成功体験がつなぐ起業の縁。若手経営者が語る”挑戦”の軌跡
設立4ヶ月で顧客数、従業員数が着々と拡大している株式会社RXプロ。多くの立ち上げ経験をし、新規事業立案、そして会社の代表に就任した二川さんに、事業開発や市場動向、今後の展望などを教えていただきました。
株式会社RXプロ
代表取締役 二川 喜文
大学時代から営業インターンの経験を経て、
人材紹介事業を手がける、株式会社リアステージに新卒入社。
就職エージェントとして2000名以上の就職相談に乗り
2017年マーケティング部門の立ち上げ、
2020年インサイドセールス部門の立ち上げ、2021年最年少で執行役員に就任。
現在は関連会社RXプロで代表取締役社長を務める。
––プロセスや体験が重要な時代
弊社のミッション「結」〜むすび〜には、お客様に提供する価値を通じてご縁を結んでいきたいという想いを込めております。私たちが提供する価値とは「成功体験」です。世の中にあらゆるものが普及し、「モノ」「コト」が飽和している中、「体験」への付加価値が注目を寄せています。個人としても会社としても多くの「挑戦」をし、成功に至ったケースをお客様に提供することで、共創することができると思い事業を立ち上げました。
現在提供している「採用活動」においても同様です。情報もツールも過多になり、必勝法がなくなった現代において、採用担当や人事の方は「プロセスを知りたい」という声が多いと感じました。従来携わっていたキャリアアドバイザーとしての就活支援、リクルーティングアドバイザーとしての採用支援、そして自社のマーケティング事業の立ち上げによる候補者体験をお客様へ提供し「成功体験を共創」しています。
––個人や商品名を育てていくことがブランディングに繋がる
採用広報やブランディングにおいて「会社名」を知ってもらうことが大事だと捉えられがちです。しかし今世の中で売れているものや知られているものって「個人」や「商品名」だったりするんですね。インフルエンサーのプロデュースする商品が売れているのも「個人」として有名で、ファンがいるから売れているんだと思います。どの会社が作ってるかは知らないけど、商品名は知っているし買ったことがあるなんて経験も少なくないと思います。
そのため私たちの採用広報では「会社名」を知ってもらうプロセスに「個人」が知られていると効果が高まると思い、社員がTwitterやTikTokなどのSNSを運用しています。
地道に伸ばしてきたTwitterのフォロワーは全社員合わせると10万人を超え、TikTok1万人を超えるアカウントに育ち、Wantedly経由でのエントリー月間150名、360%向上することができました。そこからはセミナーなどにも登壇し、商談先や既存のお客様から「Twitter見てます!」「TikTok見ました!」など声をかけていただけることも増え「会社名」を知っていただけてる実感が湧きました。
–– プロと伴走するRXという新しい概念
RX:リクルートトランスフォーメーションとは、採用活動の一部をプロに転換することにより、採用のプロが培ってきた採用プロセス(成功体験)をそのまま導入、かつ業務実行までをコミットしてもらい、産業・企業を変革させることを意味します。
具体的には、採用媒体の運用代行や、ダイレクトリクルーティングの戦略設計、スカウト代行、SNS採用コンサルティングを行っています。
採用は新時代に突入してます。
そこで、我々グループ会社で1000社以上のお客様と培ってきた採用の成功体験を独自のプラットフォームとして機能化。採用成功のプロセスを徹底分析してきたプロが貴社と伴走し、採用成功まで共創する体験型サービスです。
エントリー数増加、工数削減、採用コスト削減、採用ブランディング等に課題をお持ちの企業様は、是非RXプロにご相談ください!
お問い合わせ:https://rx-pro.co.jp/contact/
–– 新規事業のヒントは「自分の行動を見える化」
新規事業や現状の課題解決するにあたって、何か新しい情報を手に入れるために調べたり、情報交換をすることを真っ先に考えると思うんですが、実際に事業化するときは自分の経験からが多いと思ったんです。
最近買ったものを「どのような行動プロセスで購入に至ったか」を因数分解して考えるようにして、そのプロセスの中に気づきを得ることが多いです。人の経験を聞くよりも、実際に自分の経験の方がしっくりくると気づきました。
自分自身の行動をマーケティングして、分析することで、そのプロセスの中で「不便に感じること」や「もっとこんなものがあったらいいのに」などを、自分たちのビジネスに落とし込んだり、他の展開を考えたりで新規事業のヒントを得ています。
今回のRXプロも自分の行動分析や自社で良かった経験をもとに事業化し、お客様に価値を提供することができたと思います。
–– 今後の展望は「プロに転換」で労働生産性の向上
すでに日本で問題となっている「超少子高齢化」や「労働人口の減少」は避けては通れない道です。またその状況に伴い「労働生産性の向上」が必要になり、解決策として進んでいるのがDX化、要はデジタルで業務効率化を図る構想です。また現代では働き方改革が進み、副業やフリーランスといった多様な働き方ができる時代だからこそ、業務をRX化をし「プロに転換」することで、失敗のリスクを下げ、成果を出すことで「労働生産性の向上」と「企業成長」そして「社会」へ貢献していきたいと思っています。
現在、会社としては1期目ですが「累計100社」の支援を目標にし、メンバーのスキルアップや新たなメンバーを増やすために積極的に採用活動も行なっています。中長期的には現在の事業だけでなく、違う領域へも挑戦していき、会社も事業もスケールさせていきたいです。
–– 挑戦は孤独だからこそ「応援」が必要
「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」のテーマである「変わろう。変えよう。挑戦で。」というコンセプトに共感しました。私も今まで多くの挑戦をしてきましたが、挑戦するときは大概「孤独」で自分との戦いです。現状維持は衰退の如く、何か変化させたり、挑戦することで事業や会社、そして自分自身の成長に繋がると思うので、そんな人たちを応援し、支援していただけるという点で起用を決めました。
このプロジェクトを通じて自社の成長、そして参画している中小企業の成長を自分ごととして応援していきたいと思います。
インタビュー協力企業
社名: 株式会社RXプロ
URL: https://rx-pro.co.jp/
代表取締役:二川 喜文
事業内容:RXプロ事業
取材者:中小企業のチカラ 広報 稲葉 愛
撮影者:RXプロ 福井貴啓