- LINE FXはLINEとの連携で、為替の最新情報や取引チャンスを逃さず取引できる
- 取引コスト(スプレッド)は業界最狭水準で、スワップポイントも高め
- 口座開設やアプリの操作性が良く、
FX初心者に特に使いやすい
総合評価 | 3.4 |
---|---|
口座数 | 570,000口座※1 |
通貨ペア数 | 35通貨ペア(ラージ銘柄を含む) |
スプレッド (米ドル/円) | 0.2銭原則固定(午前9:00 – 翌日午前5:00) 0.2-3.6銭(上記時間以外)※2 |
スワップポイント ※3 | 米ドル/円:152 ユーロ/円:105※4 |
取引単位 | 1,000通貨 |
- 2022 年 12 月末時点
- 2025年5月時点
- 過去14日平均
- 2025年5月21日時点
LINE証券は、スマホアプリのLINEを運営している「LINEヤフー株式会社」のグループ企業だ。
この証券会社が提供するLINE FXは、LINEと連携できるメリットから、多くの人に利用されている。
本記事では、当社が実施したLINE FXユーザーへのアンケート結果をもとに、LINE FXの特徴やメリット・デメリットを紹介する。
FX取引を始めようとして、どのFXサービスを選ぶべきかと悩んでる人は、ぜひ参考にしてほしい。
LINE FXの特徴

LINE FXを運営しているLINE証券は、2018年に創業したFX業界では新興企業だ。
誰もが知るLINEのグループ企業であることから、このFXサービスには、このアプリの開発ノウハウが活かされている。
LINEの開発ノウハウは「LINE FXの使いやすさ」に活かされており、さらにユーザーの利便性を高めるためのバージョンアップを行っている。
また2024年8月よりLINE証券会社では、それまで展開していた金融サービスをFXサービスに集約し、機能やサービスへの一層の向上に努めている。
LINE FXのメリットとは?

