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三井住友カード プラチナプリファードの損益分岐点を計算!お得なポイントサービスを利用しよう

この記事で解決できるお悩み
  • 三井住友カード プラチナプリファードのポイントサービスが知りたい
  • 三井住友カード プラチナプリファードの損益分岐点が知りたい
  • 三井住友カード プラチナプリファードを持つメリットが知りたい

三井住友カード プラチナプリファードは、ステータス性と高いポイント還元を兼ね備えたプラチナカードだ。

年会費は税込33,000円とやや高額だが、その分サービス内容は充実しており、正しい使い方次第で年会費以上の価値を得られる可能性がある。

本記事では、年会費を超えるリターンを得られる「損益分岐点」をわかりやすくシミュレーションし、さらにゴールド(NL)との比較や利用時の注意点などもまとめた。

 「このカードで本当にお得になるか」を判断する材料として、ぜひ参考にしてほしい。

目次

損益分岐点の前に|三井住友カード プラチナのポイント特典を知ろう

損益分岐点を計算する前段階として、まずは三井住友カード プラチナプリファードが誇るポイントプログラムについて理解しておこう。

通常のポイント還元率は「1.0%」と高め

三井住友カード プラチナプリファードの通常還元率は、1.0%だ。具体的には、利用金額100円(税込)につき1ポイントが付与される。

還元率では、一般カードの「三井住友カード(NL)」やゴールドランクの「三井住友カード ゴールド(NL)」と比べて、0.5%高い設定だ。

付与されるポイントは、SMBCグループ共通の「Vポイント」である。

2024年4月以降はTポイントと統合されて「青と黄色のVポイント」としてリニューアルされており、提携先が非常に広がることで利便性が一段と高まっている。

この「通常還元率1.0%」をベースに、三井住友カードのポイントアッププログラムを組み合わせることで、さらに数%上乗せできる仕組みになっている。

プログラムには、以下のようなものがある。

  • 家族ポイント
    • サービスに登録し、対象店舗で利用すると最大で5%追加
  • Vポイントアッププログラム
    • の対象サービスを利用すれば、最大で4%追加

これに加えて、プラチナプリファードならではのポイントアッププログラムもある。

プリファードストアなら最大15%還元

まずは、「プリファードストア特典」を紹介しよう。

これは、三井住友カードが指定する特約店(=プリファードストア)でカードを利用すると、ポイントが+1〜+14%上乗せされる特典だ。

対象店舗はコンビニやスーパー、ふるさと納税サイトなど80以上にのぼり、幅広いジャンルでお得にポイントを貯められる。

以下は、店舗と上乗せされる還元率の一例だ(2025年2月調査)

  • セブンイレブン・ローソン等
    • +6%
  • Expedia(宿泊予約)
    • +14%(2025年3月20日以降は、最大+10%となる)
  • さとふる・ふるなび
    • +4%
  • タクシーアプリGo
    • +4%
  • サイゼリヤ・ココス・ガスト等
    • +6%

店舗は順次拡大されており、還元率や付与条件は店舗ごとに設定されるので、最新情報は公式サイトで確認してほしい。

SBI証券の「クレカ積立」でポイント最大3%獲得

三井住友カード プラチナプリファードは、SBI証券の投信積立に対応している(三井住友カードつみたて投資)

SBI証券で、プラチナプリファード決済で投資信託を「積立投資」することで、積立額に応じたVポイントを獲得できる仕組みだ。

ポイント付与率は、プラチナプリファードでのクレカ積立以外のカード利用額に応じて1〜3%の間で変動する。

具体的な基準は以下のとおりである。

年間利用額(クレカ積立以外)付与率
500万円以上3.0%
300万円以上2.0%
300万円未満1.0%
出典:クレカ積立|SBI証券

1回あたりの投信積立設定は、月100円〜10万円まで行える。NISA口座での積立にも対応しており、投資による資産形成とポイント獲得を同時に狙えるのが魅力だ。

ただし、クレカ積立金額は、入会特典や継続特典の判定時にカウントされないなど、細かい注意点もある。利用前にはSBI証券や三井住友カードの公式サイトで詳細を確認しておこう。

