SNSを活用してマーケティングを行うなら「インフルエンサーマーケティング」メリットデメリットまで詳しく紹介!
スマートフォンの普及により、SNSの利用者が年々増えてきており、その中でも影響力を持つ「インフルエンサー」を活用したマーケティングが主流化してきました。実際に、Instagramではeコマースの機能を整備しSNSから購買活動を促すこともできるようになりました。
今回は「インフルエンサー」を活用する上での、メリットでメリットを解説していきます。
インフルエンサーとは?
インフルエンサーとは「社会的に影響力のある人」たちを指します。
代表格としては、芸能人やモデル、スポーツ選手などマスメディアへの露出が高い方々が主流でしたが、現在ではSNS上で情報発信をし一定数のファンやフォロワーより支持されている方まで幅広くなりました。
今回のインフルエンサーマーケティングでは主にSNSを活用し、影響力を持つ方々についてご紹介していきます。
インフルエンサーの種類とは?
SNSの種類によって、インフルエンサーの名称が変わります。
例えば、YouTubeを主軸とし活動される方は「Youtuber」Instagramを活用する方は「Instagramer」TikTokを活用する方は「Tiktiker」と呼び方が変わります。
またフォロワーの数によっても区分けされています。
- ライトインフルエンサー:フォロワー1000名未満
- ナノインフルエンサー:フォロワー1000名以上
- マイクロインフルエンサー:フォロワー1万人以上
- ミドルインフルエンサー:フォロワー10万人以上
- トップインフルエンサー:フォロワー100万人以上
フォロワーや影響力によって、インフルエンサーの中でも上記のように区分けされています。
インフルエンサーマーケティングとは?
インフルエンサーマーケティングとは、SNS上で影響力を持つ方に自社のサービスや製品、ブランドをPRしてもらい、口コミや店舗訪問などを通じてフォロワーや消費者に販促活動を行い、購買行動につなげるマーケティング手法になります。
企業側が広告などを活用し、直接消費者に届ける従来のマーケティングに比べ、消費者に近い層より実際に利用してみた感想や口コミによって、視聴者の共感を得たり、インフルエンサーの抱えるコミュニティやファンに絞り込むことで訴求力を高めることが可能になります。
インフルエンサーマーケティングの市場
インフルエンサー広告の市場は年々拡大し続けています。
2019年に行われた、株式会社デジタルインファクトの調査によると2023年は509億円の市場に成長し、2028年には約1000億円の市場に拡大すると予測されています。
(引用:https://digitalinfact.com/release190328/)
広告の在り方が変容しており、マスメディアへ投資する従来の方法だけではなく、消費者に近いプラットフォームを活用し、親近感・共感を生めるインフルエンサーを活用することが、販売促進において強く影響してきております。
インフルエンサーマーケティングのメリット
それではインフルエンサーを活用するメリットを紹介しています。
最適なターゲットに訴求しやすい
インフルエンサーが発信する情報は、特定のジャンルに分かれているケースが多いです。例えば「ダイエット」「ファッション」「メイク」「食べ物」など、各ジャンルに興味深いフォロワーを集客していることが想定されるため、自社のサービスや商品に興味を持っていただきやすくなります。
またインフルエンサーによっては、抱える年齢層や性別も特徴的なケースが多いので、自社の商品やサービスのターゲットへリーチしやすくなります。
様々なマーケティング施策を行いやすい
従来の芸能人を起用した方法ですと、ショットでの施策は難しい上にイメージキャラクターとしてのアライアンスや縛りが多いなどといったことが起こりますが、SNSインフルエンサーは比較的ショットでの施策としても活用することが可能になります。
また施策の内容も
・ギフティング
インフルエンサーに製品やサービスを実際に利用していただき、その感想をSNSに投稿してもらうという手法です。
・現地訪問
店舗や特定のイベントにインフルエンサーを招き、現地レポートをしてもらうという手法です。
店員として一日接客や、イベントではゲストとして登壇の依頼をすることで集客効果も狙うことができます。
・コラボレーション・プロデュース
インフルエンサーと商品の共同制作を行う手法です。
