中小企業からニッポンを元気にプロジェクト

独自のインターナショナル教育と食育で子どもたちが輝かしい未来を築く手助けをし、笑顔あふれる社会を実現する。

2024.09.12

「世界に羽ばたける翼を子どもたちに」をビジョンとし、千葉県中心にインターナショナル保育園、認可保育園、指定障害児通所事業所、学童保育所を展開する株式会社リトルガーデン。

そんな代表の佐々木氏へ、ビジョンを実現するために大切にしていることや独自の取り組みについて取材しました。

 

 

 

株式会社リトルガーデン

代表取締役社長 々木 一真氏

 

待機児童のための普通の保育所運営からスタート

 

20年ほど前、私の父である会長がリトルガーデンを設立しました。

当時、待機児童数は2.6万人を突破し社会課題となっていました。

実際に、私の父もその問題に直面し、自分の子どもを預ける保育所を見つけることに苦労していたようです。

その経験から、父は自ら安心して子どもを預けられる保育園を作ることを決意し、それが会社を設立するきっかけとなりました。

 

最初は待機児童の問題を解決するために、子どもを預かるための保育所としてスタートしました。

ファミリー層の多いベッドタウンで施設を運営していたところ、2年3年を過ぎて受け入れ数を上まわっていくようになり、施設数を増やすタイミングでインターナショナルスクールの開校へ挑戦しました。

 

当時インターナショナルスクール自体は珍しかったようですが、少子高齢化が進み始めていた日本において、「今後は世の中がもっと多様化したり、グローバル化していくのではないか」、「またそんなグローバル社会に順応出来る人材を育てることが、より良い未来を作るのではないか」という想いから、インターナショナル保育園の開校へと舵を取ったそうです。

 

インターナショナルスクールの需要はものすごく高く、その後障がいを持つ子どもたちの育成をサポートする「童夢」や小規模保育事業である「童夢ガーデン」も同時設立し、現在、当社は千葉県を中心に計24施設のインターナショナル保育園と複数の児童支援施設を運営しています。

 

グローバル社会で活躍するためのインターナショナル教育と食育

 

当社の強みは、「インターナショナル教育」と「食育」にあります。

 

インターナショナル教育については、認可保育園の場合必ず1名外国人講師がついており、基本的に日本語は使わず、常に英語で日常会話や授業を進めるようにしています。

また、毎月世界各国の中からある1つの国を選び、その国の文化や言語、食事等を、身をもって体験していくような取り組みをしています。

幼少期から身をもってインターナショナルな環境に触れることで、大きくなったときに多様性が重要視される社会に順応し、何事にも積極的にチャレンジ出来る人材になってほしいという想いで教育をしています。

 

食育については、グループ会社の別法人にて運営している農業法人株式会社「LCファーム」と連携し、農作物の生産から消費までのサイクルを経験出来るプログラムを提供しています。

小さい頃にやったサツマイモ堀り体験とかって、意外と心に残り続けるじゃないですか。まっさらな所に苗を植え付け、成長を観察し、大きくなったら収穫、そして食事までの一連の流れを体験することで、子どもたちに食べ物に対する感謝の気持ちや生き物を育てることの楽しさを学んでもらえたらと思っています。

 

大人になったら1歳~5歳程度の幼少期の頃の記憶は覚えていない人がほとんどです。

でも、その時期にどんな経験をして、どんな文化に触れて、どんな生き方を学ぶかが子どもたちの「人格形成」に大きな影響を及ぼします。

幼少期に型にはまることなく、多様な文化や考え方、世界に触れていくことで、多様性が重要視される今後の社会で必要とされる人材に成長させていくことが出来るのではないかと思っています。

 

私たちの保育園では、「インターナショナル教育」と「食育」を通して、この重要な時期をしっかりと支援し、理念として掲げている「世界に羽ばたける翼を子どもたちに」を実現出来るように日々奮闘しています。

 

 

競合に勝るためのサービスの品質の向上

 

今の日本は少子高齢化が進んでおり、保育園の数が需要を上回る状態にあります。

業界全体で供給過多の状況となっているため、私たちも今後保育園の規模を一気に拡大することは考えておりません。

 

そのため、今後は保護者の方々に自分の子どもを預けたいと感じていただけるよう、よりサービスの質を向上させることが重要となります。

サービスの質はどこまでいっても「完璧」はないと思います。全スタッフが同じ想いを持って、子どもたちの未来の為、信頼して預けてくださったご家族の為にも、価値のあるサービスを提供し続けていきたいと思っています。

 

スタッフと向き合い、MVVを浸透させる

 

現在、各保育園におけるスタッフへのMVV(Mission・Vision・Values)の浸透に注力しています。

 

保育園は、人との繋がりや関係性が極めて重要なサービスです。

保育士と子ども、保育士と子どもの保護者、そして保育士同士の関係が円滑でないと様々な問題が発生してしまいます。

だからこそ、一人一人のスタッフがどんな想いや考え方を持ってサービスを提供していくかが非常に重要になってきます。

そのためには、企業の理念や行動指針の本質をよく理解し、それを各スタッフの行動に落とし込むことが必要です

ただ、24もの園を運営している弊社では、まだまだ各スタッフへのMVVの浸透に課題を抱えています。

 

現在は、各園を統括している本部の私たちが各園のスタッフ一人一人に想いを共有し、同じ方向を向いて質の高いサービスを提供出来るように努めております。

スタッフ一人一人の人間的な成長と同時に、私たちがビジョンとして掲げている「子どもたちが明るい未来を語り、大人が笑顔でいられる社会を実現すること」をカタチにしていきたいと思っています。

 

 

相手目線で物事を考え、現状に満足せず利益を生み続ける

 

私が経営の中で大切にしていることは主に3点あります。

 

1点目は「相手目線で物事を考えること」です。

 

保育士として、保護者や子どもたちの立場に立って理解することで、何をすべきなのか考えることができるようになり、それが後にサービスの向上に繋げることが出来ます。

 

2点目は「利益を生み続けること」です。

 

利益は新たな取り組みやサービスの品質向上に必要不可欠です。

利益そのものがゴールではなく、その先にある子どもたちの未来や社会課題の解決のためにも利益を作り続けることを常に意識するようにしています。

 

3点目は「現状に満足しないこと」です。

 

現状に満足することなく、常に新たな課題に向き合い改善を続けることが重要だと思っています。

正直なところ未来のことは私には分かりませんが、現状の課題に対処しながら、チャレンジし続けることを目指しています。

 

 

子どもたちの将来と社会全体に価値を提供し続ける

 

 

「〜世界に羽ばたける翼を子どもたちに〜」というビジョンをもとに、常に社会に求められるものを提供していく、そしてそれを1日1日積み重ねていくことが大切だと思っています。

子どもたちの将来と社会全体に価値を提供し続けることが、私たちの目指す方向です。

 

インタビュー協力企業

会社名 :株式会社リトルガーデン

代表者 :佐々木 一真

設立年 :2000年1月25日

事業内容:教育・福祉事業

URL  :https://www.littlegarden-group.co.jp/