利用額に応じてボーナスポイントが獲得できる

プラチナプリファードでは、利用額に応じてボーナスポイントを獲得できるチャンスが豊富だ。利用実績を伸ばすことで追加ボーナスを得られる。

プラチナプリファードの2つのボーナスポイント

以下は、2024年現在、常時受けられるポイント特典だ。

  • 「新規入会&利用特典40,000ポイント」
    • 入会月(または切り替えした月)の3か月後末までに利用額が40万円(税込)以上になった場合、40,000ポイントが付与される
  • 「継続特典最大40,000ポイント」
    • 毎年、100万円利用するごとに、10,000ポイントが付与される(上限は40,000ポイント)

【2025年4月30日まで】最大14,000円相当のポイント上乗せチャンス!

2025年2月3日(水)〜4月30日(水)の期間中、ID連携でスマートタッチプラン増額キャンペーン!が展開されている。


新規入会者が「ID連携」を行い、対象店舗でスマホのタッチ決済(Visaのタッチ決済・Mastercardタッチ決済)を1回以上利用すると、最大14,000円相当のVポイントPayギフトが受け取れる。

前述の「新規入会&利用特典40,000ポイント」に、14,000ポイントを上乗せできれば、合計で最大54,000円相当のポイントを狙える計算だ。

ID連携とは、旧T会員番号をSMBCグループのIDへ紐づける手続きのことで、Vpassアプリ上で数回の操作で簡単に設定できる。

これさえできれば、あとは決済端末にスマホをかざすだけで上乗せポイントが獲得できる。 ハードルは高くないため、検討中の方はぜひチャレンジしてほしい。

海外での外貨利用でポイント還元率3%になる

三井住友カード プラチナプリファードでは、海外利用を外貨建てで決済すると、通常の1%還元に2%がプラスで付与され、合計3%のポイントを獲得できる仕組みになっている。

対象取引は海外の加盟店(実店舗・オンライン問わず)で外貨決済されたものだ。ただし、日本円建てに換算して支払うと加算対象外となるため注意してほしい。

三井住友カード プラチナプリファードの損益分岐点は?

それでは、本題の「損益分岐点」を具体的に考えてみよう。年会費を上回るポイントや特典を獲得できるかどうかが焦点となるため、さまざまなケースを想定し、シミュレーションを行う。

通常還元率のみが適用される場合の損益分岐点

まず、特約店や海外利用を考慮せず、1.0%の通常還元と継続特典のみで年会費を相殺できるかを考えていこう。

三井住友カード プラチナプリファードでは、利用額100万円ごとに10,000ポイント(最大40,000ポイント/年)が付与される継続特典がある。これを踏まえると、以下のような試算となる。

年間100万円を利用した場合

以下のように、年会費をまかないきれず、約13,000円の赤字となる。

  • 通常ポイント
    • 1.0% × 100万円 = 10,000ポイント
  • 継続特典
    • +10,000ポイント
  • 合計
    • 20,000ポイント(20,000円相当)
  • 年会費33,000円との差引
    • -13,000円

年間200万円を利用した場合

以下のように、年会費を差し引いても7,000円分のプラスとなり、年会費分を回収できる。

  • 通常ポイント
    • 1.0% × 200万円 = 20,000ポイント
  • 継続特典
    • +20,000ポイント
  • 合計
    • 40,000ポイント(40,000円相当)
  • 年会費33,000円との差引
    • +7,000円

