- FXでスイングトレードに取り組んでみたい
- スイングトレードで利益を出したい
- FXでスイングトレードを活用する時の注意点を理解したい
FXでスイングトレードに取り組もうと考えているものの「スイングトレードはどのような手法なのだろうか」「スイングトレードは難しいのではないか」などの疑問や不安を抱えているのではないだろうか。
スイングトレードは長期トレンドの波に乗って数日〜数週間にかけてポジションを保有する取引スタイルだ。
チャートに張り付く必要がないため、仕事や家事で忙しい方や初心者にもおすすめできる。
この記事では、スイングトレードの概要や利益を出すコツを詳しく解説する。
スイングトレードに適したFX口座の選び方やおすすめのFX会社も紹介するので、ぜひ参考にしていただきたい。
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スイングトレードとはどんな手法?

スイングトレードとはどのような取引手法なのか、以下5つの項目から解説していく。
- スイングトレードとは
- スイングトレードのメリット
- スイングトレードのデメリット
- スイングトレードの取引方法
- 他の取引手法との違い
それぞれ1つずつ見ていこう。
スイングトレードとは
スイングトレードとは数日〜数週間にかけてポジションを保有し、相場の大きな値動きから利益を狙う取引スタイルだ。主に長期トレンドの方向性を分析して取引する。
週足や日足などの長期の時間足を分析してトレンド方向を確認し、基本的には順張りで取引するのが主流だ。
スイングトレードのメリット
スイングトレードには以下5つのメリットがある。
- チャートに張り付く必要がない
- 狙う利益が大きい
- スワップポイントで利益を狙える
- テクニカル分析が効きやすい
- 取引コストが低い
それぞれ解説していく。
チャートに張り付く必要がない
スイングトレードは比較的ゆったりとした時間軸で取引するため、常にチャートを見る必要がない事がメリットだ。
また、エントリータイミングがシビアではなく取引回数が少ないため、仕事や家事で忙しい方でも取引しやすい。1日に数回のチャート監視でも十分に取引が可能だ。
狙う利益が大きい
スイングトレードは数日〜数週間保有し、長期トレンドの波に乗る取引スタイルのため、狙う利益が大きくなる。
取引する通貨ペアにもよるが、目安としては一度の取引で50pips〜100pips以上の利益だ。
スキャルピングやデイトレードでは数pips〜30pips程度の取引が多くなる。一度に大きな利益を狙えるのはスイングトレードのメリットと言える。
スワップポイントで利益を狙える
スワップポイントで利益を狙えるのもメリットだ。
スワップポイントとは、2つの通貨間の金利差から生まれる利益の事を指し、日をまたいで通貨ペアを保有(ロールオーバー)する事で毎日付与される。
高金利通貨を買う場合はプラススワップで利益を狙える一方で、低金利通貨を買う場合はマイナススワップで損失になるため注意が必要だ。
テクニカル分析が効きやすい
相場は長期になるほどテクニカル分析が効きやすい。テクニカル分析とは、チャートの過去の値動きから将来の価格を予測する分析方法の事を指す。
短期的な売買タイミングを判断するために使われる事が多いが、週足や日足などの大きい時間足は監視している投資家が多いため、スイングトレードでも有効だ。
取引コストが低い
スイングトレードは取引回数が少なく値幅が大きいため、実質コストであるスプレッドの影響が小さくなる。
例えばスキャルピングで5pips狙う場合にスプレッドが1pipあれば、20%のコストがかかる事になる。
スイングトレードで50pips狙う場合は、スプレッドが1pipsだと2%のコストで済むのだ。
取引コストを抑えられるのはスイングトレードのメリットだろう。
スイングトレードのデメリット
スイングトレードには多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットもある事を理解しておかなければならない。
- 相場の急変動に巻き込まれる可能性がある