LINE FXは、LINEとの連携による使いやすさだけではなく、サービスの内容にも優れた点が多い。
そのうえ、さまざまなキャンペーンを開催しており、これらに参加することで一定額の返金が受けられる。
ここからは、LINE FXを利用することで得られる多彩なメリットをみていこう。
為替の最新情報を受け取ったら、すぐにFX取引ができる「LINEとの連携」
普段使っているLINEと連携することで、以下の情報をタイムリーに受け取れる。
ニュース通知
- 為替相場に関する本日、および今後の見通しなどのニュースが定期的に届く
- 現在の為替状況や今後の見通しだけではなく、経済指標や金融政策、政治情勢や要人の発言などの情報が把握できる
- 最大で5種類のニュースから、自分の取引スタイルにあわせて、受け取るニュースを選べる
売買シグナル通知
- 過去の価格データで最適化されたテクニカル指標を元に、取り引きに適したタイミングの通知が届く
- テクニカル指標は個別に選択できるため、受け取りたい情報を絞り込むことも可能※
- 「シグナルランキング」では、累積損益順・勝率順に上位50位までのランキング実績を、過去のシグナルの内容として確認できる
経済指標通知
- 重要な経済指標の発表の前後に、その発表にともなう為替への影響予想、そしてその結果を知らせてくれる
- 過去の情報として「これまでの予想と結果」から、過去約半年分の予想と結果が確認でき、今後の投資判断をするうえでの参考にできる
- 各経済指標の専門的な内容は、通知メッセージの本文に記載されている説明文で補足されている
急変動通知
- 為替レートが急激に変動した場合、すぐに通知してくれる
- 通貨ペアごとの「変動率」と「監視期間」を変更することで、通知頻度の最適化も可能
その他の通知内容
- 約定通知
- 注文有効期限切れ通知
- 指定レート通知
- 入金通知
- 出金通知
- 注目の通貨ペア
- 取引関わるイベントの見通し
- キャンペーン情報、など
- テクニカル指標で「おまかせ(パフォーマンス上位)」を選択すると、「累積損益が高い上位3位以内のシグナル」が通知される
これらの情報をLINEで受信し、そのままLINE FXのスマホアプリへ移動できるため、チャンスを逃さずスムーズに取引ができる。
このようにスマートフォンが手元にあれば、いつでもどこでも、絶好のタイミングで取引が可能だ。
6,000万人の投資家が愛用している高機能チャート「TradingView」
このツールは、米国シカゴに本社を置くTradingView Inc.が開発する、FX取引向けのチャート分析ツールだ。
TradingViewは、スマホアプリ「LINE FX」、PC版ツール「LINE FX Pro」のいずれでも無料で利用できる。
このツールでは、トレンドラインなど50種類以上の描画ツール、ボリンジャーバンド幅など80種類以上のインジケーターを使ってチャート分析が可能だ。
TradingViewのBASICプラン(無料版)では1つのチャートで同時に設定できるインジケーターは最大3個だが、LINE FXのTradingViewでは無制限に設定できる。
設定した描画やインジケーターは保存して、何度でも再利用ができるため、自分だけのチャート分析環境を作れる。
また画面レイアウトもシンプルなため、初めての利用でも、直感的に操作ができるはずだ。
継続的に利益が得られる高水準の「スワップポイント」
FX取引で得られる利益には、相場の変動にともなう為替差益のほかに、「スワップポイント」がある。
例えば円を売って、ある国の通貨を買ったとしよう。
円の政策金利が0.1%、その国の金利が5%の場合ならば、その差額である4.9%分の金利差がスワップポイントだ。
スワップポイントはFX取引で決済がされるまで、この場合では円で買い戻されるまで毎日付与され続ける。
付与されるスワップポイントはFXサービス会社ごとに異なるが、LINE FXのスワップポイントはFX業界でも高水準だ。
そのうえLINE FXでは、貯まったスワップポイントだけを現金化することもできる。
スワップポイントは、売買する通貨を発行している2つの国の金利差に基づいて決まるため、金利市場の動向によって日々変動する。
このため取引中の通貨ペアのスワップポイントは、スワップカレンダーで確認しよう。
※出典:LINE証券株式会社「スワップポイントカレンダー」
取引を続ければ返金もされ続ける各種キャンペーン
多くのFXサービスでは、口座を新規開設する人に向けたキャッシュバックを行っている。
LINE FXも同様のキャンペーンを行っているが、対象期間を過ぎても、取引量に応じた返金プログラムが用意されている。
ここでは、これらのユーザー向けのイベントを一連で紹介する。
口座開設後の条件達成で、5,000円プレゼント
LINE FXでは、口座開設後に以下の条件を達成すれば、5,000円が返金される。
対象条件
下記の2つの条件の両方を対象期間内に実施すること
- 条件1:合計1万円以上の入金を行う※1
- 条件2:合計1万通貨分以上の取引を行う
対象期間
口座開設から、その翌月末の最終営業日ニューヨーククローズ※2まで
返金時期
口座開設月の翌々月に、自分のFX口座に振り込まれる
- LINE FXのスワップポイントで得た金銭での振替入金分は対象外
- 金融機関の間で為替取引が行われる銀行間取引市場(インターバンク市場)のニューヨーク市場が閉まるとき。日本時間では翌日の午前7時(米国サマータイムのときは午前6時)
上記の対象条件のなかの「条件2」で規定している「1万通貨分以上の取引量」とは、新規・決済の合計取引量になる。
つまり5,000通貨分の外貨を買う新規注文を行った後に、その5,000通貨分を円に買い戻す決済注文を行えば、条件は達成される。
ただし過去に口座開設をし、その後に口座を閉鎖したことがあれば、返金対象から外れるので注意しよう。
口座開設後の取引量に応じて「最大100万円キャッシュバック」
さらに取引を続けていけば、新規注文量に応じて、最大100万円の返金が受けられる。
取引量 | 返金額 |
---|---|
5万通貨~10万通貨未満 | 100円 |
10万通貨~30万通貨未満 | 200円 |
30万通貨~50万通貨未満 | 500円 |
50万通貨~100万通貨未満 | 1,000円 |
100万通貨~500万通貨未満 | 2,000円 |
500万通貨~1,000万通貨未満 | 1万円 |
1,000万通貨~2,500万通貨未満 | 2万円 |
2,500万通貨~5,000万通貨未満 | 3万円 |
5,000万通貨~1億通貨未満 | 5万円 |
1億通貨~2億通貨未満 | 10万円 |
2億通貨~3億通貨未満 | 20万円 |
3億通貨~5億通貨未満 | 30万円 |
5億通貨~6億通貨未満 | 50万円 |
6億通貨~7億通貨未満 | 60万円 |
7億通貨~8億通貨未満 | 80万円 |
8億通貨~ | 100万円 |
対象期間は、口座開設月から翌々月の最終営業日(ニューヨーククローズ)までだ。
この対象期間中での新規取引量に応じた返金額が、口座開設月の3ヶ月後に、FX口座に振り込まれる。※
ただしFX取引を行う際の通貨ペア(通貨の組み合わせ)によっては、以下のような制約があるので気をつけよう。
- 米ドル/円の取引
返金の対象外になる - トルコリラ/円・南アフリカランド/円・メキシコペソ/円での取引
これらの通貨ペアの取引量は、他の通貨ペアの10倍の取引量と同じと扱われる
[トルコリラ /円の10,000通貨の取引]
= [ユーロ/米ドルの1,000通貨の取引]
なお、こちらも過去に口座開設をしたことがある場合には、返金の対象外になる。
- 例:口座開設を1月に行った場合は、3月末までの新規取引量に応じた金額が、4月に返金される。
100万通貨以上の取引を続ければ適用される「LINE FXキャッシュバック・プログラム」
口座開設から3ヶ月以上経過しても、以下の条件を達成すれば、毎月継続的に一定額が返金される。
- 月々の新規取引が100万通貨以上あること
- 上記①を達成した前月15日ニューヨーククローズ時点でのFX口座内の現金状況
- 50万円未満の場合
100万円以上の新規取引において「1万通貨あたり1円を返金」 - 50万円以上の場合
100万円以上の新規取引において「1万通貨あたり2円を返金」キャッシュバック上限:月10万円まで
- 50万円未満の場合
- 12/15時点で40万円の残金あり
- 1月に90万通貨分を新規で取引
→返金なし
- 12/15時点で40万円の残金あり
- 1月に500万通貨分を新規で取引
→400円が返金される
(400円=(500万通貨-100万通貨)×1円÷10,000)
- 12/15時点で60万円の残金あり
- 1月に500万通貨分を新規で取引
→800円が返金される
(800円=(500万通貨-100万通貨)×2円÷10,000)
なお米ドル/円の取引は、こちらのプログラムでも適用の対象外になる。
またトルコリラ/円・南アフリカランド/円・メキシコペソ/円での取引も、他の通貨ペアの10倍の取引量と同じと扱われる。
LINE FXのデメリットとは?

ここまでLINE FXのメリットを解説してきたが、どのFXサービスにも必ず長所と短所がある。
それぞれの特徴をしっかり理解したうえで、自分に合ったFX会社を選ぶことが、納得のいく取引につながる。
ここでは、LINE FXのデメリットを解説する。
デモトレード環境がない
LINE FXには、デモトレード環境がない。
FX取引の経験がない人にとって、気軽に操作を試せないのはやや残念な点といえるだろう。
デモトレード環境とは、実際の相場の動きをもとに、疑似通貨を使って取引ができるFX取引の練習環境だ。
つまりこの環境では、自己資金を一切使わずに、未経験者でもFX取引の経験が積める。
LINE FXには練習環境がないため、初心者は少額取引を心がけ、自信をもって取引が行えるようになるまではリスクを抑えた取引に努めるようにした方がよいだろう。
1通貨からの取引ができない
松井証券FXやSBI FXトレードなど1通貨から取引が可能なFXサービスもある一方で、LINE FXの最小取引数量は1,000通貨だ。
少額取引が可能なFXサービスであれば、自分にあう通貨ペアを探すため、数〜数十通貨で試験的に複数の通貨ペアで取引してみると良いだろう。
また乱高下する相場に対しても、わずかな通貨量で発注して、様子見をすることも気軽にできるはずだ。
しかしLINE FXでは最小取引数量が1,000通貨もあるため、そのような試験的な発注を行うには、リスクが高くなってしまう。
株式や債券などの長期的資産運用に向いた金融商品を扱っていない
LINE FXを運営しているLINE証券は、株式や債券などの長期的資産運用向けのサービスから撤退したことを先述した。
一方で証券会社のなかには、松井証券のように、これらの両方を幅広く取り扱っている会社もある。
LINE証券はFXサービス専業企業であるからこそ、FX取引を行う人のニーズに絞って、満足度の高いサービスを提供している。
自分の資産運用をすべて1社にまとめたい人には向かないが、資産運用の内容に応じて金融サービスを使い分けている人には、この証券会社やサービスは適しているはずだ。
LINE FXで取引できる通貨ペア