なお、一歩前の「年間199万9,900円の利用」では、継続特典が10,000ポイントしか得られず、マイナス収支のままで終わってしまう。

よって「損益分岐点」は

年間200万円(=毎月約16.7万円)の利用

が1つの目安になる。

ただし、200万円利用した場合の実質的な還元率は、「純利益7,000円÷利用額200万円」で0.35%となる。還元率としては、かなり寂しい数字だ。

一般カードやゴールドカードの通常還元率(0.5%)を実質ベースで超える程度にするためには、年間2,600,000円以上の利用が必要になる。

また、実質ベースで1.0%を超えるためには、400万円以上の利用が必要だ。

プリファードストア利用時の損益分岐点

次に、プリファードストア(特約店)でカードを利用した場合について考えてみよう。

プリファードストアでは、通常1.0%還元に加えて店舗ごとに+ 1%〜+ 14%のポイント上乗せがある。つまり、合計還元率は2%〜15%のあいだで変動するわけだ。

以下では、最も低いケースと最も高いケースを想定して、損益分岐点をシンプルに試算してみた。

  • 還元率2%(1%上乗せ)の場合
    • 115万円以上の利用で年会費をカバーできる
  • 還元率15%(14%上乗せ)の場合
    • 22万円の利用で年会費分を回収できる

実際には特約店以外の1.0%還元も含め、+1%〜+14%までさまざまな店舗を混在して利用することになるため、平均還元率は人によって異なる。

たとえばコンビニやファミリーレストランなど、+6%程度の店舗の利用が多いなら、年50万円前後(月約4.1万円)の支出で年会費を回収できる可能性がある。

ふるさと納税を行う場合は、+4%の店舗が利用できる。仮に10万円の寄付をして、残りを平均2%還元率で利用する場合は、100万円が損益分岐点となる。

毎年コンスタントに利用する金額を考えるのであれば、イベント出費などの特別な支払いは含めず、保守的に見積もるのが望ましい。

もし、「平均の還元率は2%程度」と想定するなら、損益分岐点は年間利用額115万円以上、実質的な還元率が0.5%を超えるには年間153万円超、1%を超えるには年間200万円超の利用が必要となる。

家族ポイントをプラスした場合の損益分岐点

二親等以内に三井住友カードの本会員がいる場合、「家族ポイント」に登録すれば、対象店舗のポイント還元率が上乗せされる。家族が1人なら+ 1%、5人以上なら最大+ 5%となる。

家族ポイントが適用される店舗は、多くの場合コンビニやファミリーレストランなど+ 6%の上乗せがあるプリファードストアだ。

家族ポイントを組み合わせることで、合計還元率は8%〜12%の幅で変動する。

  • 還元率8%(家族1人登録)
    • 約41.3万円で年会費相当のポイントを獲得できる
  • 還元率12%(家族5人以上登録)
    • 約27.5万円の利用で、年会費分をまかなえる

家族ポイントで対象店舗の還元率を上げて年会費回収を早めるのは、早い段階で年会費分を回収する一つのポイントとなる。

海外で外貨建て利用をした時の損益分岐点

三井住友カード プラチナプリファードは、海外でのカード利用を外貨建て決済にすると、実質3%還元となる。

しかし、この場合は海外事務処理手数料(3.63%)を考慮する必要があるため、計算は少々複雑になる。

結論からいえば、年間約100万以上利用すれば、年会費分は回収できる。ただしこれは、継続特典が入る区切りで一時的にプラスに転じるだけで、その後に再びマイナスへ転じてしまう。

この、収支がプラスからマイナスに転じる過程を、「100万円相当の外貨決済をする場合」を例にとり、順番に見ていこう。

  • 100万円相当の外貨決済では、海外事務処理手数料として36,300円(100万円×3.63%)が必要(=36,300のマイナス)
  • 外貨決済で獲得できるポイントは、円による請求額の3%なので31,089(=31,089のプラス)
  • よって収支はマイナス5,211(-36,300 + 31,089)

この段階では、3.63%の手数料を3%の還元では相殺しきれず、マイナス収支となる。

しかし、100万円相当を利用しているので、継続特典の10,000ポイントが加わる。この結果、4,789円のプラスになる。

とはいえ、利用額がさらに増えると手数料の総額が大きくなってしまい、再びマイナス収支に戻ってしまう。たとえば、120万円相当の利用では、継続特典を加えてもマイナス収支になる。