- 損失が大きくなりやすい
- 含み損に耐える必要がある
1つずつ見ていこう。
相場の急変動に巻き込まれる可能性がある
スイングトレードはポジションの保有時間が長いため、重要な経済指標の発表や要人発言による激しい相場変動にさらされる可能性が高くなる。
また、ポジションを次週に持ち越す場合も注意しなければならない。
相場の動いていない土日に急変動の要因となる出来事が発生した場合、月曜日の市場開始時に一気に反映される場合がある。
スイングトレードはポジション保有が長期になるため、いくつかの経済指標や突発的な急変に耐えなければならない可能性があるのはデメリットだろう。
損失が大きくなりやすい
スイングトレードは大きな利益を狙える一方で、損失も比例して大きくなる。高めにレバレッジをかけている場合は、損失が想定よりも拡大する可能性があるだろう。
また、証拠金維持率が一定水準を下回ると強制ロスカットとなるため、レバレッジのかけすぎには注意が必要だ。
なお、FX会社により異なるが一般的には証拠金維持率が50%〜100%で設定されている。
含み損に耐える必要がある
スイングトレードは保有時間が長いため、含み損を抱える事も覚悟しておかなければならない。
含み損の期間は精神的なストレスを感じやすくなり、チャートが常に気になってしまう方もいるはずだ。
人には損失を回避したいという本能が備わっており、その傾向が強い場合は冷静な判断ができなくなる可能性がある。
例えば、ルールにないナンピンでポジションを複数追加してしまう事などが挙げられる。
スイングトレードで大きな利益を狙うためには、含み損の期間も当然のようにある事を理解しておかなければならない。
スイングトレードの取引方法
スイングトレードでは、以下のような手順に沿って取引する事が多い。
- チャート分析
- エントリー
- リスク管理
順番に見ていこう。
1.チャート分析
長期トレンドを把握するために、まずは週足や日足を使用してチャート分析をしよう。
トレンドの把握は過去のローソク足の値動きで判断する他、トレンドラインや移動平均線を活用すると分かりやすい。
トレンドは波をつけて上昇または下降していく。上昇トレンドの場合、トレンドラインは波の安値と安値を結んで引こう。下降トレンドの場合はその逆だ。
移動平均線を活用する場合は、向きや角度でトレンドの強さを把握できる。なお、移動平均線とは過去一定期間の終値を平均化したラインの事を指す。
トレンドを把握したら意識されている価格帯や、過去に何度も反応している価格帯に水平線を引いておこう。
現在の価格よりも上のラインを「レジスタンスライン」下のラインを「サポートライン」と言い、総称して「レジサポライン(レジスタンスサポートライン)」と呼ぶ事もある。
2.エントリー
長期トレンドを把握したら、エントリータイミングを探るために4時間足や1時間足に切り替えよう。先ほど引いたレジサポラインに近づいてきたら、反発を確認する。
ラインに向かって短中期でトレンドを作っている事が多いので、転換のサインが出ればエントリーだ。
この時、上位足(週足・日足)のトレンド方向に対して順張りだと伸びやすい。
なお、下位足(4時間足・1時間足)は反発を確認するので、逆張りだ。表に整理すると、今回の取引は以下のようになる。
長期足(週足・日足) | 順張り |
---|---|
短期足(4時間足・1時間足) | 逆張り |
反転のサインはダブルトップや三尊などのチャートパターンや移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスなどで確認しよう。
なお、チャートパターンとは、トレンドが転換する際に形成されやすいチャート形状の事だ。
また、ゴールデンクロス・デッドクロスは短期・長期の移動平均線がクロスするタイミングを言い、トレンド転換のシグナルとして見られる。
3.リスク管理
エントリー後はロスカットを設定して、リスク管理をしておこう。
4時間足や1時間足の反発でエントリーする場合は、直近の最安値・最高値にロスカットを設定しよう。例えば、下降から上昇に転じる場合は、最安値に設定すれば良い。