話題性を呼んだり、消費者に近い視点での商品開発が可能となります。
・ライブコマース
ライブ配信でインフルエンサーに商品紹介をしてもらうという手法です。
リアルタイムでフォロワーや消費者に向けて、商品の質問や不安解消ができ、購買行動に繋がりやすいと言われております。
・アンバサダー
インフルエンサーにブランド専属の広告塔となっていただき、中長期的に商品やブランドの販促活動をしていただきます。
上記の内容で、施策を行うことが可能です。
広告よりも受け入れやすい
Web広告は飽和状態になっていると言っても過言ではありません。実際にネオマーケティングによる、「広告におけるトラッキング」に関する調査結果だと、「広告トラッキングへの印象」は、「不信感を抱く」「不快」「質の悪い(自分に不要な)広告がでてくる」といったネガティブな項目は、ほぼ半数に達しています。
サービスや商品をリリースし、認知を獲得するためにWeb広告は有効的ではあるものの購買行動に直結するかと言われると、少し悩ましいところが結果になります。
インフルエンサーの場合、実際に利用した感想やどんなユーザーへおすすめなのかを直接ご自身の言葉で説明していただけるため、広告に比べ発信者の影響力と信頼性によって、購買行動に繋がりやすいことが考えられます。
フォロワーによる2次拡散が見込める
広告のようにマス向けに行う施策に比べ、インフルエンサーマーケティングではフォロワーやファンに対するコンテンツというのが前提のため、コンテンツ自体の満足度が高ければ、フォロワーやファンが拡散し、それ以外の層へも届けることができます。こういったコミュニティを活用することで、商品やサービスの信頼を上げつつ認知度を向上していくことができるようになるメリットがあります。
インフルエンサーを起用するデメリット
インフルエンサーを起用するにあたり、気をつけておかなければいけない点もあります。それではデメリットについても説明していきましょう。
ステマと誤認される可能性がある
ステマとはステルスマーケティングのことで、PRや宣伝であるにも関わらず広告であることを隠してしまうことです。
最近ですとTikTokを運営するバイトダンス社がステマの疑惑が話題となっておりました。
https://www.asahi.com/articles/ASQ1S44BJQ1SULFA00F.html
ステマは景品表示法に抵触する可能性があり、違反すれば、損害賠償や行政上・刑事上のペナルティが科せられるため注意が必要です。またサービスや商品だけでなく、自社の信用問題に関わってくるため、入念な確認が必要となります。
インフルエンサーを選定することが難しい
インフルエンサー自体無数にいる中で、どのSNSに強い方を選定するのかとなると、市場調査やその中での候補となるインフルエンサーの特徴・傾向・実績などをリサーチした上で、オファーを受託していただけるのかなど、依頼するまでの行程で念入りな準備が必要となります。
また予算によっても依頼できる人に限りが出てきてしまいます。その中で最大限のパフォーマンスを行うためにとなると、容易に依頼できないのが実情です。
コンテンツはインフルエンサー主体での制作
依頼主ではあるものの、投稿内容やコンテンツはインフルエンサー側が主体となります。
インフルエンサー側としても、PR色が強くなってしまい、ファンやフォロワーからの期待を裏切ることができないので、企画や内容は基本的に操作できないです。
そのため、依頼側としての希望が通らないこともしばしばです。そこを理解した上で、コンテンツの雰囲気も踏まえて選定する必要があります。
炎上の恐れがある
インフルエンサーを起用することで起こるリスクとしては、不適切な投稿や週刊誌などを通じた情報のリークで起こる炎上です。
話題になれば良いのですが、不適切な内容や議論が起こるような内容ですと社会的信頼を損失するだけでなく、自社の商品やサービス、ブランドまでもマイナスイメージになる恐れがあります。
しっかりとマネジメントされているインフルエンサーを選定し、リスクを最大限に下げることが重要になります。
まとめ
インフルエンサーマーケティングについてご紹介させていただきました。BtoCの消費者向けサービスや商品を持っている企業であれば、インフルエンサーの影響力を活用し、販売促進活動を円滑に進めることが実現できます。
とはいえ影響力の範囲に制限があったり、多少のリスクがあるためどのように活用するのか、活用した後の施策までしっかりと設計を組むことが重要になります。