いったん200万円を超えれば、継続特典として20,000ポイント獲得できるため再びプラスに転じるが、利用額がさらに増えるとまたマイナスになってしまうのだ。

総じて、外貨建て決済の3%還元で年会費を回収しようとするのは、あまり現実的とは言えない。

継続特典の区切りを狙って年会費をペイすることは可能だが、現実的には特約店での高還元や、国内の通常利用によるポイント積み上げを組み合わせながら、総合的なプラスを狙っていくのが賢明だろう。

年会費以上の価値あり!三井住友カード プラチナプリファードは特典がたくさん

三井住友カード プラチナプリファードには、コンシェルジュサービスや手厚い旅行保険の付帯など、ステイタスカードならではの特典が数多く備わっている。

ここでは、代表的な特典を紹介しよう。

ポイント還元率が高い

すでに述べたとおり、プラチナプリファードはポイント還元率が高い。通常の還元率が1.0%と高いうえ、特約店で最大15%、海外利用で3%など、あらゆるシーンでポイントを効率よく貯められる。

さらに、新規入会特典として最大40,000ポイントを獲得できるため、初年度から年会費以上のリターンを得ることも可能だ。

貯められるポイントはVポイントで、請求充当や他社ポイント・マイルへの交換など、用途の幅も広い。

Visaのコンシェルジュサービスを利用できる

プラチナプリファードでは、Visaプラチナカードの特典としてVisaプラチナ・コンシェルジュ・センター(VPCC)のサービスを利用できる。

レストランやホテルの予約、旅行手配、ゴルフ場や各種チケットの手配などを24時間365日いつでも依頼できるため、忙しいビジネスパーソンや旅行好きの方にとっては非常に心強いサポートだ。

コンシェルジュは、すべての手配を確実に保証してくれるわけではないが、面倒な予約や問い合わせを代行してくれるメリットは大きい。プラチナカードを選ぶ、大きな理由のひとつとなるだろう。

旅行者向けの特典が充実している

プラチナプリファードは旅行好き・出張が多い方に嬉しい特典が揃っている。

とくに旅行保険の手厚さが魅力で、海外・国内ともに最高5,000万円の補償があり、旅行中のケガや疾病、携行品損害に備えられる。

本会員の19歳未満の家族にも、特約で補償が及ぶ内容だ。

ショッピング保険も年間500万円までの対応があり、旅先や日常での万一のトラブルをしっかりカバーする。

さらに、国内主要空港とホノルル国際空港のラウンジが無料で使えるのも大きなメリットだ。

Visaプラチナ共通のホテル・レストラン優待や空港クロークサービスも利用できるため、「ポイントで得しつつ快適に旅を楽しみたい」人にとって、理想的な一枚といえる。

7つの付帯保険から自分に合ったものを選べる

プラチナプリファードでは、旅行傷害保険(旅行安心プラン)も含めた7種類の補償プランから、自由に保険内容を選択できる「選べる無料保険」サービスが付帯する。

具体的なプランは次のとおりだ。

  • スマホ安心プラン(動産総合保険):スマートフォンの故障・盗難を補償
  • 弁護士安心プラン(弁護士保険):被害事故時の弁護士費用を補償
  • ゴルフ安心プラン(ゴルファー保険):プレー中の打球事故やクラブの破損などを補償
  • 日常生活安心プラン(個人賠償責任保険):他人への賠償責任を補償
  • ケガ安心プラン(交通事故限定入院保険):交通事故による入院・手術を補償
  • 持ち物安心プラン(携行品損害保険):身の回りの持ち物の盗難・破損などを補償
  • 【初期設定】旅行安心プラン(旅行傷害保険):海外・国内旅行中のケガや疾病、携行品損害を補償