ポジションを持つ際は、リスク管理もセットで考えよう。
他の取引手法との違い
FXには、スイングトレードを含めると以下4つの取引スタイルがある。
トレードスタイル | 保有時間の目安 | 狙う値幅 | 特徴 |
---|---|---|---|
スキャルピング | 数秒〜数十分 | 数pips〜20pips | ・短期間で売買を繰り返す ・小さい利益を積み上げる |
デイトレード | 数十分〜1日 | 20pips〜50pips | ・当日中に取引が完結 ・短期〜中期の値動きを狙う |
スイングトレード | 数日〜数週間 | 50pips〜100pips以上 | ・中期トレンドを狙う ・値幅が大きめ |
ポジショントレード | 数週間〜数カ月以上 | 数百pips | ・長期トレンドを狙う ・スワップポイントも狙う ・値幅が大きい |
スキャルピングやデイトレードは取引回数が多く日をまたいでポジションを保有する事がない。
スイングトレードは数日〜数週間ポジションを保有して利益を狙うため、明確に異なるポイントだ。また、狙う値幅も大きく異なる。
チャートの監視においても、スキャルピングの場合は張り付いておく必要があり、デイトレードは適度に見ておかなければならない。
スイングトレードはゆったりした時間軸で見ていくため、1日数回チャートを見ておけば取引チャンスを逃すことは少ないだろう。
なお、ポジショントレードはスイングトレードよりも長期でポジションを保有し、狙う値幅も更に大きい。

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スイングトレードはFX初心者にもおすすめの手法

スイングトレードは、以下のような方に向いている。つまり、FX初心者におすすめできる取引手法と言えるだろう。
- 仕事や家事で時間が限られる人
- 瞬時の判断が苦手な人
- 分析を勉強したい人
それぞれ解説していく。
仕事や家事で時間が限られる人
スイングトレードは数日から数週間の期間でポジションを保有するため、チャートを常に監視しておく必要がない。
1日の中で都合の良い時間に分析して取引できるため、忙しい日常生活でも両立しやすいだろう。
取引回数も少ないため、スキャルピングやデイトレードなどの短期トレードと比較して時間的な負担が少なくなる。
瞬時の判断が苦手な人
スイングトレードはじっくりと相場を分析し、エントリーや決済のタイミングを練る取引スタイルだ。
一方で短期トレード、特にスキャルピングは瞬時の判断が必要でじっくり戦略を練る時間がない。
スイングトレードは時間をかけて構えていられるので、瞬時の判断が苦手な方に向いている。
分析を勉強したい人
スイングトレードは長期的な相場の流れを捉えなければならない。そのため、チャート分析に加えて市場全体の動向や各国の経済状況、政治情勢などを理解する必要がある。
様々な分析手法を利用して相場の方向性を掴んでいくトレードスタイルのため、分析を勉強したい人に向いていると言える。
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スイングトレードで利益を出すには?

スイングトレードで利益を狙うには、以下の内容に沿って取引する事がコツだ。
- テクニカル分析で長期的なトレンドを見極める
- ファンダメンタルズ分析も組み合わせる
- 順張りで取引する
- 情報量が多く長期の変動を予測しやすい通貨ペアを選ぶ
- ロスカットは事前に設定する
それでは、それぞれ見ていこう。
テクニカル分析で長期的なトレンドを見極める
長期的なトレンドを見極められると、スイングトレードで利益を積み重ねていきやすい。週足・日足のチャートを基本として、長期的なトレンドを把握していこう。
なお、以下のようなテクニカル指標や考え方を利用すると、テクニカル分析がしやすくなる。
- 移動平均線
- トレンドライン
- ダウ理論
1つずつ解説する。
移動平均線
移動平均線は過去の一定期間の値動きによって形成されるため、自分で引く必要がなくトレンドの判断もしやすい優秀なテクニカル指標だ。以下のような期間で設定される事が多い。