LINE FXでは23種類の通貨ペアで取引ができる。
多くのFXサービス会社が扱うスタンダードな通貨ペアは一通り利用できる。
他にもポンド/スイスフランのように、日本円を介さず外貨同士で取引が行える通貨ペアも多い。
だが、155種類の通貨ペアを取り扱っているサクソバンク証券などと比べると、物足りなさを感じる人もいるかもしれない。
しかし通貨ペアの種類が多いと迷ってしまう初心者には、厳選されたラインナップから選べるため、むしろ長所ともいえるはずだ。
LINE FXの取扱通貨ペアの一覧はこちら
米ドル/円 ユーロ/円 ポンド/円 豪ドル/円 NZドル/円 カナダドル/円 スイスフラン/円 南アフリカランド/円 メキシコペソ/円 トルコリラ/円 ユーロ/米ドル ポンド/米ドル 豪ドル/米ドル NZドル/米ドル | ユーロ/ポンド ユーロ/豪ドル ポンド/豪ドル ユーロ/NZドル ポンド/NZドル 豪ドル/NZドル 米ドル/スイスフラン ユーロ/スイスフラン ポンド/スイスフラン |
LINE FXの手数料・スプレッド

ここではLINE FXでの取引にともなうコストについて解説する。
FX取引にともなう手数料
このFXサービスでは、以下の手数料が、すべて無料だ。
- 取引手数料
- 入金手数料(クイック入金の場合)
- 出金手数料
- 口座開設手数料
- 口座維持手数料
- ロスカット手数料
以上のことから、このFXサービスを利用すれば、コストを抑えた取引ができるといえるだろう。
ただし上記②では、自分の口座がクイック入金に対応する金融機関になければ、手数料が無料であるこの入金方法は利用できない(クイック入金については後述)。
クイック入金対応の金融機関の一覧はこちら
- 三菱UFJ銀行
- ゆうちょ銀行
- 住信SBIネット銀行
- 三井住友銀行
- 楽天銀行
- みずほ銀行
- PayPay銀行
この入金方法が利用できない場合には、銀行振込もしくはLINE Payからの入金になるが、これらの方法での入金には手数料が発生してしまう。
スプレッド
スプレッドとは、FX取引で異なる通貨を売買する際の「通貨を売るときの値段」と「通貨を買うときの値段」の差額のことだ。
例えば海外旅行のため通貨を両替するときに、「外貨にする価格」と「日本円に戻す価格」がそれぞれ違う金額であることを、銀行で見たことがある人もいるだろう。
FX取引でも同様に、異なる通貨を同じタイミングで売買しても、売値と買値は別々になる。
FXではこの売値と買値の差を「スプレッド」と呼び、この差額がFX取引を仲介するFXサービス会社の手数料になり、ユーザーにはコストにあたる。
だが、LINE FXでは、このスプレッドが以下のように少額に抑えられているため、低コストでの取引が可能だ。
通貨ペア | スプレッド | |
---|---|---|
(原則固定)※1 | コアタイムコアタイム以外 | |
米ドル/円 | 0.2銭 | 0.2~3.6銭 |
ユーロ/円 | 0.4銭 | 0.5~10.0銭 |
英ポンド/円 | 0.7銭 | 1.0~12.0銭 |
豪ドル/円 | 0.5銭 | 0.7~12.0銭 |
NZドル/円 | 0.7銭 | 1.2~12.0銭 |
カナダドル/円 | 0.6銭 | 1.5~11.0銭 |
スイスフラン/円 | 1.6銭 | 1.6~14.0銭 |
南アフリカランド/円 | 0.9銭 | 1.0~4.5銭 |
メキシコペソ/円 | 0.2銭 | 0.3~2.5銭 |
トルコリラ/円 | 提示休止中※2 | |
ユーロ/米ドル | 0.3pips | 0.4~9.0pips |
英ポンド/米ドル | 1.0pips | 1.0~12.0pips |
豪ドル/米ドル | 0.4pips | 0.9~12.0pips |
NZドル/米ドル | 1.4pips | 1.4~12.0pips |
ユーロ/英ポンド | 0.8pips | 0.8~10.0pips |
ユーロ/豪ドル | 1.4pips | 1.4~14.0pips |
英ポンド/豪ドル | 提示休止中※2 | |
ユーロ/NZドル | 提示休止中※2 | |
英ポンド/NZドル | 提示休止中※2 | |
豪ドル/NZドル | 1.9pips | 1.9~12.0pips |
米ドル/スイスフラン | 1.5pips | 1.5~12.0pips |
ユーロ/スイスフラン | 1.6pips | 1.6~13.0pips |
英ポンド/スイスフラン | 提示休止中※2 |
- コアタイム:AM9:00~翌日AM5:00
- この通貨ペアは現在変動スプレッド
なおこの差額(スプレッド)が小さいことを「スプレッドが狭い」、そして差額が大きいことを「スプレッドが広い」という。
つまり、ユーザーにとっては「狭い」ことは取引コストが低く、「広い」ことは取引コストが高いことを意味する。
国内大手FX会社とのスプレッド比較
以下では、LINE FXと国内大手FX会社のスプレッドを比較した。
LINE FX | GMOクリック証券 (FXネオ) | ヒロセ通商 (LION FX) | DMM FX | 外為どっとコム | |
---|---|---|---|---|---|
スプレッドの 原則固定時間 | 午前9時〜 翌日午前5時 | 午前9時〜 翌日午前3時 | 午前9時〜 翌日午前3時 | 午前9時〜 翌日午前5時 | 午前9時〜 翌日午前3時 |
米ドル/円 | 0.2銭 | 0.2銭 (原則固定) | 0.2銭 | 0.2銭 | 0.2銭 |
ユーロ/円 | 0.4銭 | 0.4銭 (原則固定) | 0.4銭 | 0.4銭 | 0.4銭 |
ポンド/円 | 0.7銭 | 0.9銭 (原則固定) | 0.9銭 | 0.9銭 | 0.9銭 |
豪ドル/円 | 0.5銭 | 0.5銭 (原則固定) | 0.5銭 | 0.5銭 | 0.5銭 |
NZドル/円 | 0.7銭 | 0.7銭 (原則固定) | 0.7銭 | 0.7銭 | 0.7銭 |
メキシコペソ/円 | 0.2銭 | 0.2銭 (原則固定) | 0.2銭 | 0.2銭 | 0.3銭 |
ユーロ/米ドル | 0.3pips | 0.3pips (原則固定) | 0.3pips | 0.3pips | 0.3pips |
ここで挙げた全通貨ペアのスプレッドは全社ともにおおむね横ばいであるものの、ポンド/円のペアに関しては、唯一LINE FXが0.7銭(=0.007円)となっている。
また、スプレッドの原則固定時間についても着目してほしい。
LINE FXでは午前9時〜翌日の午前5時まで原則固定となっているが、他社では翌日の午前3時までを原則固定としているケースが多い。
取引時間が長い方は、スプレッドの原則固定時間が長いFX会社を選択すると良いだろう。
ただ、あくまでも「原則」であるため、固定時間内であっても急な相場変動などを理由としてスプレッドが広がってしまうケースもある点には注意しなければならない。
LINE FXのスワップポイント