いずれのプランもカード会員が保険料を負担する必要はない。変更は、Vpassの専用ページから簡単に手続きできる。

たとえば、前月20日までにプランを変更すれば、翌月1日午前0時から新しい補償が適用される仕組みだ。

なお、変更対象となるのは旅行傷害保険の部分だけで、ショッピング保険(お買物安心保険)は引き続き適用される。

家族カードが年会費無料

一般的にプラチナカードでは、家族カードにも年会費がかかることが多い。しかし、三井住友カード プラチナプリファードでは、家族カードを枚数の制限なく、無料で発行できる。

本会員の年会費(33,000円・税込)だけで済み、家族カードの追加費用は一切不要だ。本会員の利用枠の範囲内で利用でき、本会員とおおむね同様の特典を利用できる。

家族カードで決済した分の通常還元率も1%で、年間利用額も合算されるため、家族全員でポイントを効率よく貯めたい方には大きなメリットがある。

なお、ETCカードについても、本会員1名につき1枚を無料で発行してもらえる。ただし、前年1年間にETCの利用がない場合は、翌年に550円(税込)の手数料が発生する点には注意したい。

プラチナプリファードに関する注意点

プラチナプリファードは、ポイント還元率の高さなどの多くの魅力があるが、利用にあたっていくつか留意すべき点がある。以下に、主なデメリットや注意事項をまとめた。

サービス内容がプラチナにしてはシンプル

一般的なプラチナカードに多い、24時間コンシェルジュやレストラン優待、ホテル上級会員資格などの「豪華な特典」は付帯していない。

「ポイント特化」に振り切っているため、サービスはやや簡素であり、「プラチナならではの特別体験」を期待する人には物足りないかもしれない。

国際ブランドはVisaのみ

プラチナプリファードはVisaブランド限定での発行となる。

Mastercard優待やJCBしか利用できない店舗では使えず、銀聯カードやJCBによるアジア圏での決済補完も期待できない。

高還元を得るために細かな条件がある

プラチナプリファードは高還元の分、適用条件や対象外事項が細かく設定されている。

たとえばコンビニやマクドナルドで最大7%還元を受ける場合は、iD決済やカード直接差し込みは対象外だ。

また、プリファードストアによるポイント上乗せでも、事前エントリーや特定サイト経由が条件となる場合がある。

SBI証券の積立3%還元も、年間利用額などの条件次第で1〜3%に変動する。

利用の仕方によっては、継続特典の計算に含まれない場合もあるため、利用前に公式サイトをこまめに確認しておくとよいだろう。

三井住友カード プラチナプリファードとゴールド(NL)はどちらがお得?

三井住友カードの上位クラスには、プラチナプリファードとゴールド(NL)がある。年会費やポイント特典、付帯サービスなどでどのように違うのか比較してみたい。

プラチナプリファードとゴールド(NL)の基本情報

まずは、両カードの基本情報について確認しよう。

スクロールできます
三井住友カード プラチナプリファード三井住友カード ゴールド(NL)
年会費(税込)33,000円5,500円
年会費無料特典-(永年無料特典なし)年間100万円利用で、翌年度以降の年会費永年無料
通常のポイント還元率1.0%(税込100円=1ポイント)0.5%(税込200円=1ポイント)
特約店での還元+1~+14%(最大合計15%)(一部店舗でスマホ決済利用時+4.5%)最大合計7%
継続特典前年100万円利用ごとに+1万ポイント
(最大+40,000ポイント/年)
前年100万円利用で+1万ポイント
新規入会+利用特典入会後3カ月末までに40万円以上利用で+40,000ポイント
海外利用時還元+2%(合計3%)なし(0.5%のまま)
空港ラウンジ無料〇(国内主要空港+ハワイ)〇(国内主要空港+ハワイ)
コンシェルジュサービスVisaコンシェルジュ付帯なし
旅行傷害保険(利用付帯)海外・国内とも最高5,000万円海外・国内とも最高2,000万円
ショッピング保険年間最高500万円年間最高300万円
国際ブランドVisaのみVisa/Mastercard
申込対象満20歳以上で安定継続収入がある方満18歳以上(高校生を除く)で安定継続収入がある方
出典:三井住友VISAカード