短期 | 20日 25日 |
---|---|
中期 | 75日 |
長期 | 200日 |
長期トレンドを分析する場合は、75日や200日の移動平均線の向きや角度を見ていくと分かりやすい。
いくつかの期間を組み合わせるとより正確に把握できる。例えば、短期・中期・長期の3本が全て上に向いている時は、強い上昇トレンドが発生している場合が多い。
なお、移動平均線を増やしすぎるとなかなか方向がそろわず、取引機会が減ってしまう事もあるため注意が必要だ。
トレンドライン
トレンドラインを活用してトレンドを把握するのも有効だ。トレンドラインは自らチャートに引くラインで、角度によって視覚的にトレンドの強さを捉えられる。
例えば上昇トレンドの場合、波の安値と安値を結べば良い。初めはどのようにラインを引くべきか迷うかもしれないが、身に付けられるとトレンドの把握に役立つ。
ダウ理論
相場の考え方には、現在の様々なテクニカル分析の元である「ダウ理論」があり、その中の法則の1つに「トレンドは明確な転換サインが出るまで続く」というものがある。
転換サインとは、例えば上昇トレンドを形成していたが高値を更新できず安値を割ってきた場合などが挙げられる。
このような転換サインが出るまではトレンドが続くと見ておくのも良いだろう。
ファンダメンタルズ分析も組み合わせる
テクニカル分析に加えて、ファンダメンタルズ分析を組み合わせるのも取引に有効だ。
ファンダメンタルズ分析とは、国や企業などの経済状況を示すデータや政治など、FXの相場に影響を与える様々な要因を元に値動きを予測する分析手法だ。
テクニカル分析だけでも相場の方向性を把握できるが、ファンダメンタルズ分析を取り入れる事でより精度を高められる。
ファンダメンタルズ分析をする主な対象は、以下の通りだ。
- 金融政策
- 経済指標
- 政治・地政学的要因
例えば各国の政策金利の発表では、数字次第で大きく動いてそのままトレンドを形成していく事もある。
また、米国の消費者物価指数(CPI)や雇用統計などの経済指標発表時も大きく動く可能性が高い。
どちらも発表日時が事前に分かるので、ネットやニュースで情報を仕入れておく事で相場の急変リスクを避けられる。
他にも地政学リスクなどが相場に影響するため、テクニカル分析に慣れてきたらファンダメンタルズ分析を取り入れてみよう。
順張りで取引する
スイングトレードは長期トレンドを見極めて「順張り」で取引する事が、利益を出す1つのコツだ。
順張りとは、トレンド方向に沿って取引する基本の手法だ。上昇トレンドでは「買い」、下降トレンドでは「売り」を仕掛けていく。
一方で逆張りは、トレンドの転換点を狙って相場の流れに逆らう取引手法の事を指す。
上昇トレンドでは「売り」、下降トレンドでは「買い」を仕掛けていく。
逆張りは転換点を見極められるとトレンドの初動に乗れるものの判断が難しいため、相場での経験が必要になるだろう。
情報量が多く長期の変動を予測しやすい通貨ペアを選ぶ
スイングトレードで取引する際は、市場参加者が多く流動性の高いメジャー通貨ペアを選ぶべきだ。
市場参加者が多いほど相場を動かす要因である情報量が多く、テクニカル分析も機能しやすい傾向にある。
一方でマイナー通貨ペアは市場参加者が少なく、値動きの規則性がメジャー通貨ペアと比較すると乏しい傾向にあると言える。
以下の通貨ペアは多くのトレーダーが注目しており、流動性が高い。
- 米ドル/円(USD/JPY)
- ユーロ/円(EUR/JPY)
- ポンド/円(GBP/JPY)
- ユーロ/米ドル(EUR/USD)
- ポンド/米ドル(GBP/USD)
これらの通貨は中央銀行や国・地域の動向などの相場を動かす情報を手に入れやすく、ファンダメンタルズ分析がしやすい。
テクニカル分析が効きやすい事もあり、相場の方向性が掴みやすいだろう。
スイングトレードで取引する場合は、まずはこれらの通貨ペアから選ぶようにしよう。
初めは1通貨ペアだけ分析し、慣れてきたら取引機会を増やすためにもいくつかの通貨ペアを分析すると良い。
ロスカットは事前に設定する
ロスカット(損切り)を事前に設定する事は、特にFXを始めたばかりの初心者にとって重要なリスク管理と言える。