スワップポイントとは、取引を行う通貨ペアにおける金利の差を指し、ポジションを翌営業日まで決済せずに保有していたときに、毎日付与されるものだ。
低金利の通貨を売却し、高金利の通貨を購入することで得られるインカムゲインである。
ここでは、FX取引において重要な収入源の一つであるスワップポイントに関して、以下3点を解説していく。
- スワップポイントの水準とタイミング
- スワップポイントの計算式と具体的な計算例
- スワップポイントに関する注意点
それぞれ見ていこう。
スワップポイントの水準とタイミング
以下は、LINE FXが提示するスワップポイントの一例だ。
通貨ペア | 1万通貨あたりのおおよその スワップポイント(円) | ||
---|---|---|---|
付与日数 | 売り | 買い | |
米ドル/円 | 1 | -162 | 152 |
ユーロ/円 | 1 | -115 | 105 |
ポンド/円 | 1 | -212 | 202 |
トルコリラ/円 | 1 | -44 | 34 |
南アフリカランド/円 | 1 | -18 | 13 |
メキシコペソ/円 | 1 | -21 | 16 |
- 出典:LINE FX「スワップカレンダー」(2025年6月10日時点)
LINE FXのスワップポイントは、米ドル/円やユーロ/円など主要通貨ペアで業界平均水準以上である。
特にメキシコペソや南アフリカランドといった高金利通貨では買いスワップが高く、中長期運用での金利収入に適している。
実際の数値は、公式サイトのスワップポイントカレンダーをチェックしてほしい。
スワップポイントが反映されるタイミングと出金できるタイミング
スワップポイントは、取引日のニューヨーククローズ時点で評価損益に反映される。
ニューヨーククローズとは現地時刻の午後5時時点であり、日本時間で見ると、米国標準時間※1時は午前7時、米国夏時間※2時は午前6時だ。
スワップポイントは、ポジションを保有している限り、土日も含めて毎日付与されるものである。
ただ、土日は取引時間外であるため、土日に付与されるスワップポイントに関しては、平日にまとめて支払われることとなり、LINE FXでは木曜日に3日分のスワップポイントが付与される。
また、日本が祝日の場合はFX取引に加えてスワップポイントも付与されることとなるが、取引を行う通貨の国が祝日の場合は、スワップポイントが付与される時期がずれることもある。
なお、LINE FXでは「スワップ振替」という制度が設けられている。
これは、保有するポジションを決済しなくとも、付与されたスワップポイントを現金化できる制度のことだ。
LINE FXアプリでのスワップ振替の手順
- LINE FXアプリを起動し、画面左上から「メニュー」を表示
- 画面中段の「スワップ振替」をタップ
- スワップ振替を行うポジションを選択
- スワップポイント残高※の範囲内で任意の金額を入力後「つぎへ」をタップ
- 確認画面にて概算スワップ合計を確認し、相違なければ「OK」をタップ
- 「スワップ振替を受付ました」と表示されるため「OK」をタップ
- 外貨同士の通貨ペアの場合は、日本円参考価格が表示される
これでスワップ振替手続きは完了となり、現金化したスワップポイントは口座残高に即時反映される。
加えて、ポジションを決済したときのスワップポイントは、原則として決済取引を行った日の15時以降※3に出金可能額に反映される点は覚えておいてほしい。
- 11月第1日曜日〜3月第2日曜日
- 3月第2日曜日〜11月第1日曜日
- 祝日などが重なると反映が翌営業日となることもある
スワップポイントの計算式と具体的な計算例
受け取れるスワップポイントを計算する際は、以下の式に則って算出しよう。
10,000通貨単位の1日分のスワップ金額
×(取引数量÷取引単位)
LINE FXにおける最低取引通貨単位は1,000通貨だ。
ただ、スワップポイントは10,000通貨単位で提示されているため、取引数量によっては小数点以下が発生してしまうこともある。
小数点以下が発生した場合におけるスワップ振替の取り扱いは、取引を行う通貨ペアによって異なり、クロス円通貨ペアであれば1円単位、外貨同士の通貨ペア※であれば小数点第2位での単位によって算出されるのだ。
なお、クロス円通貨ペアの小数点第1位、外貨同士の通貨ペアの小数点第3位はポジションに残ることは覚えておいてほしい。
実際に受け取れるスワップポイントがいくらになるのか、取引数量や通貨ペアごとに具体的な計算例を見ていこう。
- 振替時に対円レートによって円に換算されるが、その際に発生した小数点以下は切り捨てられる。
- 通貨ペア:米ドル/円(買)
- 10,000通貨単位のスワップポイント
:195円 - 取引数量:15,000通貨
このケースでは、1日あたりに受け取れるのは195円×(15,000÷10,000)=292.5円となる。
ただ、先述したとおりクロス円通貨ペアのスワップ振替は1円単位であることから、実際に現金化できるのは292円だ。
スワップポイントに関する注意点
スワップポイントに関して注意すべきなのは、主に以下の5つである。
- マイナススワップにより支払いが発生するリスクもある
- 各国の情勢によって毎日変動する
- スワップポイントは雑所得の対象となる
- 高いスワップポイントが付与される通貨ペアはリスクが大きい
- ニューヨーククローズまでポジションを保有し続けておかなければならない
スワップポイントは、高金利の通貨を購入して低金利の通貨を売却したときに受け取れるものである。
しかし、低金利の通貨を購入して高金利の通貨を売却したとき等にマイナススワップとなり、支払いが発生するリスクがある点には注意が必要だ。
また、スワップポイントは一定のものではない。
各国の情勢に応じて毎日変動するため「昨日まで受け取れていたのに今日は支払いが発生している」といった状況も起こり得るのだ。
加えて、受け取ったスワップポイントは課税される点にも気をつけてほしい。
雑所得として20.315%(所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%)の税金の支払いが求められることは覚えておこう。
さらに、高いスワップポイントが付与される通貨ペアは魅力的であるが、その分金利が大きく変動するリスクがある「ハイリスク・ハイリターン」な運用となることを理解しておくことが大切だ。
そして、スワップポイントを受け取るためには、ニューヨーククローズまでポジションを保有し続けていなければならない。
ニューヨーククローズの前にポジションを決済してしまうと、スワップポイントが付与されないため注意が必要だ。
LINE FXのレバレッジと取引通貨単位
LINE FXで実際に取引を始めるためには、どれくらいの資金が必要なのだろうか。
FXは証拠金という担保となる資金を口座に預け、それを元に取引を行う仕組みである。
必要となる証拠金の最低額は、選ぶ取引単位や設定されているレバレッジ倍率によって異なってくる。
次のセクションでは、LINE FXの具体的な取引単位やレバレッジの仕組みを詳しく見ていく。
LINE FXの取引通貨単位
LINE FXにおける最低取引単位は、全通貨ペア共通で「1,000通貨」だ。
以下の図では、各通貨ペアごとの最低取引単位と、それぞれの最低取引金額をまとめている。
最低取引 単位 | 最低取引 金額 | 備考 | |
---|---|---|---|
米ドル/円 | 1,000通貨 | 156,000円 | 1米ドル= 156円のとき |
ユーロ/円 | 164,000円 | 1ユーロ= 164円のとき | |
ポンド/円 | 197,000円 | 1ポンド= 197円のとき | |
豪ドル/円 | 100,000円 | 1豪ドル= 100円のとき | |
NZドル/円 | 91,000円 | 1NZドル= 91円のとき | |
メキシコペソ/円 | 7,000円 | 1メキシコペソ= 7円のとき | |
ユーロ/米ドル | 1,050米ドル | 1ユーロ= 1.05米ドルのとき |
図に示した通り、必要な最低資金額は取引を行う通貨ペアによって異なるが、以下の計算式で算出できる。
必要な最低資金額
=取引を行う通貨ペアのレート×最低取引単位
なお、各国の通貨の為替レートは常に変動するため、最低取引金額も変動する点には注意してほしい。
また、上記はあくまでもレバレッジをきかせずに取引を行う場合の最低取引金額だ。
レバレッジをきかせた際の必要証拠金については後ほど詳述する。
LINE FXのレバレッジは最大25倍
LINE FXは最大25倍のレバレッジをかけることが可能だ。
主な通貨ペアにおいて、25倍のレバレッジをかけた際に1lot※あたりに必要となる証拠金の一覧は下表のとおりである。
※1lot=1,000通貨
必要な証拠金 | 備考※ | |
---|---|---|
米ドル/円 | 6,240円 | 1米ドル=156円のとき |
ユーロ/円 | 6,560円 | 1ユーロ=164円のとき |
ポンド/円 | 7,880円 | 1ポンド=197円のとき |
豪ドル/円 | 4,000円 | 1豪ドル=100円のとき |
NZドル/円 | 3,640円 | 1NZドル=91円のとき |
メキシコペソ/円 | 280円 | 1メキシコペソ=7円のとき |
ユーロ/米ドル | 42米ドル | 1ユーロ=1.05米ドルのとき |
- 為替レートは常に変動するため、取引日によって必要となる証拠金は異なる
ただ、必要証拠金のみ口座に入金していると、相場が大きく変動した際にロスカットとなるリスクが高くなってしまう。
そのため、必要証拠金よりも多めの金額を口座に入金しておくと安心だ。
必要証拠金の計算方法
必要証拠金は、以下の計算式で算出できる。
必要証拠金の算出方法
トレードを行う通貨ペアの為替レート×取引数量÷レバレッジ倍率
例えば、1米ドルが156円のときに25倍のレバレッジをかけて15,000通貨の取引を行うとすると、必要証拠金は156円×15,000通貨÷25=93,600円となる。
そのため、93,600円の資金が準備できれば取引ができるのだ。
一方で、レバレッジ倍率を5倍に抑えて取引を行いたいのであれば、156円×15,000通貨÷5=468,000円の証拠金を準備する必要がある。
自身が準備できる資金額やリスク許容度を踏まえながら、レバレッジ倍率を調整することがおすすめだ。
レバレッジ倍率の確認方法
実際のレバレッジ倍率は、以下の計算式によって算出できる。
レバレッジ倍率の算出方法
(保有するポジション数量×約定レート)÷資産の合計
例えば、LINE FX口座に50万円入金したとしよう。
1米ドル=150円のときに10,000通貨の取引を行ったとすると、(10,000通貨×150円)÷50万円=3となる。
これにより、実際のレバレッジ倍率は3倍だとわかるのだ。
ただ、為替レートは変動するためそれに伴ってレバレッジ倍率も変動する点には注意しなければならない。
他社とのレバレッジ倍率の比較
LINE FXの最大レバレッジ倍率は25倍であるが、他社では何倍のレバレッジがかけられるのだろうか。
ここでは「松井証券FX」「楽天証券FX」「外為どっとコム」「SBI FXトレード」「GMO外貨」のレバレッジ倍率と比較してみたい。
LINE FX | 25倍 |
---|---|
MATSUI FX | 1倍・5倍・10倍・25倍 |
楽天証券FX | 1倍・2倍・5倍・10倍・25倍 |
外為どっとコム (外貨ネクストネオ) | 25倍 |
SBI FXトレード | 25倍 |
GMO外貨 (外貨ex) | 1倍・10倍・25倍 |
- 個人の場合
上表を見ると、各社ともに最大倍率は25倍であることがわかる。
2011年8月1日以降、金融商品取引業等に関する内閣府令の改正により、個人顧客を対象としたFX取引において、レバレッジの上限が25倍に制限されたためだ。
レバレッジ倍率は自身で資金額を調整することで変えることが可能であるため、25倍と記載のある会社では必ず25倍のレバレッジをかけて取引を行わなければならない、というわけではない。
ただ、自身で保有するポジションや資産から実際のレバレッジ倍率を計算する手間を省きたい、という方には、最初からレバレッジ倍率を選択できるFX会社を選択するのも一つの手だ。
LINE FXでスキャルピングは可能?

