートフォリオを定期的に見直さなければいけない。
DMM FXのレバレッジは最大25倍
FX取引では、証拠金を担保にレバレッジを利かせた取引が可能だ。
レバレッジとは、手元資金の何倍もの取引をすることで、少額でも大きなリターンが期待できる投資手法である。
ここでは、DMM FXのレバレッジについて、他社のレバレッジ倍率と比較しながら解説する。
DMM FXのレバレッジと他社のレバレッジ倍率との比較
DMM FXのレバレッジは最大25倍で取引可能だ。
以下の一覧表のとおり、FX会社のなかには、自分で1〜25倍までの範囲で自由に変更可能なケースもある。
FX会社 | レバレッジ倍率 | |
---|---|---|
DMM FX | 最大25倍 | 詳しくはこちら |
GMOクリック証券(FXネオ) | 最大25倍 | 詳しくはこちら |
GMO外貨 | 1倍・10倍・25倍から選択可能 | 詳しくはこちら |
みんなのFX | 最大25倍(RUB/JPYとTRY/JPYは最大10倍) | 詳しくはこちら |
外為どっとコム | 最大25倍 | |
LINE FX | 最大25倍 | |
松井証券FX | 1倍・5倍・10倍・25倍から選択可能 | 詳しくはこちら |
SBI FXトレード | 最大25倍(BRL/JPYは10倍、RUB/JPYは3.03倍) |
しかし、DMM FXの場合、法人アカウントは1〜25倍で変更できるのに対して、個人アカウントは25倍で固定されている。
ただし、実際の取引では、取引額や証拠金の額を調整することで、実効レバレッジの変更が可能だ。
なお、DMM FXの場合、以下の方法でレバレッジ倍率を確認できる。
- DMM FXの取引ツール「DMM FX PLUS」にログインする
- 口座照会画面を開く
- 純資産額とポジション必要証拠金を確認する
- 実効レバレッジを「必要証拠金×25÷純資産額」の計算式で求める
証拠金の計算方法
レバレッジを活用したFX取引に必要な証拠金は、以下の計算式で求められる。
たとえば、米ドル/円が1ドル=150円の場合、6万円(150円×10,000÷25)程度の証拠金が必要だ。
主要通貨ペアの1lotあたりの必要証拠金を概算してみると、以下のとおりだ。
- USD/JPY(米ドル/円)
- 60,000〜64,000円
- EUR/JPY(ユーロ/円)
- 約65,000〜70,000円
- GBP/JPY(英ポンド/円)
- 約75,000〜80,000円
- AUD/JPY(豪ドル/円)
- 約40,000〜45,000円
- EUR/USD(ユーロ/米ドル)
- 約40,000〜45,000円
ただし、為替レートは常に変動しているため、実際に必要となる証拠金は変動する。
DMM FXでレバレッジ取引をするメリット
DMM FXでレバレッジ取引をする主なメリットは、以下のとおりだ。
- 少額の自己資金で取引できる
- 大きな利益を狙える
- スワップポイントを増やせる
レバレッジを活用すると、少額の資金で大きな取引ができる。具体的には、4〜6万円程度の資金で1lot(100万円相当)の取引が可能だ。
為替レートの小さな変動でも、大きな利益につながる可能性がある点も大きなメリットだ。
少額で始められることで複数のポジションを保有できる点は、リスク分散につながり、多様な取引戦略を立てられる。
また、高金利通貨を買って低金利通貨を売るようなスワップポイントを狙った取引では、レバレッジの活用でスワップポイントの収益を増やせる。
DMM FXでレバレッジ取引をするときの注意点とは?損をしないためのポイント
レバレッジ取引には資産効率や利益を拡大できるメリットが多くあるが、いくつかのリスクをともなう点には注意しなければいけない。
DMM FXでレバレッジ取引をする主な注意点は、以下のとおりだ。
- 損失が拡大する
- 強制ロスカットされる
それぞれ詳しく解説する。
損失が拡大する
DMM FXでレバレッジ取引をする1つ目の注意点は、損失が拡大することだ。
レバレッジの活用は、小さな為替レートの変動でも大きな利益につながるメリットがあるが、それは大きな損失にもなるリスクでもある。
最悪の場合、投資資金以上の損失額にまで膨れ上がる危険性も潜んでいる。
そのため、初心者は実効レバレッジの目安を5倍以下に抑えられるようにしよう。
強制的にロスカットされる
DMM FXでレバレッジ取引をする2つ目の注意点は、強制ロスカットされることだ。
レバレッジが高くなると、証拠金維持率が低下しやすくなってしまう。
DMM FXでは、証拠金維持率が50%を下回ると、保有ポジションが強制的に決済される仕組み(ロスカット)がある。
つまり、想定していないタイミングで保有しているポジションを強制的に手放すことになる。特に、相場が急変しているタイミングでは、想定以上の損失が発生する恐れがある。
DMM FXの取引ツールではリアルタイムで確認できるため、取引中は定期的に証拠金維持率を確認しておくといいだろう。
また、複数の通貨ペアへの分散投資や1回の取引で使用する資金(ポジションサイズ)の制限など、適切なリスク管理が求められる。
DMM FXの手数料やその仕組みを理解して、FX取引を始めよう
本記事では、DMM FXのスプレッド・取引手数料・スワップポイント・レバレッジなどについて、他社と比較しながら解説した。
DMM FXのスプレッドは0.2銭と、FX業界でも比較的狭いスプレッドの提供を実現しており、代表的なFX会社のスプレッドと比較しても遜色ない。
スプレッドが原則固定されるコアタイムに関しても、比較的長めに設定されている。
また、比較的高水準のスワップポイントを提供している点や、買いと売りのスワップポイントの金額差が比較的狭い点も特徴的だ。
DMM FXでは、狭いスプレッドと競争力のあるスワップポイントの提供でコスト面では優れていると言えるだろう。
ただし、他社の方が狭いスプレッドを提供しているケースもあるため、通貨ペアや取引スタイルによって他社との比較検討が必要だ。
DMM FXで取引をする主なメリットと注意点を簡単にまとめると、以下のとおりだ。
メリット | 注意点・リスク |
---|---|
取引ツールが使いやすい 各種手数料がかからない スプレッドが狭い スワップポイントの水準が高い レバレッジが25倍と固定されている | 為替レートが急激に変動する 強制的にロスカットされる スワップポイントがマイナスになる レバレッジは大きな損失にもつながる |
DMM FXでは、豊富な機能を備え、直感的に使える利便性の高い取引ツールを提供している。パソコンとスマートフォンアプリの両方で利用可能だ。
入出金手数料やアカウントの登録・維持手数料がかからない点も大きな特徴だ。個人口座では25倍のレバレッジが固定されており、過度なリスクを抑制できる。
その一方で、為替変動や金利変動などのさまざまなリスクがともなうため、適切なリスク管理が求められる。
DMM FXで取引を行う際は、メリットだけでなく、デメリットや注意点も理解したうえで取引することが重要だ。
スプレッド・手数料・スワップポイント・レバレッジなどは他社と比較検討しつつ、自分の余剰資金やリスク許容度から、適切な資金管理・リスク管理・取引戦略がFX取引で成功する鍵となる。
DMM FXのデモ取引も活用し、まずは口座開設して少額からでも始めてみよう。