人には損失を確定したくないという本能があり、FX取引に慣れていなければ自分の意思でロスカットをするのが難しい場合がある。
そのため、ポジションを保有したタイミングでロスカットを設定した方が良い。設定しておけば、その価格に達した時に自動的にポジションを切ってくれる。
ロスカットを設定していない場合、損切りしようと決めていた価格に到達しても「切り替えしてくれるかもしれない」と淡い期待を持ってしまい切れない場合もある。
利益方向に戻っていけば良いが、損失方向にどんどん伸びていき、最悪の場合資金を全て失う事も。
なお、どの価格にロスカットを設定するかはチャート分析の際に決めておくと良い。
例えば、長期的に上昇トレンドを作っている場合、エントリーした波の最安値にロスカットを設定するなど、取引ルールに組み込んでおこう。
厳密に言うと、突破されるとトレンド転換の可能性が高くなる価格帯などだ。
ロスカットの設定位置は迷うかもしれないが、経験を積み上げていく事で迷わなくなる。取引の際は、ロスカットの設定を入れるという習慣を身に付けておこう。
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スイングトレードに適したFX口座の選び方

FX取引でスイングトレードを活用していきたい場合、どのような観点でFX口座を選ぶべきなのか、以下5つの項目から見ていこう。
- スプレッド
- スワップポイント
- 通貨ペア
- 約定力
- ロスカットルール
それぞれ1つずつ解説するので、参考にしてほしい。
スプレッド
スプレッドとは、通貨の売値と買値の価格差で、取引手数料のようなものだ。スプレッドが狭いほどコストが低くなり、利益を出しやすくなる。
また、スプレッドは重要な経済指標や政策金利の発表時に広がる傾向にある。また、早朝の市場参加者が少ない6時〜8時の時間帯もスプレッドが広がりやすい。
スイングトレードで重視すべきなのは、平常時のスプレッドよりも相場の急変動や流動性の低い時の広がり方だ。
FX会社によっては大きく広がる事もある。スプレッドの広がりが大きいと、チャート上ではロスカットになっていないように見える場合でも、ポジションが切られる可能性がある。
スイングトレードは狙う値幅が大きいため、平常時のスプレッドは重視しすぎなくても良いが、狭いに越した事はない。
一方で、スキャルピングやデイトレードは狙う値幅が少ないため、平常時のスプレッドは重要だ。
スイングトレードで取引する場合は、スプレッドの広がりが出来る限り少なく安定したFX口座を選ぶと良い。
スワップポイント
スイングトレードは保有時間が長めのため、スワップポイントを考慮した方が良い。
スワップポイントは通貨ペアの金利の高い方を買うと得られる。一方で金利の低い通貨を買うとマイナススワップに。
例えば、米ドル/円ではどのような取引をすればスワップポイントを得られるのか見てみよう。
2024年12月現在の米国と日本の政策金利は、以下の通りだ。
国 | 政策金利 |
---|---|
日本 | 0.25% |
米国 | 4.50〜4.75% |
日本銀行は長年マイナス金利政策を維持していたため、金利が0.25%と低い事が分かる。一方で米国は高い水準にあるため、米ドルを買う取引をするとスワップポイントが得られる。
米ドル/円の通貨ペアの場合、買い方向のポジションを保有して日をまたぐ(ロールオーバー)事で、毎日スワップポイントを得られるのだ。
スイングトレードを活用する場合は、スワップポイントが高水準のFX口座を選ぼう。
なお、通貨ペアによっても各FX会社でスワップポイントの水準が異なる。メインで取引する通貨ペアを基準に選ぶと良いだろう。
通貨ペア
前述の通り、スイングトレードで取引する場合は流動性の高い通貨ペアを選ぶべきだ。そのため、メジャー通貨ペアが取り揃えられたFX口座を選択しよう。
先ほど解説した以下5つの通貨ペアは、ほとんどのFX会社で取り扱いがある。
- 米ドル/円(USD/JPY)
- ユーロ/円(EUR/JPY)
- ポンド/円(GBP/JPY)
- ユーロ/米ドル(EUR/USD)