FX取引での取引スタイルには、大きく以下の三つの種類に分けられる。
- スイングトレード
- 1日~数週間の間未決済の取引を保持し、利益が出るタイミングで決済する長期的取引
- 「毎日市場をチェックする時間が取れない人」「比較的ゆったりしたペースで取引を行いたい人」におすすめ
- デイトレード
- 数分から数時間の単位で売買を繰り返すが、当日中に決済してしまう短期的取引
- 「その日のうちにリスクを完結させたい人」「日中に相場を継続的にチェックできる人」におすすめ
- スキャルピング
- 数秒~1分程度の短い時間で売買を繰り返す超短期的取引
- 「短時間で利益確定を重ねたい人」「瞬時の判断力や反射神経に自信がある人」におすすめ
「スキャルピング」とは、数秒から数分といった極端に短い時間で何度も取引を繰り返し、小さな利益を積み重ねていくトレード手法である。
LINE FXでは、スキャルピング取引について明確に禁止しておらず、獲得するpipsやポジションの保有時間に対する具体的な制限も設けられていない。
ただし、短時間での頻繁な取引が他の顧客やLINE FXのシステム、あるいはカバー取引などに重大な影響を及ぼすと判断された場合は、約款に基づき取引の利用制限や禁止、さらには口座閉鎖といった措置が取られる可能性があるため注意が必要だ。
LINE FXで使える取引ツール