三井住友カード プラチナプリファードと三井住友カード ゴールド(NL)は、ともに三井住友カードの上位クラスに位置するが、設計コンセプトにおいて大きな違いがある。

プラチナプリファードは、 「ポイント特化型のプラチナカード」をコンセプトに、高い還元率と特約店での大幅上乗せを重視している。

旅行傷害保険やコンシェルジュサービスなど、プラチナとしての要素も備えているが、年会費は33,000円(税込)と通常のプラチナカードより抑えめで、ポイント重視派が手を出しやすいステータスカードとなっている。

一方のゴールド(NL)は、「費用を最小限に抑えつつ、ゴールドカードの恩恵を受けたい層」向けのコストパフォーマンス重視型のゴールドカードだ。

年会費5,500円(税込)だが、年間100万円以上の利用で翌年度以降の年会費がずっと無料になる。

負担を抑えながらワンランク上のカードを持ちたいという人にフォーカスした設計になっている。

2つのカードの違いをさらに深掘りするため、ここからは、「年会費とコスト」「ポイント還元率とボーナス」「付帯保険・補償」「国際ブランド」の4つの観点に絞って比較をしていく。

年会費とコストの比較

プラチナプリファードは、年会費33,000円(税込)で割引制度はなく、毎年必ず費用が発生する。

ただし、新規入会特典などで獲得したポイントを活用すれば、実質コストを抑えられる設計となっている。

一方、ゴールド(NL)は、年会費が5,500円(税込)だが、年間100万円利用を達成すれば、翌年度以降は永年無料になる。

さらに初年度年会費が無料となるキャンペーンもあり、長期的に見たコスト面の優位性は大きい。

ポイント還元率とボーナスの比較

プラチナプリファードは、通常還元率1.0%を誇り、年間100万円利用ごとに1万ポイント(年間最大4万ポイント)のボーナスが付く。

さらに、新規入会後の利用条件をクリアすれば4万ポイントを追加獲得できるため、利用額次第では非常に大きなポイント収入を得られる。

一方、ゴールド(NL)の通常還元率は0.5%と標準的だが、年間100万円の利用で一律1万ポイントのボーナスが付与される。

ただし、プラチナプリファードのように複数回の上乗せや高額なボーナスを狙うことは難しい。

また、「プリファードストア」(+ 1〜+ 14%のポイント上乗せ)に対応しているかどうかも両カードの大きな違いだ。

プラチナプリファードは80以上の特約店で大幅なポイント優遇を受けられるのに対し、ゴールド(NL)の上乗せ対象は、コンビニやマクドナルドなど限られた店舗・条件でのタッチ決済時のみで、最大合計7%に留まる。

よって、年間利用額が高いほどプラチナプリファードの優位性は増すが、利用額が低めの人にとっては、ゴールド(NL)のコストパフォーマンスが魅力的になってくる。

付帯保険・補償の比較

プラチナプリファードは、海外・国内旅行傷害保険が最高5,000万円、家族特約付きで、ショッピング保険も最高年間500万円だ。

対するゴールド(NL)では、海外・国内旅行傷害保険が最高2,000万円で、家族特約なし、ショッピング保険は最高年間300万円となっている。

空港ラウンジ無料に関しては、どちらも国内主要空港とハワイのホノルルラウンジが対象となる。ただし、プライオリティ・パスやエアラインラウンジなどの特別な拡充はない。

保険金額や補償範囲を重視するならプラチナプリファードの方が手厚いものの、ゴールド(NL)との差は「より高額な補償かどうか」程度にとどまる印象だ。

国際ブランドの違い

プラチナプリファードはVisa限定だが、ゴールド(NL)はVisaかMastercardを選択できる。

国内利用では、Visaのみでも困る場面はほとんどない。ただし、Mastercardならではの加盟店やキャンペーンを重視する人は、ゴールド(NL)をMastercardで発行する選択肢も検討に値する。

【利用額ごとに計算】プラチナプリファードとゴールド(NL)はどこで差が出る?