- ポンド/米ドル(GBP/USD)
どのFX口座を選んでも良いので、取引ツールの使いやすさの他、スワップポイントやスプレッドなどを考慮すると良い。
ただし、マイナー通貨ペアで高スワップポイントを狙う場合は、取り扱いがあるのかを確認しておくべきだ。
例えばトルコリラや南アフリカランド、メキシコペソなどは金利が高い事が多い。
このようなマイナー通貨は取り扱いのないFX会社もあるので注意しておこう。
スワップポイントをメインに利益を狙おうと考えている場合は、マイナー通貨の取り扱いが充実したFX口座を選ぶと良いだろう。
約定力
約定力の高さも、FX口座を選ぶ時の基準になる。約定力とは、意図した価格で正確に注文や決済を通す力の事だ。
約定力が低ければ決済がずれてしまう事がある。なお、このずれはスリッページと言われる。
狙う値幅の小さいスキャルピングやデイトレードはスリッページが致命傷となる場合があるが、スイングトレードは短期トレードほど重視しなくても良い。
ただし、想定外の損失に繋がる可能性はある。
例えば重要な経済指標で大きく動いた場合、ロスカットをエントリーした価格から-100pipsで設定していたにも関わらず、-150pipsで決済されてしまう事もあるのだ。
相場は常にリスクを想定しておかなければならないため、万が一に備えて約定力の高いFX口座を選んでおこう。
ロスカットルール
ロスカットルールが適切に設定されているかどうかもFX口座を選ぶ上で重要なポイントだ。一般的にロスカット水準は、証拠金維持率の50%〜100%の範囲で設定されている事が多い。
投資家の資金を守るための機能で、どのFX会社にも設定があり各FX会社の公式サイトなどで確認が可能だ。
適切なロスカット水準に設定されているか、自分の取引スタイルに合致するかを確認した上でFX口座を選ぼう。
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スイングトレードにおすすめのFX口座4選

ここでは、スイングトレードにおすすめのFX口座を4つ紹介しよう。まずは表に概要を整理したので、参考にしてほしい。
FX会社 | 取引単位 | 最大レバレッジ | 通貨ペア | 取引手数料 | 米ドル/円スプレッド | ユーロ/円スプレッド | ポンド/円スプレッド | ユーロ/米ドルスプレッド | ポンド/米ドルスプレッド | 口座開設 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GMOクリック証券 (FXネオ) 公式サイトで詳細を見る | 1,000通貨 | 25倍 | 20通貨ペア | 無料 | 0.20 | 0.40 | 0.90 | 0.30 | 1.00 | 最短当日 |
トレイダーズ証券 (みんなのFX) | 1,000通貨 | 25倍 | 34通貨ペア | 無料 | 0.20 | 0.40 | 0.90 | 0.30 | 0.80 | 最短当日 |
SBI FXトレード 公式サイトで詳細を見る | 1通貨 | 25倍 | 34通貨ペア | 無料 | 0.18 | 0.38 | 0.88 | 0.30 | 0.90 | 申込完了から最短1分 |
外為どっとコム | 1,000通貨 | 25倍 | 30通貨ペア | 無料 | 0.20 | 0.40 | 0.90 | 0.30 | 1.00 | 最短当日 |
出典:GMOクリック証券「スプレッド・取引手数料」
出典:GMOクリック証券「口座開設 個人のお客様」
出典:GMOクリック証券「取引ルール」
出典:みんなのFX「サービス概要」
出典:みんなのFX「スプレッドについて」
出典:みんなのFX
出典:SBI FXトレード「SBI FXTRADE 取引ルール」
出典:SBI FXトレード「為替レート」
出典:SBI FXトレード「業界トップクラスの取扱通貨ペア」
出典:SBI証券「FX口座の開設」
出典:外為どっとコム「取引概要」
出典:外為どっとコム「スプレッドと取引手数料」
出典:外為どっとコム
それでは、1つずつ見ていこう。
総合力の高い「GMOクリック証券・FXネオ」