LINE FXで使用できる取引ツールについて、ツールの特徴と口コミを紹介する。
LINE FXの取引ツール
このFXサービスで利用できる取引ツールには、LINEとのシームレスな連携が可能なスマホアプリ以外に、PC版取引ツール「LINE FX Pro」がある。
スマホアプリ「LINE FX」
LINE FXのスマホアプリは、シンプルで直感的な操作が特徴だ。
画面デザインはわかりやすく設計されており、初心者でもすぐに操作方法を理解できる。
チャートを確認しながらワンタップで発注でき、スピーディーな取引を実現している。
また、背景のカラーはダークとライトの2種類から好みのテーマを選ぶことが可能だ。
同時に最大4つのチャートを表示でき、さらに横画面表示にも対応しているため、小さなスマホ画面でも多くの情報を無理なく確認できるのがメリットだ。
注文方法も、成行、指値、逆指値、IFD、OCO、IFD-OCOなど多彩に用意され、状況に応じた柔軟な注文を行える。
またTradingViewとの連携により、80種類以上のインジケーターや50種類以上の描画ツールを利用して高度なチャート分析も可能であり、外出先でもしっかり取引分析を行いたい投資家におすすめのツールだ。
iOS版とAndroid版があるため、どのようなスマートフォンでも利用できる点も評価できる。
PC版取引ツール「LINE FX Pro」
LINE FX Proは、PCのブラウザ上で動作する高機能取引ツールである。
スマホアプリ版とは異なり、大きなPCディスプレイでチャートやレート、ニュースなどを確認しながら取引を行える点がメリットだ。
画面は複数ウィンドウ表示に対応しており、最大6つまで自由にレイアウトをカスタマイズして保存できる。
各ウィンドウで、為替レートやリアルタイムニュースを確認しながら、チャート画面で即座に注文が行えるため、情報収集と注文がシームレスにできる。
また注文方法は、ワンクリックで実行できるストリーミング注文を搭載しており、相場が急変したときでもスピーディな取引が可能である。
チャート分析についても充実しており、22種類のテクニカル指標を搭載。
さらに、TradingViewとの連携により、多様なインジケーターや描画ツールを利用した高度なチャート分析が可能だ。
自由度の高い設定変更も特徴で、背景のカラーやチャートの細かな表示方法まで自分好みにカスタマイズできる。
PCでじっくりと相場を分析しながら、本格的に取引したい投資家に最適なツールであるといえるだろう。
LINE FXスマホアプリのレビューを紹介
次に、スマホアプリに対して、当社が実施したユーザーへのアンケートの結果をみていこう。
最も多かったアンケートの回答では、以下のように「スマホアプリが使いやすい」という声だった。

初めてでもすぐに使えて、感覚的に使いこなせるアプリで取引ができる。スマホでFXをしたい場合に最適。



スマホのアプリが使いやすく、いつでも手軽に利用できます。



スマホアプリでの操作感は他の会社のアプリと一線を画します。



アプリの会社だけあってスマホアプリでのトレードはかなりやりやすいと感じています。
またこれらの回答のなかには、FX取引がやりやすい画面デザインであることが、使いやすい理由であると述べているものもあった。



使いやすいように、画面構成が良く練られていると感じた。



スマホツールでのトレードはすっきりとしたUIで使いやすい。



ボタン設置などいいところにいいものを置いているので、サクッと使いやすい。
さらに、チャート分析の際には簡単にラインが引けることにも評価の声が多かった。



チャート操作が秀逸なのには驚きました。チャート上にラインを引くときにタッチしている部分を拡大する機能があり、これがうまく配慮されていて、大変重宝しています。



パソコンと同等クラスの高機能チャートを、スマホで使えるから、手軽に取引ができて便利で使いやすい。
これらのコメントから、このスマホアプリには手軽さと使いやすさ、さらにPCツール並みの機能を備えている取引ツールだといえるだろう。
LINE FXで自動売買はできる?