三井住友カード プラチナプリファードとゴールド(NL)のどちらがお得になるかは、カードの年間利用額や利用シーンによって変わる。

通常ポイントと継続特典のみを勘案した場合は、年間利用額が少なめの場合はゴールド(NL)が有利で、300万円を超えてくるとプラチナプリファードの還元メリットが上回る。

このことを理解するため、利用額ごとに2つのカードの収支を比較していく。

なお、計算をシンプルにするために、通常ポイントと継続特典のみを勘案し、入会特典や家族カードの利用、プリファードストアの上乗せなどは含めない。

また、とくに言及がない場合でも、ポイントは1ポイント=1円として計算している。

年間50万円前後の利用

プラチナプリファードの場合、獲得できるポイントは1.0%相当の約5,000ポイント(5,000円分)だ。しかし、年会費が33,000円(税込)かかるため、差し引きおよそ28,000円のマイナスになる。

ゴールド(NL)で得られるポイントは0.5%相当の約2,500ポイント(2,500円分)で、年会費は5,500円(税込)のため、差し引き約3,000円のマイナスにとどまる。

いずれの選択でも年会費をポイントで相殺するのは難しい。支出がそこまで多くないライトユーザーは、ゴールド(NL)が良い選択だといえる。

年間100万円以上の利用

プラチナプリファードでは、以下のとおり、実質13,000円の持ち出しとなる。

年会費33,000円- (利用ポイント10,000+ 継続特典10,000)=マイナス13,000

ゴールド(NL)の場合は、利用額100万円を境に年会費の要不要が決まる。

よって、100万円以上の利用については、年会費がかかる1年目と、年会費無料後の2年目の平均として計算した方がわかりやすいだろう。

各年の収支は以下のとおりで、平均すると、年間7,250円のプラスになる。

  • 年会費がかかる1年目
    • 年会費5,500円 – 利用ポイント5,000 = マイナス500
  • 年会費無料後の2年目
    • 年会費0円 – 利用ポイント5,000 + 継続特典1万 = プラス15,000

ゴールドNLは、2年目以降は年会費無料でプラス分が積み重なっていくため、圧倒的に有利となる。

年間200~300万円前後の利用

200万円の段階では、ゴールド(NL)のリターンが大きいが、300万円を超えるとプラチナプリファードが優勢になる。

200万円利用の場合
  • プラチナプリファードで、7,000プラス
    • 年会費33,000円 -(利用ポイント20,000 + 継続特典20,000ポイント)
  • ゴールド(NL)で、平均17,250プラス
    • 1年目:14,500プラス(年会費5,500円 – 利用+継続特典=20,000ポイント)
    • 2年目:20,000プラス(年会費0 +利用+継続特典=20,000ポイント)
300万円利用の場合
  • プラチナプリファードで、27,000プラス
    • 年会費33,000円 -(利用ポイント30,000 + 継続特典30,000ポイント)
  • ゴールド(NL)で、平均22,250プラス
    • 1年目:19,500プラス(年会費5,500円 – 利用+継続特典 = 25,000)
    • 2年目:25,000プラス(年会費0 +利用+継続特典 = 25,000)

年間利用額が300万円を下回るうちは、ゴールド(NL)が有利だ。

しかし、300万円を超えてくると、プラチナプリファードの継続特典ポイントが大きく貢献して還元面で上回るようになり、その後は年間決済額が増えるほど差は広がっていく。

ただし、プラチナプリファードでは特約店や海外(外貨建て)での購入でプラスポイントを獲得できるため、300万円より小さい額でも、ゴールド(NL)を上回る可能性はある。

また、保険・補償内容やカードステータスといったポイント面以外の違いもある。

何を重視するかによって、どちらが良いかは変わってくるだろう。

三井住友カード プラチナプリファードはこんな人におすすめ!