GMOクリック証券のFXネオは、スプレッドやスワップポイントが高水準で取引ツールが使いやすいなど、総合的にバランスの取れたFX口座だ。
トルコリラや南アフリカランドなどのマイナー通貨もスワップポイントが高いため、スイングトレーダーにとっても扱いやすい。
またネームバリューがあり、安心して取引できる事も強みだ。以前は取引単位が1万通貨だったが、現在は1,000通貨のため少額資金でも取引が可能に。
バランスの良い口座なので、これからFXを本格的に始めたい方におすすめだ。
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高水準のスワップポイントが強みの「トレイダーズ証券・みんなのFX」
トレイダーズ証券のみんなのFXは、業界最高水準のスワップポイントが魅力のFX口座だ。
特にトルコリラやメキシコペソのスワップポイントが高いので、保有期間の長いスイングトレードに適している。
スプレッドが狭いので低コストで取引が可能だ。また、約定力も高く扱いやすい。取り扱っている通貨ペアも豊富なため、今後取引機会を増やしたい場合にも最適と言える。
為替差益だけでなく、スワップポイントも積極的に狙いたいという方におすすめだ。
少額資金で取引できる「SBI FXトレード」
SBI FXトレードは、FX会社の中でも珍しい1通貨単位での取引が可能だ。
他のFX会社は1,000通貨や1万通貨が多く、最低でも数万円の初期投資が必要だが、SBI FXトレードは1,000円もあれば十分に取引できる。
スプレッドが狭く、特に米ドル/円は0.18銭と業界トップクラスの水準だ。
スワップポイントの水準は高い訳ではないが、マイナススワップについては低く抑えられている通貨ペアも多いので、スイングトレードにも適している。
スイングトレードを始めてみたいもののまだ自信が持てない方は、少額から始められるSBI FXトレードの口座開設を検討すると良い。
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初心者向けコンテンツが豊富な「外為どっとコム」
外為どっとコムは学習コンテンツが豊富なため、特に初心者におすすめできるFX口座だ。
また、スプレッドキャンペーンを頻繁に開催しており、主要通貨のスプレッドが狭めなので扱いやすい。
FXの学習コンテンツでは「マネ育スクール」が用意されており、レベル別で学習が可能だ。
他にもオンラインセミナーや平日のライブ配信などもあり、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を効率的に学べるだろう。
これからFXを学んでいきたいという初心者の方におすすめだ。
スイングトレードとは初心者にもおすすめできる取引スタイル

スイングトレードとは、数日〜数週間ポジションを保有して長期トレンドの値動きで利益を狙う取引スタイルの事だ。
取引機会が少なくチャートに張り付く必要がないため、仕事や家事で忙しい方に向いている。
また、ゆったりと取引できるので瞬時の判断が苦手な方にも適している。これからテクニカル分析やファンダメンタルズ分析を勉強したい初心者の方にもおすすめだ。
なお、スイングトレードで利益を狙う時のコツは、以下の通りだ。
- テクニカル分析で長期的なトレンドを見極める
- ファンダメンタルズ分析も組み合わせる
- 順張りで取引する
- 情報量が多く長期の変動を予測しやすい通貨ペアを選ぶ
- ロスカットは事前に設定する
長期トレンドを見極めて波に乗りつつ、ロスカットを設定するなどリスク管理を徹底しよう。
FX取引で積極的にスイングトレードを活用していきたい方には、以下のFX口座がおすすめだ。
- GMOクリック証券(FXネオ)
- トレイダーズ証券(みんなのFX)
- SBI FXトレード
- 外為どっとコム
スイングトレードは、これからFXを始める方にとって比較的扱いやすい取引スタイルだ。本記事で紹介したFX口座を開設し、取引を始めてみてはどうだろうか。
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