LINE FXでは、自動売買を行うことはできない。
FX取引での自動売買とは、システムを使ってFX取引を自動で行うことであり、「システムトレード」と呼ばれることもある。
以前まで自動売買は、一部の投資家だけが利用する特殊なものとして知られていた。
しかし現在では、さまざまなタイプのツールがあり、なかには初心者でも利用できるものも多い。
またツール開発会社が提供する専門的な自動FXシステム以外にも、自動売買のサービスを提供しているFXサービス会社もある。
LINE FXの場合は、公式サイトにおいても自動売買やシステムトレードを利用できる仕組みやサービスは提供していない旨が明記されているため、利用を検討している投資家は注意が必要だ。
自動売買に興味がある場合には、他のFX会社が提供するサービスを検討する必要がある。
このように自動売買には、さまざまな種類があるが、大きく以下のタイプに分けられる。
【上級者】開発型自動売買ツール
- FX取引の自動売買プログラムを設定して、自動売買を行うタイプ
- 自分でプログラムを作成するもの、開発されたプログラムを購入するものの二種類がある
【初心者~中級者】選択型自動売買ツール
- リピート取引タイプ
対象の通貨ペアに対して、一定のルールに従い、売買を繰り返すタイプ
相場が一定の変動幅(レンジ)の中で上下を繰り返すレンジ相場(ボックス相場)に強い - トレーダー選択タイプ
運用成績の良いトレーダーの投資行動がプログラム化されたものを選んで、利用するタイプ
相場が急変したときでもベテランなら臨機応変に対応ができるように、上級者と同じような取引を行ってくれる
自動売買ができる他社サービスの例
ここでは、「みんなのシストレ」の事例を紹介する。
このサービスは、「みんなのFX」を運営しているトレイダーズ証券が提供する自動売買サービスだ。
「みんなのシストレ」は、先で述べた「リピート取引タイプ」と「トレーダー選択タイプ」の両方の機能を備えている。
トレーダー選択タイプの機能では、「みんなのFX」で取引している実在のトレーダーの取引内容を使って、24時間自動売買が行える。
高い実績を上げているトレーダーから選べるので、高い利益が期待できるはずだ。
ただし選んだトレーダーが損切りを行えば、自分も同様に損切りを行うため、その場合には損失を被ってしまうこともある。
自動売買の長所と短所
すべての事柄には長所と短所があるように、自動売買にも、この両面がある。
- 自動売買システムは24時間稼働しているため、常に利益のチャンスを狙える
- 忙しく取引のために時間が割けない人でも、自動でFX取引ができる
- 感情に左右されやすい人でも、機械的に売買ができる
- FXへの経験や知識が浅くても取引が可能
- 自動売買システムの想定以上に相場が急落した場合には、対応が遅れることがある
- システムの設定が難しいツールもある
- FX取引の経験が積めないため、FXの知識や分析スキルなどが身に付きにくい
- 通常のFX取引と比べて、スプレッドが広い場合が多く、取引にともなうコストが割高になることがある
- 相場の急落によって、気づかぬうちに強制ロスカット※になることを避けるため、資金は多めに預けておく必要がある
- 損失が一定の水準を超えた場合に、未決済の取引(「買ったまま」もしくは「売ったまま」の状態の取引)をすべて決済させて、強制的に終了させる仕組み
以上のことから自動売買が向いている人、そして向いていない人を整理したので、自分と照らし合わせてみよう。
- FX取引のために時間を割けないほど忙しい人
- 売買のタイミングを24時間見逃したくない人
- FX取引の経験やスキルに興味がない人
- 自分の意志を持ってFX取引を行いたい人
- 豊富な運用資金がなく、資金効率のよい取引を行いたい人
- FX取引の経験を重ねながら、知識やスキルを積み上げていきたい人
- 為替取引を通じて世界経済への理解を
深めたい人
LINE FXの良い評判・口コミ


ここまで、このFXサービスが持つさまざまな機能やサービスについて解説してきた。
だが実際のユーザーは、LINE FXのどのような点を、気に入っているのだろうか?
ここではユーザーからの「評価の声」を紹介する。
アンケートからわかった「LINE FXの優れている点」
今回のアンケートでは、「LINEと連携している」点についての評価が、最も多かった。



レート変動などいろんな情報をリアルタイムで通知してくれて、ありがたいです。



経済指標の通知や注文実行などがLINE上で完結するため、忙しい中でも手軽に取引を行えるのが便利です。



通知がLINEで来るためチェックしやすく、そのままトレード画面にも移れるため、取引のタイミングを逃しにくい。



直感的な操作で取引ができ、更には通知もLINEのメッセージで届くので大変便利です。
二番目に多かった評価の声は、「FX取引が簡単に始められる」という点だった。



口座開設がスムーズに行えました。



簡単に口座開設ができる。
またこのFXサービスを運営しているLINE証券が、LINEヤフーのグループ企業であることから、FX取引を行うサーバーへの信頼性も高いようだ。



サーバー面などで心配はいらないと思います。



ほとんどサーバーダウンが起きない。
他社サービスとの比較
LINEとの連携は、他社サービス以上の使いやすさを、ユーザーに与えているようだ。



他のFX口座と比較して、LINEとの連携が非常にスムーズで、普段使い慣れたインターフェースで取引できる点が魅力です。



楽天FXの取引アプリと比べると、直感的な操作ができる点がよいです。
これらのコメントからも、LINE FXの使いやすさは、他のFXサービスと比べても優れていることがうかがえる。
LINE FXの悪い評判・口コミ


このFXサービスへの評価コメントをここまで紹介してきたが、その一方で、LINE FXに対して物足りなさを感じている人もいる。
評価コメントだけではなく、ユーザーからの不満も把握したうえで、自分に適したFXサービスかどうかを判断してほしい。
それではLINE FXへの不満の声を聴いてみよう。
アンケートでわかったユーザーからの「LINE FXへの不満」
このFXサービスの取引ツールは、取引の経験が浅い人でも使いやすい反面、ベテランには機能面で物足りない点もあるようだ。



FXをガチでやるには、機能面が物足りないです。



玄人向けの機能が不足しており、すぐに飽きてしまう。
またLINEの通知に対して、ストレスを感じている人もいるようだ。



LINEの通知が多く、煩わしさを感じてしまいました。



LINEと連携すると、メッセージ受信などでのLINEの音がうるさいです。
これらのコメントから、就寝中や仕事中にはLINEの着信音をOFFにする、または取引を長期間行わない場合はLINEとの連携を切断するなど運用には注意が必要といえるだろう。
他社サービスとの比較
前述した「デモトレード環境がない」ことへの不満の声も多い。



デモトレードができないので、取引の練習でもリアルマネーで取引する必要がある。デモトレードは必要だと思う。



デモトレードがないため、事前に体験することができない 。
FX取引の経験がない人のなかには、デモトレード環境で練習したうえで取引を行えないため、不安を感じる人も多いだろう。
多くのFXサービス会社では、初心者向けにデモトレード環境を提供しているが、なかでもGMOクリック証券のデモトレード環境は初心者からの評判は高い。
登録は不要なうえ、無料で使えるGMOクリック証券のデモトレード環境は、スマートフォンの画面でも表示が大きく使いやすい。
さらに9,999万円までの疑似通貨が使え、操作方法も画面上で説明されているため、ログインすればデモトレードがすぐに始められる。
だがスポーツの分野では「練習試合と公式戦では別物」といわれているが、デモトレードでは自己資金を使っているわけではないため、緊張感を持った取引はできない。
またデモトレード環境では為替が急落してもロスカットによる強制終了はない。
このことから、デモトレードは操作方法や基本的な仕組みを理解するのには有効だが、本番環境でのメンタル面や資金管理の訓練には限界があるといえるだろう。
LINE FXはどんな人におすすめか?