さまざまな要素を踏まえると、三井住友カード プラチナプリファードは次のような人にとくにおすすめだ。

ポイントを集中的に貯めたい人

「とにかくポイント還元率を重視したい」「日常の支払いをすべてカードで行い、より多くのポイントを手にしたい」という人に、プラチナプリファードは最適だ。

月々の生活費やネット通販、大きな買い物を集約すれば、年間数百万円単位で利用する人ほど莫大なポイントを獲得できる。

特約店をよく利用し、月10万円以上カード決済する人

毎月10万円以上使う人や、公共料金・食費・趣味などを一括払いにしている人は、プラチナプリファードの高還元率をフルに活かせる。

とりわけ、プリファードストアに日常的に足を運ぶ人なら、数倍〜2桁以上のポイント上乗せが期待できる。

コンビニやカフェでのこまめな支払いから、スーパーでのまとめ買い、旅行予約サイトの利用まで、対象となる店舗・サービスが幅広いため「普段どおりの買い物をするだけ」でポイントを大量に獲得できる。

海外旅行や出張によく行く人

プラチナプリファードは海外利用で+ 2%(合計3%)のポイント還元を受けられるため、海外出張や海外旅行が多い方には心強い存在だ。

さらに、国内主要空港とハワイの空港ラウンジを無料で利用できるほか、Visaコンシェルジュによる海外のホテルやレストランの予約サポートもある。


旅行傷害保険や航空便遅延保険など補償面も手厚いため、別途保険に加入せずとも安心して渡航できる。

頻繁に海外決済を行うビジネスパーソンなら、高還元&保険付きのメリットで経費節減にもつながる。

投資や資産形成を進めている人

SBI証券での投信積立(投資信託の購入)をクレジットカード払いにする際、プラチナプリファードを利用すれば1〜3%のVポイントが獲得できる。

月5〜10万円の積立を続ければ、現金払いでは得られない数千〜数万円分のポイントが年間で手に入る。


投資のリターンに加えてポイントも獲得できるため、「投資しながらポイントも稼ぐ」という二重取りが可能だ。

毎月一定額を着実に積み立てている人ほど、ポイント収益が年会費の負担を抑えてくれるだろう。

年会費を抑えてプラチナカードを持ちたい人

三井住友カードの通常プラチナ(年会費55,000円)に比べ、プラチナプリファードは33,000円と比較的低めの設定だ。

加えて、ポイント重視の設計なので、活発に利用すれば実質的に年会費をほぼ回収できる。


他社プラチナでは年会費が7〜10万円を超える例もあるため、それらと比べるとコストを抑えて「プラチナカードホルダー」になれる。

インビテーション(招待)を待たずに20代から申し込みができる点も大きな特徴で、「少し背伸びしてでもステータスカードを持ちたい」という人には理想的だ。

三井住友カード プラチナプリファードの検討は損益分岐点の理解から始めよう!

三井住友カード プラチナプリファードは、年会費33,000円を回収できるほどの高いポイント還元率や、充実した保険特典が魅力だ。

ただし、どの程度利用すれば年会費以上の価値を得られるかを十分に理解しておかないと、コスト負担が重く感じられることもある。

通常ポイントは1.0%と継続特典のみなら、年間200万円超の利用が1つの目安だ。

プリファードストアの利用を見越して2.0%と仮定するなら、115万円程度で収支をプラスにできる可能性がある。

固定費や家族カードの利用を集約するなど、年間利用額を増やす工夫をすれば、到達は十分可能である。

「損益分岐点」を意識しながら、自身の利用額や利用シーンを総合的にチェックすることが大切だ。

ぜひ、プラチナプリファードで、年会費以上の価値を手にしてほしい。

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