本記事では、LINE FXサービスの特徴、および長所や短所などを述べてきた。
ここまで述べてきたことを踏まえて、LINE FXはどのようなタイプの人に適しているかという点を解説する。
さらにLINE FXを利用するうえで注意すべきことも説明する。
「LINE FXに向いている人」とは
前述したアンケートでは、ユーザーに対して「LINE FXはどのような人に適したサービスか?」という質問も行ってみた。
その結果、初心者に向いているという声が非常に多かった。



FXをゼロから始める私のような人にも、敷居が低くなっているのが大きな魅力でした。



実際に初心者でもやりやすいのでおすすめです。



初心者が初めてやるFX会社としては良い選択であり、慣れるに従い、スムーズに使えるようになっていくと思いました。
このFXサービスと連携している高機能チャートツールTradingViewも、以下のコメントから、初心者でも使いやすいツールであることもわかった。



TradingViewの機能が良い。取引相場の動きを簡単に確認でき、その内容もビギナー向けで良い。
LINE FXを利用するうえで注意すべきこと
取引のチャンスだと思っていても、LINE FXには1日の発注量に上限があるので、一定量以上の発注はできない。
- 1回の注文あたりの発注量
新規注文、決済注文ともに100万通貨まで※1 - 通貨ペアごとの1日あたりの発注量
2,000万通貨まで※2
- 決済注文には、1日あたりの発注量に上限はない
- 例えば米ドル/円の場合に、円を売って米ドルを買う注文は1日あたり2,000万通貨までしかできない。その一方で、保有している米ドルを、円に買い戻す場合には注文量に上限はない。
また決済をせずに保有している取引についても、以下の上限がある。
通貨ペア | 最大保有未決済 取引量 | 最大保有未決済 取引件数 |
---|---|---|
トルコリラ/円 南アフリカランド/円 メキシコペソ/円 | 2,000万通貨まで | 1,300件まで |
上記以外の通貨ペア | 1,000万通貨まで | 1,300件まで |
合計 | 2,000万通貨まで | 1,300件まで |
スワップポイントを貯めようと考えて、多くの取引を決済せずに保有する場合には、上記の上限があるので気をつけよう。
LINE FXの口座開設の流れ


最後に口座開設の申し込みから、取引が開始できるまでの流れを紹介する。
先に紹介したアンケートのコメントのなかにも「簡単に口座開設ができる」とのコメントがあったように、LINE FXは最短3分でFX口座が開設できる。
すべての手続きはスマートフォンで行えるため、自分の隙間時間を利用して、手続きが行えるはずだ。
このため、ここではFX口座開設の手順とともに、入金方法も紹介する。
口座開設の手順
口座開設は、スマートフォンを使って、以下の手順で簡単に行える。
日本国籍の人の必要書類
- マイナンバーカードで申し込み
- マイナンバーカード
- 他の書類で申し込み
(AとBから1点ずつ)- A
・マイナンバー通知カード
・住民票の写し - B(顔写真のあるもの)
・運転免許証
・パスポート※
・運転免許経歴証明書
- A
- パスポートは、2020年2月3日までに発行された所持人記入欄があるものに限られる
外国籍の人の必要書類
- マイナンバーカードで申し込み
- マイナンバーカードに加えて、在留カードもしくは特別永住者証明書のいずれか1点
- 他の書類で申し込み
(AとBから1点ずつ)- A
・マイナンバー通知カード
・住民票の写し - B(顔写真のあるもの)
・在留カード
・特別永住者証明書
- A
入力情報と提出書類をもとに審査
取引に必要なログイン情報をメールにて通知
口座開設には、マイナンバーカードなどの書類が必要になるので、手続きを始める前に準備しておこう。
二種類の入金方法
口座開設が完了した後には、投資資金をFX口座に入金すれば、すぐに取引が始められる。
LINE証券では、投資資金の入金には、クイック入金・振込入金・LINE Payでの入金の三種類の方法がある。
ただし2025年4月にLINE Payのサービスが終了するため、ここではLINE Payでの入金方法の説明は割愛する。
クイック入金と振込入金の違いは、以下の通りだ。
クイック入金 | 振込入金 | |
---|---|---|
入金額が反映される タイミング | 入金完了後、 原則即時に反映 | LINE証券側での 着金確認後に反映 |
最小入金額 | 1,000円~1億円 | 制限なし |
手数料 | 無料 | 振込元の金融機関で手数料が発生する場合がある |
いずれの入金方法でも、LINE FXの登録名義以外の名義人からの入金は受け付けない(家族も不可)。
また現金(日本円)での入金しか受け付けておらず、クレジットカードの利用、および外貨での入金はできない。
ここでは、スマホアプリを使った、それぞれの入金方法の手順を紹介する。
※出典:LINE Pay株式会社「LINE Payサービス終了に関するお知らせ」
LINE FXの特徴を理解して、FX取引をはじめよう


LINE FXの特徴や口座開設の手順について、この記事では解説してきた。
LINE FXには、長所もあれば、物足りない点もある。
しかしユーザーアンケートの結果から、LINE FXは初心者でも使いやすいFXサービスであることがわかった。
またLINEと連携していることで、取引のために有効な情報を受け取った後、チャート分析から売買までをシームレスで行える。
取引はスマートフォンで完結できるため、時間と場所を選ばずにFX取引が可能だ。
本文で述べたLINE FXに向いている人は、LINE FXで、FX取引を始めよう。